レシピと作り方
アイリッシュコーヒーの材料
Recipe no.006
- アイリッシュウイスキー・・・・・30ml
- シュガーシロップ・・・・・・・・1tsp
- ホットコーヒー・・・・・・・・・Full
- 生クリーム・・・・・・・・・・・少々
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
技法 = ステア
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
アイリッシュコーヒーの作り方
グラスはアイリッシュコーヒーグラス、またはホットグラスかコーヒーカップ、アイスコーヒーで割るのであれば ゴブレット がお勧めです。
しっかりとステア をします。
ステア後の液体が止まるのを待ち、混ざらないように生クリームを浮かべます。( 生クリームの代わりにホイップクリームを乗せてもO.Kです )
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※ シュガーは角砂糖・シュガーシロップどちらでも大丈夫です。お好みで量を変えてください。
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アイリッシュコーヒーの誕生・特徴・感想
ー アイリッシュコーヒーの誕生 ー
アイリッシュコーヒーを日本語にすると、「アイルランド人のコーヒー」で、アイルランド産のお酒であるアイリッシュウイスキーを使う事からその名前が付いたと思われます。
アイリッシュコーヒーの誕生は1942年頃、 考案者は「 ジョー・セリダン 」氏、彼は飛行場のシェフで、搭乗客に提供したのが始まりです。
当時のアイルランド西にある飛行場は飛行機ではなく、水上に着水する飛空艇でした。 燃料も多く積めず、飛行途中で燃料を補充するために一時着水し、乗客をボートに乗せて一度飛空艇の外へ出ていたようです。
極寒の中へ出されて体が冷えてしまった乗客のためにジョー・セリダン氏が考案しました。このサービスはその後他の空港でも扱われるようになり、世界へと広まっていきました。
ー 特徴・感想 ー
スコッチと比べて、シャープでありながら穀物の風味をしっかりと感じることができ、飲みやすいアイリッシュウイスキーをベースに、コーヒーを合わせたレシピで、ウイスキーの芳醇な香りと、コーヒーとの相性は抜群です。
乗客の体を温めるために生まれたこのカクテル。 寒い冬に仕事から帰ってこのカクテルはおすすめです。
アイリッシュコーヒーの材料
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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
- 画像をクリックでランキング総合ページへジャンプします。
ー アイリッシュコーヒーのランキング歴 ー
- 2022年・45th / 4回連続選出・09 down ⇓
- 2021年・36th / 3回連続選出・13 up ⇑
- 2020年・49th / 2回連続選出・02 down ⇓
- 2019年・47th / 初選出
- 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。
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ベースのお酒・ウイスキー
ウイスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いています。
ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。
ウイスキーの誕生・歴史
ウイスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。
ウイスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウイスキーが有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。
熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけて、スコッチウイスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウイスキーを造るようになります。蒸留したウイスキーを隠すため、木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。
フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげで、スコッチは大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウイスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。
しかし1860年頃から、フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。
この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年以上もの時間を費やします。
壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウイスキーを飲むようになり、ウイスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。
Photo|フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )
アメリカとウイスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人達がアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。
その移住した人々は、農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。
その後ウイスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウイスキーや、カナディアンウイスキーが定着していきます。
Photo|ウィスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵
日本のウイスキー・・・日本に初めてウイスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。
そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウイスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つとして確立しています。
Photo|ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航
- ウイスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ
ウイスキーの原料・製造
ウイスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。
ウイスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウイスキーやバーボンウイスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。
原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウイスキー特有の香りの元になっているのです。
ウイスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成
様々な工程を終え、樽熟成後にはウイスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。
- ウイスキーの製法・原料は ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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アイリッシュコーヒーにおすすめのグラス
アイリッシュコーヒーグラス Irish coffee glass
アイリッシュコーヒーを飲むための脚付き耐熱性グラスです。 写真のような取っ手付きのものだと他のホット系のカクテル全般に使う事ができおすすめです。
値段が少し高めで見た目が豪華な大人のグラスです。 その名前の通り「 アイリッシュコーヒー 」が代表的に使用するカクテルです。
昭和時代の喫茶店ではよく見かけましたが、最近ではあまり見かけることもなくなってきました。
容量は 250mlが程よく入るサイズが一般的です。
ホットグラス Hot glass
ホットドリンクを飲むためのグラスです。
耐熱性があり、持ちやすいように持ち手がカバーになっていて取り外しができる様になっています。
そのため熱いドリンクと冷たいドリンク両方使え、一年中使える利便性の高いグラスです。
現在ではガラスの技術が上がり、グラス自体にガラス製の取っ手が付いているものも多く販売され、この取っ手カバーがなくなりつつあります。 容量は180ml~300mlが一般的です。
ゴブレット Goblet
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
- グラス 紹介ページは ⇒ コチラ
アイリッシュコーヒーで使う道具
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