サザンカンフォートの歴史・特徴・ブランドの種類を紹介|カクテルのお酒 果実系リキュール編

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リキュール( 混成酒 )について

リキュールとは、アルコール度数の高い蒸留酒に果物、ハーブ、スパイス、薬草などを漬け込み、砂糖などを加えたお酒の総称で、お酒の製造種類で言うと「 混成酒 」になります。

リキュールは古代ギリシャ時代に存在していたワインに薬草を溶かして混ぜたことが始まりとされています。

その後に登場した蒸留酒が本格的に様々なリキュールを生み出すようになります。 ワインを蒸留して濃縮したものに薬草などを漬け込むと保存性が上がることと、薬用酒としての効果も修道院が発見し、リキュールは進化していきます。

大航海時代が始まると、様々な国の果物、スパイスが輸入、輸出されるようになり、リキュールは幅広く発展していきました。

リキュールが盛んに使われた時期は中世のヨーロッパで、貴族達が集うパーティーで、貴婦人達が着ている華やかなドレスや宝石などのアクセサリーの色に合わせて作られたカクテルを飲んでいました。

現在でも果実ベース、ハーブやスパイスベースといった様々なリキュールが生まれています。

ちなみに古くからある日本のリキュールと言えば、みりんと梅酒です。 本来みりんは米のリキュールで、戦国時代辺りでは甘いお酒として飲まれていました。

現在では調味料の枠に入ってしまっていて、飲めるような味ではありません。他の日本産リキュールは柚子、みかん、抹茶、さくらさどが売られています。

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サザンカンフォートとは?

サザンカンフォートとは、1874年にアメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズで誕生したお酒です。

当時はバーボン・ウィスキーをベースに、ピーチ、オレンジ、レモンなどの果実類フレーバーを加え、フルーティーとバーボンの力強さを特徴としたアルコール度数50%もあるリキュールだったそうです。
( 現在は21%ほどに下げられています )

サザンカンフォートのネーミングの意味は、「 サザン Southern = 南方の 」「 カンフォート Comfort = 安らぎ、歓び 」という意味で、合わせると「 南部の歓び 」または「 南部の安らぎ 」となります。

南部とはアメリカ南部地方のことを指し、このリキュールが生まれたとされている土地がメキシコ湾近くにある都市ニューオーリンズで誕生したのが由来ではないかと思われます。

現在ではサザンカンフォートの頭文字を取って、So,Co( ソコ )の相性で呼ばれており、その名前のカクテルも存在するほど定着しているリキュールです。

Photo = ニューオーリンズの観光名所フレンチクオーター

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サザンカンフォートの歴史

サザンカンフォートが誕生したのは1860年代とされていますが、1995年までアメリカ南部のある男性バーテンダーが考案したということ以外明らかにされていませんでした。その1995年にイギリスから出版された「 Classic Spirits of the World 」で、アメリカ・ニューオーリンズでバーテンダーをしていた「 マーティン・ウィルクス・ヘロン 」という人物名が記載されることにより明るみに出たのです。

ヘロン氏はある樽詰めされたバーボンの味が粗悪なものだったため、果実味、甘味などを加えて美味しく飲めるように改良しました。
Photo = アメリカ南部イメージ

これがサザンカンフォート( 当時はカフス・アンド・ボタンとして知れていた )の始まりだそうです。

1889年にはテネシー州・メンフィスに移り、自分のBARを持ち、その店でこの自家製リキュールの特許を取得し本格的に売りだします。19世紀末になると、さらに北上し、ミズーリ州セントルイスでこのリキュールを瓶詰めし販売を開始します。

1900年フランス・パリで行われたリキュール世界博覧会で金賞を獲得すると、受賞したことをキッカケに、認知度が高まり世界中で飲まれるようになります。1904年にはルイジアナで行われた博覧会でも金賞を獲得し、確固たる地位を築くのです。

1920年にアメリカ禁酒法が始まる年にヘロン氏は70歳でこの世を去ります。ヘロン氏の財産は家族へ分配され、お店やお酒の特許はビジネス仲間にゆだねられたそうです。

アメリカ禁酒法とヘロン氏の他界により、サザンカンフォートは姿を消します。しかしアメリカ禁酒法が解禁になった翌年に、サザンカンフォートは待ってましたのごとく、「 フランシス・E・ファウラー 」氏と「 フィリップ・B・フーク 」氏がこのアメリカンテイストのリキュールを復活させるべくセントルイスに蒸留会社を設立し、アメリカ中で人気のリキュールとなりました。

世界中で飲まれるようになったサザンカンフォートは、1960年代に活躍したロック & ブルースの女王と言われた「 ジャニス・ジョプリン 」が愛飲しており、度々ステージ上でもサザンカンフォートのボトルを置いていた事も世に広まったキッカケのひとつです。

1979年にはジャックダニエルでおなじみのウィスキー業界大手である「 ブラウン・フォーマン 」社に買い取られ、2016年には、バッファロートレースなどがおなじみのサゼラック社に権利が移り現在も生産を続けています。

Photo = 1969年のジャニス・ジョプリン

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サザンカンフォートの原料・製法

誕生した当初のサザンカンフォートの原料は、バーボン・ウィスキーをベースとして様々なフルーツ類のエキスとハーブやスパイスを混ぜ合わせたもので、バーボン・ウィスキーをベースとしているので、テイストはパワフルであったそうです。アルコール度数も50度を超えており、現在の爽やかさよりもガツンとしながらも強い飲みごたえを感じるリキュールでした。

現在は蜂蜜からつくられた中性スピリッツをベースに変え、使用するフルーツもピーチを主体に、アメリカ産のオレンジやレモンを使い、他多くのフルーツエキスとフレーバーを混ぜ合わせ、ピーチの核のアーモンドフレーバーも溶け込ませています。他にもハーブやスパイスも合わせ、ユニークなテイストに仕上がっています。

アルコール度数が21度に下げられたことと、バーボン・ウィスキーから中性スピリッツにベースを変えたことと、ピーチを主体にしたことで、かなり飲みやすくなり、果実感もアップして女性向きなリキュールに変わっています。

サザンカンフォート・オリジナルの人気が高まると、過去のサザンカンフォートを復刻させることを決意し、現在「 サザンカンフォート・ブラック 」として、蜂蜜からつくられた中性スピリッツからアメリカン・ウィスキーにベースを戻し、現在のフルーツフレーバーやハーブ、スパイスを加えた一品が発売されています。

ベースをアメリカン・ウィスキーにすることで、飲みごたえとウィスキーの香りを感じることができます。アルコール度数も40%と通常のウィスキーと変わらない高さなので、しっかりとしたテイストを楽しめます。お酒好きにはこちらをロックなどでおすすめします。

製法や原料の詳細は公開されておらず、これ以上はわかりませんでした。 ただ飲めば他にはない唯一無二のリキュールであることがわかるかと思います。 僕自身もかなりおすすめなリキュールですので、飲んだ事のない人はぜひお試しください。

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サザンカンフォートを使う主なカクテル

ロング・カクテル Long cocktail

アラバマスマラー・・・爽やか、酸味、甘みがバランスよく合わさり飲み口も良く、飲みやすいカクテルです。別名「 サザン・スマラー 」と呼ばれることもあります。

キューバ・リブレ・シュプリーム・・・ホワイトラムをベースに使うキューバ・リブレを、ピーチを主軸としたフルーティーさと爽やかな甘味が特徴のサザンカンフォートに変えたレシピで、アルコール度数が下がり、甘味とフルーティーさがアップしたカクテルになっています。

サザンカンフォート・スクリュー

サザンカンフォート・スパークル・・・爽やかな甘味とパインジュースがフルーティーさを生み、酸味と辛味でバランスを整えた爽快感あるドリンクに仕上がっています。

サザン・ピーチ

シシリアン・キッス

ショート・カクテル Short cocktail

カンフォート・マンハッタン

サザンホスピタリティ

スカーレット・オハラ

マンハッタン・デラックス

レッドバトラー・・・フルーティーなお酒にオレンジの皮から作り出したリキュール、オレンジキュラソー加え、サッパリとした酸味を加えることで、フルーティーかつサッパリとしたかなり飲みやすカクテルに仕上がっています。

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