レシピと作り方
サザンカンフォートハイボールの材料
Recipe no.636
- サザンカンフォート・・・・・・60ml
- ソーダ・・・・・・・・・・・・Full
- レモンスライス
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技法 = ステア
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- サザンカンフォートの歴史・特徴は ⇒ コチラ
サザンカンフォートハイボールの作り方
グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。 他は ゴブレット、タンブラーグラス を使いましょう。
泡立たないように静かにソーダを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。
あらかじめ準備しておいたレモンスライスを、バースプーンで押し込むようにグラスの中に入れて完成です。
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サザンカンフォートハイボールの特徴・感想
今回のカクテル紹介は、2つの材料でつくるとってもシンプルなカクテルです。
アメリカを代表するリキュールであるサザンカンフォートとは、ピーチを主体とし、様々な果実とハーブなどを合わせたフルーツフレーバー・リキュールのことで、そのフルーティーな香りと爽やかな甘味が若者を中心に広がり、現在では果実系リキュールの定番として飲まれています。
今回紹介したサザンカンフォートハイボールとは、そのフルーツとハーブの風味を、爽快感ある炭酸水で割ることで、サザンカンフォート自体を存分に楽しめるハイボール・スタイルのカクテルです。
〚 由来と歴史 〛・・・「 サザンカンフォートハイボール 」の主役である「 サザンカンフォート 」は、1874年にアメリカ・ニューオーリンズで誕生したリキュールです。ウイスキーをベースにピーチやバニラ、シナモン、柑橘類のフレーバーを加えたもので、甘くてスムースな味わいが特徴です。「 ハイボール 」というスタイルは、アルコールとソーダを組み合わせたもので、日本でも人気のある飲み方です。サザンカンフォートを使ったハイボールは、シンプルながらもフルーティーな味わいで親しまれています。
〚 特徴と味わい 〛・・・サザンカンフォートハイボールの特徴は、サザンカンフォートの甘さとフルーティーな香りがソーダの爽やかな泡と絶妙にマッチする点です。ピーチやバニラの甘味が前面に出つつも、シナモンや柑橘類のアクセントが全体の味わいを引き締めます。ソーダ水の清涼感が加わることで、口当たりは軽やかで飲みやすく、炭酸の刺激がほどよいアクセントとなります。
〚 魅 力 〛・・・このカクテルの魅力は、その簡単な作り方と軽快な飲み心地にあります。甘いカクテルが好きな方や、初心者でも楽しめる一杯です。また、サザンカンフォートのリッチなフレーバーがソーダによって軽やかに感じられるため、食事と一緒に楽しむカクテルとしても最適です。レモンのスライスが加わることで、さらに香りが引き立ち、フレッシュな風味が増します。
〚 プロの視点からのアドバイス 〛・・・サザンカンフォートハイボールを作る際には、サザンカンフォートのフレーバーを活かすため、ソーダ水の量をお客様の好みに合わせて調整することが大切です。甘さを強調したい場合はサザンカンフォートを多めに、より爽やかな味わいを求める場合はソーダ水を多めにするなど、柔軟に対応しましょう。レモンのスライスを絞ってから飾り付けることで、さらに柑橘のフレッシュな香りが楽しめます。
「 サザンカンフォートハイボール 」は、軽やかで親しみやすい一杯であり、リラックスしたい時間や軽食のお供に最適です。シンプルながらも奥深いフレーバーを楽しむことができるこのカクテルは、多くの人に愛される理由が詰まっています。
サザンカンフォートハイボールの材料
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ベースのお酒・サザンカンフォート
サザンカンフォートのネーミングの意味は、「 サザン Southern = 南方の 」「 カンフォート Comfort = 安らぎ、歓び 」という意味で、合わせると「 南部の歓び 」または「 南部の安らぎ 」となります。
現在ではサザンカンフォートの頭文字を取って、So,Co( ソコ )の相性で呼ばれており、その名前のカクテルも存在するほど定着しているリキュールです。
サザンカンフォートの歴史
サザンカンフォートが誕生したのは1860年代で、1995年までアメリカ南部のある男性バーテンダーが考案したということ以外明らかにされていませんでした。その1995年にイギリスから出版された「 Classic Spirits of the World 」で、アメリカ・ニューオーリンズでバーテンダーをしていた「 マーティン・ウィルクス・ヘロン 」という人物名が記載されることにより明るみに出たのです。
ヘロン氏はある樽詰めされたバーボンの味が粗悪なものだったため、果実味、甘味などを加えて美味しく飲めるように改良しました。これがサザンカンフォート( 当時はカフス・アンド・ボタンとして知れていた )の始まりです。
1889年にはテネシー州・メンフィスに移り、自分のBARを持ち、その店でこの自家製リキュールの特許を取得し本格的に売りだします。19世紀末になると、さらに北上し、ミズーリ州セントルイスでこのリキュールを瓶詰めし販売を開始します。
1900年フランス・パリで行われたリキュール世界博覧会で金賞を獲得すると、受賞したことをキッカケに、認知度が高まり世界中で飲まれるようになります。1904年にはルイジアナで行われた博覧会でも金賞を獲得し、確固たる地位を築くのです。
サザンカンフォートの原料・製法
誕生した当初のサザンカンフォートの原料は、バーボンウイスキーをベースに様々なフルーツ類のエキスとハーブやスパイスを混ぜ合わせていました。バーボンウイスキーをベースとしていたことと、アルコール度数が50%を超えていたことで、テイストはパワフルであったそうです。現在の爽やかさよりも、ガツンとしながらも強い飲みごたえを感じるリキュールでした。
現在は蜂蜜からつくられた中性スピリッツをベースにして、使用するフルーツもピーチを主体に、アメリカ産のオレンジやレモンを使い、多くのフルーツエキスとフレーバーを混ぜ合わせ、ピーチの核のアーモンドフレーバーも溶け込ませています。他にもハーブやスパイスも合わせ、ユニークなテイストに仕上がっています。
アルコール度数が21%に下げられたことと、バーボンウイスキーから中性スピリッツにベースを変えたこと、ピーチを主体にしたことで、かなり飲みやすくなり、果実感もアップして女性向きなリキュールに変わっています。
製法や原料の詳細は公開されておらず、これ以上はわかりませんでした。 ただ飲めば他にはない唯一無二のリキュールであることがわかるかと思います。 飲んだ事のない人はぜひお試しください。
- サザンカンフォートの歴史・特徴は ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルスタイル
ー ハイボール Highball ー
日本では一般的にウイスキー + ソーダのことをハイボールと呼びますが、スタイル定義はスピリッツにノンアルコールのもので割ったことを言います。
名前の由来は定説がなく、いくつかの説があります。
- スコットランドのゴルフ場で、ウイスキーにソーダを割る飲み物を試していました。そこへたまたま高々と打ち上げてしまったゴルフボールが飛び込んできた時に「 これはハイボールだ 」と言った説。
- ソーダの丸い気泡が上へ上がって行くのをみて「 ハイ( high )・ボール ( boll ) 」からきている説。
- 開拓時代のアメリカ鉄道の踏切で、ボール信号というのが一般的に使用されていました。( ボールが上がっていれば進行、上がっていない時は停止 )
とあるウイスキーが好きな駅員が、望遠鏡で隣駅のボール信号をバーボンを飲みながら見ていて、ボールが上がると次は自分の管轄ボールの番なので、バーボンをソーダで割り、一気に飲み干して駅に向かっていた説。
他にもありますが、ここでは3つ紹介いたしました。どの説にも共通しているのは、ハイボールはウイスキーのソーダ割から始まっているという事です。日本で主流になっているハイボールは、まさに元祖のレシピということです。。
カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。
テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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サザンカンフォートハイボールにおすすめのグラス
コリンズグラス Collins glass
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
サザンカンフォートハイボールで使う道具
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