エルクス・オウン|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ウィスキー・ポートワイン・レモンジュース・卵白 )

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目次

レシピ

材 料

Recipe no.304

  • ライ・ウィスキー・・・・・・・30ml
  • ポートワイン・・・・・・・・・30ml
  • レモンジュース・・・・・・・・20ml
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・1tsp
  • 卵白・・・・・・・・・・・・・1個
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = シェーク

作り方

グラスは、ワイングラスサワーグラス が合います。

  • Step 1 = シェーカーにライ・ウィスキー、ポートワイン、レモンジュース、砂糖、卵白、氷を入れます。
  • Step 2 = しっかりと シェーク します。
  • Step 3 = シェークした材料をグラスヘ注ぎ完成です。
  • アルコール度数 = 16% ~ 17% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食後
  • カクテル言葉 = 「 気をそらさないで 」
  • カクテル誕生日 = 「 7月19日 」

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特徴・感想

このカクテルのネーミングは、カクテルから調べると「 ヘラジカ 」と出てきますが、何語なのかは書かれていませんでした。 探しましたが、おそらくドイツ語ではないかと思われます。 「 Elch 」 発音はエーッヒかエーッジというように聞こえました。 「 own 」は自分のという意味らしく、繋げると「 自分のヘラジカ 」ということになりますが、ネーミングの詳細などはわかりません。

スパイシーでオイリーなのが特徴のライ・ウィスキーをベースに、甘味とコクが特徴のポートワイン、柑橘系の酸味のレモンジュースを加え、卵白でマイルドにしたレシピです。

ウィスキーを甘味と酸味でバランスを整え、飲みやすくしたカクテルです。 卵白が入っているということで、親しまれにくいですが、飲んでみるとその印象はガラリと変わると思います。

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このカクテルに使う材料

ベースのお酒・ウィスキー

ウィスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いております。

ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。

ウィスキーの誕生・歴史

ウィスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。

ウィスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウィスキーで有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。

熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけてスコッチ・ウィスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。

生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウィスキーを造るようになります。蒸留したウィスキーを隠すために木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。

連続式蒸留機の登場・・・ 1831年に「 イーニアス・コフィー 」が連続で蒸留を行える連続式蒸留機を実用化に成功しました。

これによりトウモロコシなどの穀物を使ったグレーンウィスキーが造れるようになり、万人が好む洗練されたウィスキーを、比較的安価なで大量に生産できるようになりました。

Photo = コフィー式 連続式蒸留機

フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげでスコッチは、大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウィスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。

しかし1860年頃からフィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。

この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年もの時間を費やします。

壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウィスキーを飲むようになり、ウィスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。

Photo = フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )

アメリカとウィスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人たちがアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。

その移住した人々は農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。

その後ウィスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウィスキーや、カナディアン・ウィスキーが定着していきます。

Photo = ウィスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵

日本のウィスキー・・・日本に初めてウィスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。 そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウィスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウィスキーは世界5大ウィスキーの一つとして確立しています。

Photo = ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航

  • ウィスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ
ウィスキーの原料・製法

ウィスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。

ウィスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウィスキーやバーボンウィスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。

原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウィスキー特有の香りの元になっているのです。

ウィスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成

様々な工程を終え、樽熟成後にはウィスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。

  • ウィスキーの製法・原料は ⇒ コチラ

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シェーカーの使い方

シェーカーの利用目的は・・・

  • 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
  • 材料を素早く冷却する
  • アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )

といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。

スリーピーシェーカー

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

  1. ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
  2. ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
  3. トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )

〚 Step 2 = 持ち方 〛

スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。

右利き用( 左利きの方は逆 )

  • 左手 親指   = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
  • 左手 人差し指 = ボディ
  • 左手 中指   = ボディ底を押さえるように
  • 左手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
  • 右手 親指   = トップを押さえるように
  • 右手 人差し指 = ボディ
  • 右手 中指   = ボディ
  • 右手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )

特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。

〚 Step 3 = 振り方 〛

まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。

  1. 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
  2. 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
  3. この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )

混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。

シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。

〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛

  1. シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
  2. ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
  3. ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。

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ツーピースシェーカー( ボストン・シェーカー )

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

まずはツーピースシェーカー( ボストン・シェーカー )の部位名称です。

小さい方が金属であれば「 ショート・ティン 」、ガラス製であれば「 パイント・グラス 」です。 ショート・ティン( パイント・グラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )

ショート・ティン( パイント・グラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショート・ティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショート・ティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショート・ティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 上記写真の様に立てると曲がったようになります )

ショート・ティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。

〚 Step 2 = 持ち方 〛

ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。

上記写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショート・ティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。

〚 Step 3 = 振り方 〛

スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。

振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。

〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛

  • まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショート・ティンが上に来るように持ちます )
  • 左手の中指と人差し指で、ショート・ティンを右へ押すように持ちます。
  • 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショート・ティンが外れない場合は2回叩きましょう )

左の写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。

フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )

  • シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

ディジェスティフ Digestif

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

ワイングラス Wine glass

グラスの中でもロックグラスタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。

歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。

ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。

現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。

基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。

サワーグラス Sour glass

サワースタイルのカクテルを飲む際に使われるグラス。
脚付きのものが基本的なものですが、現代の日本では、レモンサワーなどを飲むことに使われていて、形は平底のものが多くなっています。

種類は豊富で、ゴブレットシャンパングラスのフルート型によく似ていて、多種多様に使える利便性があります。

形は記載した通りゴブレットを長細くしたような形状で、シャンパングラスのフルートよりは太めです。 ゴブレットとシャンパングラスのフルート型の中間ともいえるグラスです。

しかし液体が入る部分であるボウルは小さめで、容量も120ml程が通常のサイズです。 氷を入れずシェーカーなどで冷やしたカクテルを入れるには最適なグラスです。

このカクテルに使う道具

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