レシピと作り方
ブランデークラスタの材料
Recipe no.425
- ブランデー・・・・・・・・・・60ml
- マラスキーノ・・・・・・・・・1tsp
- レモンジュース・・・・・・・・1tsp
- アンゴスチュラビターズ・・・・1dash
- 螺旋状にむいたレモンの皮
- 砂糖スノースタイル
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技法 = シェーク
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ 1dash = ビターボトル一振り、目安は1滴の量
※ スノースタイル = グラスの縁をレモンなどで濡らし、塩または砂糖を付着させること
ブランデークラスタの作り方
グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。
グラスの縁をシロップなどで軽く濡らし、砂糖を付着させます。( 小皿などに砂糖を広げ、シロップを軽く付着させたグラスを逆さにしてグラスを横に回して砂糖を付けます )
レモンの皮をらせん状にむき、グラスに入れます。
シェーカーにブランデー、マラスキーノ、レモンジュース、アンゴスチュラビターズ、氷を入れます。
しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注ぎ、氷を入れて完成です。
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ブランデークラスタの特徴・感想
Photo|果実の皮を螺旋状にむいたスタイル
今回紹介した「 ブランデークラスタ 」の「 クラスタ Crusta 」とは、そのまま訳すると「 地殻 」になり、地殻とは地球の表層部のことを指していて、卵で例えるならば殻の部分になります。カクテルの用語としては「 外皮で包む 」という意味になり、砂糖スノースタイルと、らせん状にむいた果実の皮をグラスの中に入れるカクテルスタイルです。
このカクテルはクラスタスタイルの元祖的存在で、1862年に公開されたジェリー・トーマス作のカクテルマニュアルに記載があります。 考案者はアメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズのバーテンダー「 ジョセフ・サンティーニ 」で、縁に付いた砂糖と皮がネーミングの由来と言われています。
ブランデーベースの代表的なカクテル「 サイドカー 」の原型になったカクテルとも言われており、現在でも世界中で飲まれているクラシック・カクテルです。
芳醇な香りが特徴的なブランデーを酸味や甘味などのアクセントのみを加えたレシピで、ブランデーに螺旋状にむいたレモンの皮が、芳醇な香りに爽やかさを加えているのが特徴的なカクテルです。
ブランデークラスタの材料
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サイドカーの由来とバリエーション
サイドカーの誕生・由来
サイドカーの誕生には幾つかの説があり、確定しているものはありません。有力なものが、フランス・パリのニューヨークバーのオーナーであり、カクテルの歴史には必ず出てくる人物でもある「 ハリー・マッケルホーン 」氏が、1933年に考案した説。
マッケルホーンが考案したカクテルに「 ホワイトレディー 」があり、これをフランス人に向けて改良したカクテルが「 サイドカー 」と言われています。
このカクテルを飲みに来る常連客がサイドカーを乗って来ていたことからこの名前が付いたそうです。
ただマッケルホーン自身が1919年に著した本の中に、このレシピは「 チャールズ・マハニー 」氏のレシピという但し書きがあることから、他の名前で存在していたようです。しかしながら現在このレシピは「 サイドカー 」として世界中に知れ渡っています。 これはマッケルホーン氏の功績であることには間違いありません。
サイドカーのバリエーション
- サイドカー・・・・・・・・・本家本元のブランデーベースカクテル。
- ウイスキーサイドカー・・・・ベースをウイスキーに変更したレシピ。
- サイレントサード・・・・・・ベースをスコッチウイスキーに変更したレシピ。
- チャペルヒル・・・・・・・・ベースをバーボンウイスキーに変更したレシピ。
- シュバリエカクテル・・・・・サイドカーにアンゴスチュラビターを追加したレシピ。
- ビッグボーイ・・・・・・・・レモンジュースをレモンシロップに変更したレシピ。
- ビトゥイーンザシーツ・・・・サイドカーにラムを追加したレシピ。
- ドーヴィル・・・・・・・・・サイドカーにカルヴァドスを追加したレシピ。
- アップルカー・・・・・・・・ベースをカルヴァドスに変更したレシピ。
- シャンパーニュサイドカー・・サイドカーをシャンパンで割ったカクテル。
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ー ブランデークラスタのランキング歴 ー
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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カクテルスタイル
ー クラスタ Crusta ー
クラスタとは、グラスを砂糖や塩などでスノースタイルにして、レモンやライム、オレンジなどの果実の皮を螺旋状にむいてグラスの中に入れるスタイルの名称です。
「 クラスタ Crusta 」とは、そのまま訳すると「 地殻 」になり、地球の表層部のことを指していて、卵で例えるならば殻の部分になります。
カクテルの用語としては「 外皮で包む 」という意味になり、螺旋状にむいたレモンやオレンジの皮をグラスの縁に飾ることがこのスタイルの最大の特徴であります。
1862年に公開されたジェリー・トーマス作のカクテルマニュアルに記載が残っていることが確認されており、 考案者はアメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズのバーテンダー「 ジョセフ・サンティーニ 」で、縁に付いた砂糖と皮がネーミングの由来と言われています。
- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
カクテルのTPO用語
オール・デイ・カクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
ブランデークラスタにおすすめのグラス
ー オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー
カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。
タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。
古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ブランデークラスタで使う道具
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料