レシピ
材 料
Recipe no.425
- ブランデー・・・・・・・・・・60ml
- マラスキーノ・・・・・・・・・1tsp
- レモンジュース・・・・・・・・1tsp
- アンゴスチュラビターズ・・・・1dash
- 螺旋状にむいたレモンの皮
- 砂糖スノースタイル
技法 = シェーク
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ 1dash = ビターボトル一振り、ビターボトル以外は1滴の目安
作り方
グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。
- Step 1 = レモンの表面をグラスの縁に当てて縁を濡らし、砂糖を付けてスノースタイルにします。
- Step 2 = レモンの皮をらせん状にむき、グラスに入れます。
- Step 3 = シェーカーにブランデー、マラスキーノ、レモンジュース、アンゴスチュラビターズ、氷を入れます。
- Step 4 = しっかりと シェーク をします。
- Step 5 = シェークした材料をグラスヘ注ぎ完成です。
- アルコール度数 = 33% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食後



世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
ブランデー・クラスタ・Brandy cluster
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
特徴・感想

Photo = 果実の皮を螺旋状にむいたスタイル
今回紹介した「 ブランデー・クラスタ 」の「 クラスタ Crusta 」とは、そのまま訳すると「 地殻 」になり、地殻とは地球の表層部のことを指していて、卵で例えるならば殻の部分になります。カクテルの用語としては「 外皮で包む 」という意味になり、砂糖スノースタイルとらせん状にむいた果実の皮をグラスの中に入れるカクテルスタイルです。
このカクテルはクラスタスタイルの元祖的存在で、1862年に公開されたジェリー・トーマス作のカクテルマニュアルに記載があります。 考案者はアメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズのバーテンダー「 ジョセフ・サンティーニ 」で、縁に付いた砂糖と皮がネーミングの由来と言われています。
ブランデーベースの代表的なカクテル「 サイドカー 」の原型になったカクテルとも言われており、現在でも世界中で飲まれているクラシック・カクテルです。
芳醇な香りが特徴的なブランデーを酸味や甘味などのアクセントのみを加えたレシピで、ブランデーに螺旋状にむいたレモンの皮が、芳醇な香りに爽やかさを加えているのが特徴的なカクテルです。
このカクテルで使う材料






サイドカーの由来とバリエーション

サイドカーの誕生・由来

サイドカーの誕生には幾つかの説があり、確定しているものはありません。
有力なものが、フランス・パリのニューヨークバーのオーナーであり、カクテルの歴史には必ず出てくる人物でもある「 ハリー・マッケルホーン 」氏が、1933年に考案した説。
マッケルホーンが考案したカクテルに「 ホワイト・レディー 」があり、これをフランス人に向けて改良したカクテルが「 サイドカー 」と言われています。このカクテルを飲みに来る常連客がサイドカーを乗って来ていたことからこの名前が付いたそうです。
ただマッケルホーン自身が1919年に著した本の中に、このレシピは「 チャールズ・マハニー 」氏のレシピという但し書きがあることから、他の名前で存在していたようです。しかしながら現在このレシピは「 サイドカー 」として世界中に知れ渡っています。 これはマッケルホーン氏の功績であることには間違いありません。
サイドカーのバリエーション

- サイドカー・・・・・・・・・・本家本元のブランデーベースカクテル。
- ウィスキー・サイドカー・・・・ベースをウィスキーに変更したレシピ。
- サイレント・サード・・・・・・ベースをスコッチウィスキーに変更したレシピ。
- チャペル・ヒル・・・・・・・・ベースをバーボンウィスキーに変更したレシピ。
- シュバリエ・カクテル・・・・・サイドカーにアンゴスチュラビターを追加したレシピ。
- ビッグ・ボーイ・・・・・・・・レモンジュースをレモンシロップに変更したレシピ。
- ビトゥイーン・ザ・シーツ・・・サイドカーにラムを追加したレシピ。
- ドーヴィル・・・・・・・・・・サイドカーにカルヴァドスを追加したレシピ。
- アップル・カー・・・・・・・・ベースをカルヴァドスに変更したレシピ。
- シャンパーニュ・サイドカー・・サイドカーをシャンパンで割ったカクテル。
シェーカーの使い方

シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛


スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- ・人差し指 = ボディ
- ・中指 = ボディ底を押さえるように
- ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- ・人差し指 = ボディ
- ・中指 = ボディ
- ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛

まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛

- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
ツーピース・シェーカー( ボストン・シェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

まずはツーピースシェーカー( ボストン・シェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショート・ティン 」、ガラス製であれば「 パイント・グラス 」です。 ショート・ティン( パイント・グラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショート・ティン( パイント・グラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショート・ティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショート・ティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショート・ティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 上記写真の様に立てると曲がったようになります )

ショート・ティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛

ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
上記写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショート・ティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。

〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛

- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショート・ティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショート・ティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショート・ティンが外れない場合は2回叩きましょう )

左の写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
カクテルスタイル
クラスタ Crusta

グラスを砂糖や塩などでスノースタイルにして、レモンやライム、オレンジなどの果実の皮を螺旋状にむいてグラスの中に入れます。 そのグラスにブランデーなどのスピリッツをベースに、レモンジュース、ビターズ、砂糖などを入れるカクテルスタイルです。
「 クラスタ Crusta 」とは、そのまま訳すると「 地殻 」になり、地殻とは地球の表層部のことを指していて、卵で例えるならば殻の部分になります。カクテルの用語としては「 外皮で包む 」という意味になり、螺旋状にむいたレモンやオレンジの皮をグラスの縁に飾ることがこのスタイルの最大の特徴であります。
1862年に公開されたジェリー・トーマス作のカクテルマニュアルに記載があります。 考案者はアメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズのバーテンダー「 ジョセフ・サンティーニ 」で、縁に付いた砂糖と皮がネーミングの由来と言われています。
- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
オールドファッションドグラス Old fashioned glass

カクテルやウィスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。 タンブラーグラスを低くした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールド・ファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールド・ファッションド 」から由来していると言われています。他にもこのグラスの形は古来からあるものなので、「 オールド・ファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
このカクテルで使う道具





