レシピ
材 料
Recipe no.445
- アペロール・・・・・・・・・・45ml
- オレンジジュース・・・・・・・Full
技法 = ビルド
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- アペロールの歴史・製造・主なカクテルは ⇒ コチラ
作り方
グラスは ゴブレット、タンブラーグラス、ワイングラス、コリンズグラス など様々なグラスが使われます。
- Step 1 = グラスに氷、アペロール、オレンジジュースを入れます。
- Step 2 = ビルド をして完成です。
- アルコール度数 = 2% ~ 3% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食前



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Herb & Bitter





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特徴・感想

今回紹介したアペロール・オレンジのベースとなっているアペロールにはオレンジのエキスなどを使っているため、オレンジジュースとの相性は抜群に良く、ハーブの香りとフルーティーな甘味が溶け合い、何杯でも飲めてしまうカクテルです。 アルコール度数もビールより低いため、日常的に飲むカクテルとしてもおすすめできます。ぜひフレッシュ・オレンジでお試しください。
このカクテルで使う材料



ベースのお酒・アペロール

アペロールとは?

「 アペロール Aperol 」とはイタリア生まれのハーブ & ビター系のリキュール( 混成酒 )です。日本ではあまり認知度は高くありませんが、リキュールの中では10位以内に入る販売数を誇っています。
オレンジのようなフレッシュな香りとハーブの香りがあり、口当たりはまろやかさを感じられ、少しの苦味が奥深さを感じることができます。
ロックスタイルやストレートで飲まれることがありますが、ジュースなどと割って飲まれることも多いです。 オレンジジュース、レモンジュースなどの柑橘系の果実ジュースとの相性が特に良くおすすめされていますが、ソーダやトニックウォーターなどの炭酸類とも相性が良いという万能ぶりです。
少しの苦味があり、フルーティーな香りがすることから食前酒( プレディナー )として飲まれることが多く、ソーダで割ったりするとさらに飲みやすくなりイタリアを始め、世界中で飲まれています。
アルコール度数は11%と低く、飲みやすい事からお酒やカクテル初心者から、玄人、男性、女性問わず飲まれていて、おすすめできる一品です。
製造法は誕生から変わらないレシピで、そのレシピは誕生から現在まで最高機密として公開されていません。 わかっている部分はゲンチアナ、ルバーブ、キナなどのハーブ類と高品質なオレンジなどのフルーツ類を絶妙なバランスでブレンドし、蒸留酒に浸漬させる方法で製造されているといことです。
アペロールの歴史
アペロールが誕生したのは1919年で、これは瓶のラベルにも記載されています。開発者はイタリア北部のパドヴァで育ったルイジとシルヴィオのバルビエリ兄弟で、父からバルビエ社を受け継ぐと1912年からアペロールの開発に取り組みます。 7年という歳月を費やし、試行錯誤の末、1919年に販売開始したのです。 ちなみにアペロールという名前は、アペリティフ( 食前酒 )が由来となっています。
徐々にイタリア中の若者を中心に人気が出始め、カフェなどで飲まれるようになります。そして1950年にカクテル「 アペロール・スプリッツ 」が誕生します。 このカクテルは大人気になりアペロールと共に世界へと知れ渡っていきます。

2003年にカンパリグループに買収されると、カンパリはこのアペロールの販売に力を入れます。カンパリの強みでもある広告やキャンペーンを積極的に行い、世界中でカンパリ同様人気が出るようになり、そのすぐ後の2009年頃には、カクテル・アペロール・スプリッツも続いて大人気となり、イタリア全土だけではなく、世界中で飲まれるようになります。 現在では2015年から始まったイギリス酒類出版社が、厳選した世界中のBAR約100店舗からデータを取った「 世界クラシックカクテル・セールスランキング 」に必ず選出され、3度も10位以内に入るという人気カクテルです。
- アペロールの歴史・製造・主なカクテルは ⇒ コチラ
ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
ゴブレット Goblet

聖杯などにも使われているのもこのゴブレットで、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。
容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。 別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ワイングラス Wine glass

グラスの中でもロックグラスやタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。
歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀なってからだそうです。 ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。
現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。
基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの
「 ゾンビ 」を飲むために使われるためにその名前が付いたのが最初と言われていて、その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気がでるとコリンズグラスと言われるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあり、別名の多いグラスです。 これだけ名前が多いということは、それだけ様々な場面で多くの人に使われているという事かもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。
容量 270ml ~ 360mlくらいが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
このカクテルで使う道具




