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王妃に捧げられた優雅な一杯、アレキサンダー。ブランデーの芳醇な香りとチョコレートリキュールの甘美な風味、生クリームのなめらかさが織りなす、まるで液体のデザートのような味わいです。実はこのカクテル、現在は主にブランデーで作られていますが、もともとはジンベースのカクテルとして誕生しており、ブランデー版はその後生まれた人気のアレンジだったことが分かっています。その上品な甘さと美しい見た目から、特に女性に愛され続けてきました。バー初心者の方にもおすすめの、特別な夜にふさわしいカクテルをご紹介します。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.067
- ブランデー・・・・・・・・・・30ml
- クレーム・ド・カカオ・・・・・15ml
- クリーム・・・・・・・・・・・15ml
- ナツメグパウダー
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
作り方

シェーカーにブランデー、クレーム・ド・カカオ、生クリーム、氷を入れます。
しっかりシェークします。混ざりにくい材料同士なので、強めのシェークをしましょう。
シェークした材料をグラスに注ぎ、ナツメグをかけて完成です。
- 技法 = シェーク
- グラス = カクテルグラス
- アルコール度数 = 22% ~ 23% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食後
- カクテル言葉 = 「 完全無欠 」&「 初恋の思い出 」
- カクテル誕生日 = 「 3月18日 」
アレキサンダーの詳細・動画
由 来

Photo|王妃アレクサンドラ|画像引用 Wikipedia
日本では、アレキサンダーという名前は、イギリス国王エドワード7世の妻である王妃アレクサンドラへの敬意を込めて名付けられたという説が一般的で、以下のようないくつかのバリエーションが語られています。
- 1863年、皇太子エドワードとデンマークのアレクサンドラ王女の結婚式のために作られた説
- 1901年、エドワード7世の戴冠式で献上された説
- 1902年、アレクサンドラ王妃自身の戴冠式で献上された説
ただし、この王妃アレクサンドラとの結びつきは、英語圏の主要なカクテル史専門資料には見当たりません。それらの資料が伝えているのは、もっと意外性のある別の由来です。アレキサンダーは、そもそもブランデーではなくジンベースのカクテルとして生まれたというのです。現存する最古のレシピは、1916年のヒューゴ・エンスリン著『Recipes for Mixed Drinks』に掲載されたもので、ジン・クレームドカカオ・クリームを同量ずつ使う配合でした。ブランデー版は後から生まれた人気のバリエーションで、やがて本家を上回る人気を得ていったようです。
名前の由来については、カクテル史研究者バリー・ポピックが、1915年のワールドシリーズの際、フィラデルフィアのクラブのバーテンダーが投手グローバー・クリーブランド・アレクサンダーに敬意を表して考案したという説を有力視しています。もう一つの説では、当時ニューヨークで有名だったレストラン「レクターズ」のバーテンダー、トロイ・アレクサンダーが自らの名前にちなんで名付けたとされています。
どちらの説が正しいにせよ、確かなのは、このカクテルの本当の由来は未だ解明されていないという点、そして本来ジンベースだったこのカクテルが、今日私たちが知る”液体のデザート”、ブランデーベースへと姿を変えていったという事実そのものが、興味深い物語だということです。
特徴・味わい

グラスに注がれた瞬間、まず目に飛び込んでくるのはクリーミーなミルクチョコレート色の液体です。ブランデーの華やかで芳醇な香りに、クレーム・ド・カカオが奏でる甘くほろ苦いカカオの風味、そして生クリームのまろやかなコクが渾然一体となって、鼻腔をくすぐります。
ひと口含むと、デザートのような濃厚な甘さが舌全体を優しく包み込み、まるで上質なチョコレートムースを飲んでいるかのような滑らかな口当たりが広がります。喉を通る瞬間にはブランデーの深みと温もりを感じ、最後にナツメグのスパイシーな余韻がふわりと鼻に抜けていきます。見た目も味わいもエレガントでありながら、実はアルコール度数が高めという意外な一面を持つカクテルです。その甘美な味わいゆえに、ついつい飲むペースが早くなりがちですので注意が必要です。
食後のデザート代わりに、あるいは特別な夜のご褒美として、この液体のチョコレートケーキをゆっくりと味わってみてください。
ポイント・アレンジ・相性の良い食べ物

相性の良い食べ物・おつまみ
- チョコレートケーキ・チーズケーキ — カクテル自身のカカオとクリームが呼応し、ブランデーのキャラメル・バニラの深みが全体をひとつにまとめます。
- 白カビチーズ(ブリー・カマンベール) — 穏やかなクリーミーさが、コニャックのフルーティーな香りを引き立て、カクテルの甘さと喧嘩しません。
- ダークチョコレート(カカオ70%以上) — 苦味が甘さと絶妙な対比をなす、多くのバーテンダーが太鼓判を押す定番のブランデー×チョコレートの組み合わせです。
作り方のポイント
シェイクが足りず、クリームとリキュールがうまく混ざり切らずに水っぽい仕上がりになりがちです。15秒以上しっかりとシェイクし、全体を乳化させてなめらかな口当たりに仕上げましょう。
アレンジ
- ダークのクレーム・ド・カカオをホワイトに替えて、より軽やかでチョコレート感控えめな一杯に
- バニラアイスを加えてブレンダーにかけ、フローズンスタイルのデザート仕立てに
- クレーム・ド・カカオに加えてコーヒーリキュールを少量加え、モカ風にアレンジ
私なら、生クリームは必ず冷蔵庫から出したての冷たいものを使います。常温のクリームではうまく乳化せず、これがアレキサンダーが水っぽく仕上がってしまう一番の原因です。
レシピ動画
- レシピ動画|テンダリー宮崎 優子 Channel Home
材料リスト
オーク樽で長期熟成されたエレガントな逸品。バニラと熟した果実の芳醇な香りに、シルクのような滑らかな口当たりと繊細な余韻が魅力です。
苦味のあるダークチョコレートのフレーバーにほのかにオレンジやバニラも感じられる濃厚なカカオのお酒。 ボルスのカカオは、蒸留によってミルクチョコレートの味わいを生み出しているのが特徴的。
プロのシェフやパティシエに選ばれている北海道産の高品質なフレッシュクリーム。45%という高い乳脂肪ならではのコクがあり、カクテルを濃厚でなめらかにしてくれます。
ハッキリとした混じりけの無いナツメグの香味が素材の生臭みを和らげます。香味が強いので挽肉料理、卵料理そしてカクテルにほんの少量お使いください。
世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
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ー アレキサンダーのランキング歴 ー
- 2020年・48th / 初選出
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