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ブルーハワイやブルーラグーンなど、美しいカクテルに欠かせないブルーキュラソー。オレンジピールを原料とした青色のリキュールは、爽やかな柑橘の香りと鮮やかな色彩がカクテルを華やかに演出します。この記事ではブルーキュラソーの歴史・特徴から使い方まで詳しく解説。目でも楽しめるカクテル作りに挑戦しましょう。
キュラソーの歴史

Photo|ベネズエラ北 オランダ領 キュラソー島
キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。
この島は1499年にスペイン人によって発見されます。 元々は先住民であるアラワク諸族が住んでいましたが、1527年からスペイン人に労働奴隷として連れていかれるようになり、現在ではほぼ絶滅しているそうです。
その後の1634年に、オランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設しました。
その後港と建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産で栄えるようになり、 貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから、様々な国が寄るようになりました。
17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。
ブルーキュラソーとは?

ブルーキュラソーとは、ブランデーや他のスピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで風味づけをし、人工着色料を使って青色にした果実系リキュールの一つです。
名前にブルーと入っているように、見た目は鮮やかな青色をしており、使い方は基本的にホワイトキュラソーと同じですが、カクテルを色鮮やかにする際に使われます。中身はホワイトキュラソー同様オレンジの風味と華やかな香りがあり、リキュールなので甘味もあります。
この人工着色料( 青色1号 )は他の食品にも使われており、日本では2016年厚生労働省により20歳以上の成人における青色1号の摂取量が推計され、その結果一日摂取量が1人当たり0.002mgで、ADI( 一日摂取許容量 293mg )の内に占める割合がわずか0.0007%となり、ほぼ安全であると判明しております。
なので厚生労働省によって指定添加物として認可されており、醤油、茶、豆類、味噌、食肉、カステラ以外のものであれば着色可能となっています。
ジンやウォッカなどのようにベースとして使われることは少ないですが、その爽やかさから多くのスピリッツや様々なリキュールなどと相性が良く、カクテルとして使われることがほとんどです。 カクテルレシピを並べてみれば、キュラソーを使っているカクテルはかなり多くあります。
他にもカクテルのみに留まらず、その爽やかな香り、程よい甘味を持つため、お菓子作りにも使われることが多いです。 またキュラソーの中にも数多くの種類があり、今回はキュラソーの中でもカクテルでよく使用されている「 ブルーキュラソー 」をご紹介します。
ブルーキュラソーの主なブランド
ヴェドレンヌ Vedrenne

原産国 = フランス
〚 歴 史 〛・・・1919年、世界的に有名なワインの銘醸地であるフランス・ブルゴーニュ地方のニュイ・サン・ジョルジュでヴェドレンヌ社は誕生しました。
この土地はブドウの栽培地として最高の土壌と気候に恵まれており、それと同時にカシスの果実を栽培することも最適な土地で、多くの高品質なカシスが栽培されています。
ヴェドレンヌ社は、この土地でフルーツ栽培農家と親密な関係を築き、この高品質なカシスを使い創業以来この高い品質の素材を高い生産技術でリキュールを造っています。
〚 特徴・信条 〛・・・ヴェドレンヌ社は創業からフルーツ栽培農家と親密な関係を築いています。 そのカシス栽培農家は、高級ワインで有名な「 ロマネ・コンティ 」の畑と地続きの畑であり、高品質中の高品質の果実を使用しています。 カシスは「 ノワール・ド・ブルゴーニュ種 」、フランポワーズは「 ローズ・ド・プロンビエール種 」という高品質種を使用しています。
ヴェドレンヌ社のリキュール製造設備は、他のリキュール製造社の模範となっており、密閉式のステンレススチール製回転式タンクや、最新式の圧搾機など、設備は他のリキュールメーカーが喉から手が出るほど欲しがる設備を揃えています。
ヴェドレンヌ社は、レストランやホテルなどのプロ・ユースの販売数で第1位の実績を誇っています。 それは他社の追従を許さない高度な技術から生まれているからであると言えます。 その高度な技術はカシスが13年間連続世界の著名なコンクールで金賞やトロフィーを受賞していることが証明しています。
ヴェドレンヌのブルーキュラソーのオレンジは、主にカリブ海地域で栽培されるララーンジ(ビターオレンジ)の皮を使用しています。これが特有の風味を生み出しており、ビターオレンジの爽やかな香りと苦味が特徴で、甘さも控えめでバランスが取れています。
ヴェドレンヌのブルーキュラソーは、他のブランドと比較しても自然な成分を使用している点が特徴です。これにより、よりナチュラルで繊細な風味を楽しめます。ビターオレンジの香りと苦味、甘さのバランスが非常に優れており、他のブルーキュラソーと比べても洗練された味わいがあります。
ジファール Giffard

原産国 = フランス
〚 歴 史 〛・・・1885年、フランス・アンジェの薬剤師エミール・ジファールが開発したミントリキュールを原点に、5世代・140年以上受け継がれるリキュールメーカー。
「味こそが最高の素材」をコンセプトに、産地選定から製造まで一貫してアンジェで行います。
浸漬哲学”Time is Key”のもと、素材ごとに48時間から最長3ヶ月の最適な時間をかけてアロマと色を引き出します。砂糖はフランス産テンサイ由来のみ、着色料も天然素材にこだわる、自然へのリスペクトが品質の礎です。
〚 特徴・信条 〛・・・カリブ海のキュラソー島に由来するブルーキュラソーは、オレンジの果皮を原料とした柑橘系リキュール。多くのブランドが着色主体であるのに対し、ジファールはスイートとビター両方のオレンジを厳選し、浸漬哲学”Time is Key”に基づき素材本来のアロマを最大限に引き出します。
砂糖漬けを思わせる甘い香りとほろ苦さが調和したベルベットのようになめらかな香りは、他ブランドにはない優雅さ。口に含むとまろやかでシトラス感豊かな風味が広がり、グラスに揺れる深いブルーは飲む者を南国へといざないます。
プロ向けクラシックシリーズの一本として、定番カクテルにひと注ぎすれば品質の差を如実に感じる一杯に仕上がります。
ボルス Bols

Photo|画像提供 Asahi
原産国 = オランダ
〚 歴 史 〛・・・1575年オランダ・アムステルダムに住むボルス一族は蒸留所を設立します。 そして創始者の孫にあたる「 ルーカス・ボルス 」という人物が、1664年には当時オランダの中で盛んに生産されている ジュネヴァ( オランダのジン ) の製造に力を入れ始めます。そしてジュネヴァはイギリスに渡り評判になりました。
大航海時代には貿易が盛んになり、当時オランダは世界有数の貿易国家であったため、世界のスパイス、香草、薬草、果実などが輸入され始めます。 ボルスはその素材を酒に浸し、様々なリキュールを製造し始めました。 その様々なリキュールがフランスへ伝わり、貴婦人たちが身に付けているドレスや宝石とマッチするという事で流行になります。その流行がキッカケでヨーロッパ各地、そして世界各国に広がりました。
その後1920年には、アメリカ禁酒法が始まります。 ごまかすために考案されたカクテルの中に、リキュールを使われることが注目され始めると、アメリカ中でリキュールが広がり、カナダ経由でアメリカに運ばれ、アメリカ国内で人気を獲得していきました。
その後第二次世界大戦後辺りから禁酒法で生まれたカクテルはヨーロッパ各地に広がりを見せ、ボルスとリキュールは現在の地位を確立したのです。
〚 特徴・信条 〛・・・ボルスを発展させたルーカス・ボルスは、世界中から持ち込まれるハーブや薬草、果実を使い試行錯誤し、数多くのリキュールを生み出します。
はじめてリキュールを製造した当時から「 自然の風味を損なわずに、完璧な味わいを引き出す 」という心情を現在も守り続けています。
ボルスはリキュールメーカーとしては最古の歴史を持ち、これまで様々な種類のリキュールを世に送り出してきました。中でもボルスのブルーキュラソーは世界で一番売れているブルーキュラソーです。 その厳選されたエキスと、美しい青が人気の理由です。
現在ボルスとデ・カイパーはオランダの2大リキュールメーカーとして世界で知れ渡っています。
ボルス・ブルーキュラソーは、オレンジの皮の爽やかな香りと、ほのかにスパイスの香り、オレンジの皮の風味が豊かで、ほのかにスパイシーな味わいが特徴です。
デカイパー De Kuyper

Photo =|画像提供 KIRIN
原産国 = オランダ
〚 歴 史 〛・・・1695年オランダ・アムステルダムで「 ペトロス・デ・カイパー 」とその妻の「 アンナ・カスターズ 」によって創業しました。 その後1800年に入ると、ロンドンに拠点を置いているマシュー & クラーク社と提携し、イギリス国内のみならず、イギリスの植民地への輸出に力を入れます。
1920年代に入ると、デ・カイパーはこれまで製造してきたスピリッツに加えリキュールの製造にも力を入れ始めます。
リキュール製造から10年後には約20種類もの製造するようになり、その頃同時に輸出だけではなく、オランダ国内の流通にも精力的に活動をしました。
1985年のアメリカでは、ピーチリキュールを使う「 ファジーネーブル 」がBARを中心に大流行しており、ピーチ・ツリーをアメリカで販売すると大当たりし、ヨーロッパ以外でもその地位を確立します。
1995年に、デ・カイパーは創業300年目を記念して、オランダのベアトリクス女王より「 ロイヤル・ディスティラー 」の称号を授与しました。 これまでの製造、販売努力により現在ではおよそ100ヵ国以上の国に約5,000万本を輸出する大ブランドにまで成長しています。
〚 特徴・信条 〛・・・デ・カイパーは自社で蒸留設備を保有し、原材料である素材そのものの美味しさを最大限に生かしたリキュールづくりにこだわりながら蒸留を行っております。
最新鋭の設備、伝統の技術を駆使し、最大限の挑戦を続けることが信条です。その結果、現在ではフレーバー展開しているリキュールとして世界No,1の販売量を誇りっています。
デカイパー・ブルーキュラソーは、オレンジとレモンの皮の爽やかな香りと、ほのかに甘酸っぱさを感じ、オレンジとレモンの皮の風味が豊かで、バランスの良い味わいが特徴です。
キングストン Kingston

原産国 = スイス
〚 歴 史 〛・・・スイスの優れた蒸留技術を持つディヴィサ社が手がけるトロピカルリキュールブランド、キングストン。マンゴー、パッションフルーツ、ライム、ウォーターメロンなど、常夏の国々から厳選した果実を、スイスの近代設備と高い醸造技術でリキュールに仕上げています。
「スイスの芸術品」と評されるほど贅沢でエレガントなボトルデザインも魅力のひとつ。アルコール度数24%のシリーズは爽やかな果実の風味と鮮やかな色彩が特徴で、カクテルベースとしてバーシーンでも高い評価を得ています。
〚 特徴・信条 〛・・・キングストンのブルーキュラソーは、紺碧の青空をそのままグラスに閉じ込めたような若々しく鮮烈なブルーが第一の魅力。口に含むと爽やかな柑橘の甘みがふわりと広がり、オレンジ由来のほのかなビター感が後から静かに顔をのぞかせます。
甘すぎず飲みやすいバランスの取れた味わいは、アルコール度数24%という飲みごたえとも調和しています。フランスやオランダ産が主流のブルーキュラソーにあって、スイスの精密な製造管理のもと生まれた本品は、若々しい紺碧ブルーの色調と爽やかな柑橘風味が際立つ異色の存在。
トロピカル系の豊富なラインナップを持つブランドの一員として、カクテルに使えば南国感あふれる一杯に仕上がります。
ブランド別比較表
| ブランド/項目 | ヴェドレンヌ | ジファール | ボルス | デカイパー | キングストン |
| 原産国 | フランス | フランス | オランダ | オランダ | スイス |
| アルコール度数 | 25 % | 25 % | 21 % | 20 % | 24 % |
| 特 徴 | プロ御用達の高品質フランス産。生きた遺産企業認定 | 浸漬哲学で素材のアロマを最大限に引き出す | 450年超の歴史を誇るオランダ最古の名門ブランド | オランダ女王から称号を授与された伝統の名門 | スイスの精密技術が生む異色のトロピカル系 |
| 味わい | 甘酸っぱくほろ苦い芳醇なオレンジ風味 | まろやかでシトラス感豊か。フローラルな余韻 | フレッシュなミントの清涼感と爽やかな甘み | オレンジ&レモンの爽やかでやや辛口の風味 | 若々しい甘みとほのかなビターが調和した柑橘感 |
| 主要成分 | ビターオレンジ果皮・酒精・砂糖・着色料 | スイート&ビターオレンジ・砂糖・着色料 | フレッシュミント・オレンジ・酒精・着色料 | オレンジ果皮・香料・酒精・着色料(青1) | オレンジ・酒精・砂糖・香料・着色料(青1) |
| カクテルへの適用 | 風味重視のプレミアムカクテル向き | プロ向け万能型。着色と香りを同時に付与 | グラスホッパー等クリーム系との相性が抜群 | チャイナブルー等定番カクテルに最適 | トロピカル系カクテルで南国感を演出 |
| 詳 細 | ヴェドレンヌ ⇓ | ジファール ⇓ | ボルス ⇓ | デカイパー ⇓ | キングストン ⇓ |
まとめ・感想

カクテルにおいてブルーキュラソーの存在は、香りや風味を感じられ、それでいて主張しすぎないことから多くのカクテルで使われています。
おそらく置いていないBARはありません。 そのまま飲むことももちろんO.Kなのですが、やはりカクテルの材料として、何かと合わせる方がおすすめです。
様々なカクテルレシピを見て、そして最終的には自分でオリジナルカクテルをつくる際に、必ずお役に立てるリキュールではないかと思います。
ブルーキュラソーはそれと同時に色を加えるという役割があり、その鮮やかなブルーで様々なカクテルを美しく演出をしています。 無色なカクテルにブルーキュラソーを少し入れるだけで、雰囲気のあるカクテルに変身します。
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大航海時代が始まると、様々な国の果物、スパイスが輸入、輸出されるようになり、リキュールは幅広く発展していきました。リキュールが盛んに使われた中世のヨーロッパ時期、貴族達が集うパーティーで、貴婦人達が着ている華やかなドレスや宝石などの色に合わせて作られたカクテルを飲んでいたそうです。

