レシピと作り方
ヴェルジーネの材料
Recipe no.257
- アマレット・・・・・・・・・・30ml
- クレーム・ド・カシス・・・・・15ml
- ブランデー・・・・・・・・・・15ml
- オレンジビター・・・・・・・・2dash
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
技法 = シェーク
※ 1dash = ビターボトル一振り、目安は1滴の量
- アマレットの歴史、原料、主なブランドは ⇒ コチラ
ヴェルジーネの作り方
グラスは、カクテルグラス か シャンパングラスのクープ型 を使いましょう。
しっかりとシェークを行い、グラスヘ注げば完成です。
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ヴェルジーネの特徴・感想
Photo|乙女のイメージ
1994年 第一回サントリー・ザ・カクテルコンペティション・リキュール部門の優勝カクテルで、考案者は「 澤千 絵子 」氏です。第一ホテル東京のオリジナルカクテルとして生まれ、その後、その洗練された味わいは多くの人々を魅了し、全国のバーで愛されるようになりました。「 ヴェルジーネ Vergine 」とはイタリア語で、これを日本語に訳すると、「 乙女座、処女 」などになり、カクテルのイメージにピッタリな女性らしいネーミングです。
杏の種子からつくられ、杏仁豆腐のようなテイストを持つリキュール・アマレットのアーモンドの香りと甘味に、クレーム・ド・カシスのベリー系の香りと甘味とブランデーの芳醇な風味を加え、オレンジビターをアクセントと調和に使用しているレシピです。それぞれベースとして使われている主張の強い材料をバランスよく使い、甘味が強めではあるが香り高く飲みやすいカクテルです。
アマレットのアーモンドのような甘い香り、ブランデーの芳醇な香り、カシスリキュールのベリー系の香り、オレンジビターズの柑橘系の香りが複雑に絡み合います。最初にアマレットの甘みとブランデーの風味が感じられ、その後、カシスリキュールの酸味と苦味、オレンジビターズのほのかな苦味が広がります。甘さと苦味、酸味が絶妙に調和した、奥深い味わいです。
ヴェルジーネの魅力は、なんといってもその奥深い味わいと複雑な香りです。一口目ではその個性を理解するのが難しいかもしれませんが、ゆっくりと味わうことで、様々な風味が絡み合い、変化していく様子を楽しむことができます。
また、アマレット、ブランデー、カシスリキュール、オレンジビターズという、それぞれ個性的な材料が織りなすハーモニーは、まさに芸術作品と言えるでしょう。
さらに、美しい見た目もヴェルジーネの魅力の一つです。カクテルグラスに注がれたヴェルジーネは、まるで宝石のように輝き、見る人を魅了します。
ヴェルジーネは、初心者には少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、その奥深い味わいは、一度味わえばきっと虜になるはずです。歴史と伝統を持つこのクラシカルなカクテルを、ぜひバーで味わってみてください。
ヴェルジーネの材料
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ベースのお酒・アマレット
アマレットとは?
アマレットとは、イタリア原産のリキュールで、アーモンドのような香りがしますが、アーモンドのリキュールではなく杏の種( 核 )を主原料にした種子系リキュールです。( アーモンドも使用しています )
バーに行くとだいたい置いてあり、そのまま飲むよりは、カクテルのサブ材料として使われることが多く、甘味や香りでベースの材料を引き立てます。
名前の由来は、写真のお菓子( アマレッティ )の香りが似ていることからこのネーミングになったそうです。
リキュールの数ある分類の中で、種子系リキュールに分類され、アルコール度数は 28%前後ほど。
Photo|イタリアのお菓子 アマレッティ Amaretti
アマレットの歴史
Photo|ベルナルディーノ・ルイーニ作・聖母マリアの結婚
16世紀中頃、イタリア北部にあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会が聖母マリアのフレスコ画を描く任が出されます。 この大仕事を任せることになった人物が、これまでに数々のキリスト教の画を描いてきた「 ベルナルディーノ・ルイーニ 」に決定。 彼はミラノ市サローノ町の宿で滞在します。 そのルイーニが宿泊している宿の女主人がとても美しく、ルイーニは絵のモデルとして雇います。そして女主人をモデルにしているうちに、ルイーニは瞬く間に恋に落ちます。
絵を完成させると、女主人はお礼に杏の核を原料に果実、ハーブを使ったリキュールをルイーニに送りました。 この時お礼に渡したリキュールが後のアマレットの原型と言われています。
1800年の始めの頃にこの話を知った人物がレシピを復元し、アマレッティの香りに近かったため「 アマレット 」と名付けて販売を開始しました。この時から現在まで製造方法は変わっていないとされています。
現在ではアマレットは何種類かあり、元祖のアマレットは、「 ディサローノ 」と呼ばれ、日本で販売しているサントリーは、表記をディサローノとしています。
ルイーニの記録はあまりなく、その後女主人と結婚したのかどうかはわかりません。 ただルイーニは一人息子が存在していて、その息子も画家になっていることと、ルイーニの最後はミラノという記録は残っていることから、女主人と結婚しているかもしれません。
アマレットの原料
アマレットの原料は、杏の種のさらに中にある核、アーモンド、カカオ、バニラビーンズなどを使用しています。主原料は杏の核ですが、香りはアーモンドの香りが強く感じられます。
厳密に言うとアマレットに使用される杏の核は、「 甜杏仁 テンキョウニン 」と言われるもので、甘味が強いのが特徴です。杏仁豆腐に使われているのは、「 苦杏仁 クキョウニン 」で、こちらも甘味もありますが、苦味も強くあるのが特徴で、苦杏仁は主に薬、漢方などに使用され、鎮咳剤・去痰剤として用いられるようです。
その杏の核を何十種類もの果実、ハーブを蒸留液に浸します。 その後でアルコールを配合し、熟成されて造られています。
アマレットは、その独特の風味と香りから、多くのカクテルやデザートに使用される人気のリキュールです。ブランドごとの風味の違いを楽しみながら、お気に入りの使い方を見つけてみてください。
- アマレットの歴史・製法は ⇒ コチラ
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アマレットのブランド
ー ブランド別比較表 ー
ブランド/項目 | ディサローノ | トスキ | ルクサルド | ラッツァローニ | ボルス |
原産国 | イタリア | イタリア | イタリア | イタリア | オランダ |
アルコール度数 | 28 % | 28 % | 28 % | 24 % | 24 % |
特 徴 | 高品質で世界的に有名なアマレット | 伝統的な製法を守る老舗ブランド | 老舗メーカーによるクラシックな味わい | 伝統的なビスコッティから作られる | 甘くて滑らか、使いやすいアマレット |
味わい | 甘くてスムーズ、バニラやキャラメルの風味 | 甘さが控えめで、ナッツの風味が強い | 甘くてリッチ、フルーティーな風味 | 独特のアーモンドビスケット風味 | アーモンドとカラメルのバランスが良い |
主な成分 | アプリコットの核、アーモンドエキス、バニラ | アーモンド、ハーブエキス | アーモンド、スパイス | アーモンドビスコッティ、スパイス | アーモンド、カラメル |
カクテルへの適用 | プレミアムカクテルやデザートに最適 | さっぱりとしたカクテルやコーヒーに最適 | 濃厚なカクテルやデザートに最適 | ビスケットの風味を活かしたカクテルやデザートに最適 | 様々なカクテル |
価格帯 | ¥ 2,500 台 | ¥ 2,800 台 | ¥ 4,400 台 | ¥ 4,000 台 | ¥ 2,000 台 |
ー ディサローノ Disaronno ー
アマレットの元祖、一番有名な銘柄。
紹介したアマレットの歴史はこのディサローノの事で、一番古くからあり、一番飲まれているアマレットです。
高品質で世界的に有名なアマレット。アプリコットの核を使用しており、バニラやキャラメルの風味、甘くてスムーズさが特徴。
杏仁とアロマティックの豊かな香り、エレガントな甘味、そして奥深い味わいが特徴で、イタリアらしい独特なボトルデザインも魅力のひとつです。
ー トスキ Toschi ー
リキュールを生産している銘柄で、ノチェロ( くるみを原料としたリキュール )が有名。
トスキは酒類の品質向上と市場拡大を目的とするコンペティション、IWSC で活躍します。
2004年のIWSCで金メダルを獲得すると、翌年2005年にIWSCでシルバーメダル、ドイツのISWCでシルバーメダル、サンフランシスコのIWSCでもシルバーメダル、を獲得しました。
2007年、2008年、2010年にも同じくシルバーメダルを獲得する優秀な銘柄です。
トスキは、バラエティ豊かなハーブやスパイスが調和した独自のブレンドで知られており、その深い味わいが魅力です。カクテルのベースとしてだけでなく、食前酒やデザートのアクセントとしても愛されています。
他のアマレットブランドに比べ、甘さが控えめで、ナッツの風味が強いことが最大の特徴です。
ー ルクサルド Luxardo ー
マラスキーノの発祥ブランドとして名高く有名な名門。
ルクサルドが生産しているアマレットは、他のアマレットとは違い、通常使用されている杏子の核ではなく、地中海にある島、イタリア・シチリア島産のビターアーモンドの核を使用しています。
シチリア島のビターアーモンドの品質は、世界でも最高品質で、その核から作られるアマレットは言うまでもなく世界最高峰の品質です。 コンテストなども受賞しておりラベルにもその自信が表記されています。
ビターアーモンドのエッセンスを含むことにより、甘さを引き締め、複雑な味わいをもたらし、洗練されたバランスを生み出しています。甘くてリッチで、老舗メーカーによるクラシックな味わい、そしてフルーティーな風味が特徴です。
ー ラッツァローニ Lazzaroni ー
1851年創業の老舗メーカー・ラッツァローニが製造するアマレット。カクテルのみならず、お菓子などでも使われるようになりました。 中でも生クリームや、牛乳といった乳製品との相性が良いことがラッツァローニの特徴です。
原料の実にイタリア銘菓アマレッティを破砕してスピリッツに3ヶ月以上漬け込んで作ります。アマレット独特の甘い香りが特徴です。
伝統的なビスコッティから作られるアマレット。独特のアーモンドビスケット風味が特徴。
ー ボルス Bols ー
オランダが誇る言わずと知れた世界有数のリキュールメーカー。
ボルスのブルーキュラソーは世界で一番の消費数を誇り、リキュールの種類も他のメーカーより数多く揃えており、リキュールの中では一般的によく手に入れやすい品です。
甘くて滑らかで使いやすいアマレット。アーモンドとカラメルのバランスが良く、カラメルの風味が特徴的なアマレットです。濃厚でありながらもスッキリとした味わいがあり、カクテル材料としてこだわっている一品です。
Photo|画像提供 Asahi
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今回紹介したカクテルの材料
ー カシスリキュール Cassis liqueur ー
Photo|画像提供 SUNTORY
誕生・由来・・・1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。このラグート社は1836年に設立し、ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実に着目します。 そして5年間で開発し発売しました。
1858年には娘婿のルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 その後もフランボワーズなど様々なリキュールを発売し、有名ブランドとして現在も販売しています。
製造・原料・・・カシスリキュールは、ワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。収穫後すぐにマイナス30度で保存され、中性スピリッツの中で5cmくらいの小ささまで砕かれ、今度はマイナス5度ほどで1カ月以上保存します。後は砂糖を加えて甘味、酸味、香りなどのバランスをとり、濾過して完了です。
味わい・香り・・・カシスベリーの自然な甘さが特徴であり、口に含むとフルーティーで甘い味わいが広がります。カシスベリーの酸味も感じられ、甘さとのバランスが取れています。
香りは、カシスベリーの強い香りが特徴であり、リキュールを注いだ時には鼻に抜けることがあります。カクテル以外にも、デザートの材料やソースなどに使われることもあり、幅広く活躍しているのも特徴のひとつです。
- カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オール・デイ・カクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ヴェルジーネにおすすめのグラス
カクテルグラス Cocktail glass
逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。
脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。
カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。
一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。
容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。
使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。
シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。
当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。
始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ヴェルジーネで使う道具
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料