ジャパニーズウイスキーの歴史・製造とおすすめの銘柄・一覧|カクテルのお酒 ウイスキー編

日本のウイスキー

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繊細で奥深い味わいが魅力のジャパニーズウイスキー。世界からも高く評価される理由は、その独自の製法と職人技にあります。本記事では、特徴や製造方法、定義、そして初心者にもおすすめの銘柄まで、わかりやすくご紹介します。

目次
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ジャパニーズウイスキーとは?

日本とウイスキー

カウンターに並んだ複数のジャパニーズ・ウイスキー

ジャパニーズウイスキーは、現在世界5大ウイスキーのひとつとして国内だけでなく、世界中に輸出され飲まれています。

スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカン の中でもジャパニーズが誕生したのは、20世紀に入ってからと一番若いウィスキーです。

誕生する際にモデル( お手本 )としたのがスコッチウィスキーであるため、スコッチ同様モルトウイスキーとグレーンウイスキー、その両方を合わせたブレンデッドウイスキーが主に生産されています。

ウイスキーを生産するうえで穀物と天然のミネラルウォーターは必須条件で、日本には山が多くあることと、古くから天然水を使って日本酒を生産してきたことを考えれば、日本はウイスキー造りに向いている国だと言えます。

特徴としては、全体的にスコッチウイスキーとよく似ていて、普段飲み以外に食事と飲むことも合わせて考案されており、淡麗で辛口、そして口当たりの良い銘柄が多くあります。 日本酒も同じような特徴を持っているので、日本らしいウイスキーと言えます。

ジャパニーズウイスキーの法定義と表示基準

開いた2冊の本

西暦2000年に入り、ウイスキーの国際品評会で日本のウイスキーが高評価を得るようになると、ジャパニーズウイスキーのビジネスが始まり、一気に世界中で飲まれるようになります。

これまでウイスキー類だけでなく、テキーラなど様々なお酒の人気が出た際に、それらを模造したものが流通し、製造元が大損害を受けることが起きています。

そしてジャパニーズウイスキーも例外ではなく、しかも歴史が浅いことから、日本のウイスキーは酒税法の定義しかなく、他のお酒のように表記上規定は用意していなかったことから、日本産ではないジャパニーズウイスキーが多く出回りはじめます。

そして2021年に日本洋酒酒造組合が定義を発表し、その問題に対応をしました。


酒税法定義

  • 原料は発芽させた穀物と水を糖化発酵させたアルコール含有物を蒸留したものを使用
  • アルコール度数95%未満で蒸留を行う
  • 蒸留後にスピリッツ、香味料、色素、水を加えたもの
  • 原酒の混和率は10%を超えなければならない

表示基準

  • 麦芽・穀類・水( 国内採水に限る )を原料とする。
  • 国内の蒸留所で糖化・発酵・蒸留を行ったもの
  • アルコール度数95%未満で蒸留を行う
  • 700リットル以下の樽( 木製 )で3年以上国内で貯蔵したもの
  • 国内でボトリングし、その際のアルコール度数は40%以上
  • 色調整のカラメル使用は認める

これらの条件を満たしたウィスキーを「 ジャパニーズ・ウイスキー 」とラベルに表記することができるようになるのです。

ジャパニーズウイスキーの特徴

  • ジャパニーズウイスキーは他のウイスキーと何が違うのか? 製造方法と味わいの観点からまとめました。

製造方法の特徴

山の大自然

〚 繊細なブレンド技術 〛・・・複数の原酒を緻密にブレンドし、調和のとれた味わいを追求する。

〚 ミズナラ樽の使用 〛・・・日本特有のミズナラ(オーク材)を使い、独特の香木のような香りを付与する。

〚 透明度の高い軟水の使用 〛・・・仕込み水に軟水を使うことで、柔らかく、滑らかな口当たりを実現する。

〚 多彩な蒸留器の活用 〛・・・さまざまなタイプのポットスチルを使用し、多様な原酒を作り出す。

〚 繊細で丁寧な熟成管理 〛・・・細かな温湿度管理を行い、ゆっくり熟成させることで繊細な味を生み出す。

味わいの特徴

ウイスキーをグラスの中で回す男性の手

〚 繊細で洗練された味わい 〛・・・柔らかくバランスが良く、穏やかな味の変化を楽しめる。

〚 優しく滑らかな口当たり 〛・・・穏やかで飲みやすく、スムースな喉ごしが特徴。

〚 複雑で奥行きある余韻 〛・・・味わった後の余韻が長く続き、複雑で多層的な風味を感じられる。

〚 独特の和風の香り 〛・・・ミズナラ樽由来の白檀や伽羅のようなオリエンタルな香りが特徴的。

〚 フルーティーで繊細な甘味 〛・・・リンゴや梨など、果実感を伴う穏やかな甘さが楽しめる。

ジャパニーズウイスキーの歴史

ヴィルヘルム・ハイネ作ペリー黒船来航の絵

Photo|1854年 黒船来航|画像引用 = Wikipedia

1853年、アメリカ合衆国海軍東インド艦隊が日本の神奈川県に来航しました、日本歴史でも大きな分岐点であったペリー来航( 黒船来航 )です。

その際に、日本にはないものが多く献上品として持ち込まれました。 その中にウイスキーもあり、日本側の通訳や役人にも振る舞われたそうです。 記録によると、徳川家定にアメリカンウイスキー1樽が献上されたという記録が残っています。これが初めて日本にウイスキーが上陸した最古の記録です。

竹鶴政孝氏のスコットランド修行

Photo|竹鶴 政孝 氏( 帰国頃妻であるリタ氏と )

1894年( 明治27年 )広島県の酒造経営をしている家に生まれた竹鶴政孝は、高校進学を大阪高等工業学校・醸造科に進学すると、そこで洋酒と出会い魅了されます。

大学生になった竹鶴は、先輩の推薦で摂津酒造に技師として採用され、そこで摂津酒造社長である阿部喜兵衛が、国内ウイスキーを製造するために竹鶴をスコットランド留学させました。

スコットランドで( 主にキャンベルタウン )約2年間見学、実習を行い、ウイスキー造りを習得した後、1920年( 大正9年 )に日本へ帰国します。

帰国後竹鶴を待ち受けていたのは、景気が低下していた日本と、それにより新規国内ウイスキー造りを行える程の財力が無くなった摂津酒造でした。 帰国して2年後の1922年、竹鶴はやむを得ず退社します。

日本初のウイスキー蒸留所設立

サントリー創始者鳥井信治郎氏

Photo|鳥井 信治郎 氏

現サントリーの創始者である「 鳥井信治郎 」氏が、1907年( 明治40年 )に赤玉ポートワインを販売すると、これが国内で大ヒットします。

赤玉ポートワインで得た資金を元に、1923年( 大正12年 )本格国産ウイスキー造りを実現させるべく、日本初のウイスキー蒸留所を設立します。この時にスコットランドでウイスキーづくりを学んでいる竹鶴政孝氏を工場長として迎え入れ、ウイスキー事業を本格的に始動させます。

1929年( 昭和4年 )に初の国産ウイスキー白札が発売されますが、日本人の味覚には合わず失敗をします。その後日本人の味覚に合うウイスキーを追い求め、1937年( 昭和12年 )現在でも販売されている銘柄の「 角瓶 」が登場すると、好評を得て国産ウイスキーは軌道に乗ったのです。

ニッカウヰスキーの設立

ジャパニーズウイスキー

山崎蒸留所が初めて国産ウイスキーを販売した後の1934年( 昭和9年 )、初の国内ウイスキー誕生に携わった後に竹鶴政孝は独立をします。かねてからスコットランドに似た気候風土でウイスキーをつくりたいという思いから、スコットランドの風土とよく似ていた北海道の余市町を選び、そこでウイスキー蒸留をスタートさせます。

ウイスキーの熟成をしている間、余市町で栽培が盛んであったリンゴを使いリンゴジュースを販売することで、経営資金を補填することに成功させます。この時の社名であった「 大日本果汁 」の「 日 」と果汁の「 果 」を取り、「 ニッカウイスキー 」という名前が誕生しました。

その後の1963年にはコフィー式連続蒸留機を導入し、グレーンウイスキーの製造を可能にすると、その2年後に「 ブラックニッカ 」を発売し成功を収めました。

冬の時代と国際的評価

ジャパニーズウイスキーの山崎

1990年代に入ると、バブル崩壊を迎えます。 これはウイスキー業界にも大きな影響を与え、ウイスキーの在庫過剰問題が発生し、多くの蒸溜所が操業停止を余儀なくされました。ウイスキー市場は縮小し、ジャパニーズウイスキーも冬の時代を迎えます。

緩やかに日本経済が回復を見せ、2000年代に突入すると、日本ウイスキーは新しい時代を迎えます。 2001年にサントリーの「 山崎18年 」が英国のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を受賞し、ジャパニーズウイスキーの品質が世界的に認められ、2003年にニッカウヰスキーの「余市10年」がスコットランドのウイスキー・マガジン誌のベスト・オブ・ザ・ベストで世界一に選ばれました。このことがキッカケで現在では世界5大ウイスキーのひとつとして世界中で飲まれているウイスキーにまで登り、そして定着するまでに至りました。

ジャパニーズウイスキーの歴史は、スコットランドからの技術導入と日本独自の工夫によって進化してきました。鳥井信治郎と竹鶴政孝という二人のパイオニアの努力により、日本のウイスキーは高品質で個性的なものとして世界に認められるようになりました。近年の国際的な評価とともに、日本のウイスキーはさらに注目を集め、その未来も明るいものとなっています。

ジャパニーズウイスキーの銘柄|シングルモルト編

シングルモルト & シングルグレーン比較表

項目 / ブランド山 崎白 州知 多余 市富 士
特 徴フルーティー、複雑、バランスが良い爽やかで軽快、若干のスモーキーグレーンウイスキー、滑らかで軽やかピーティーで力強い、伝統的な製法バランスの取れた多層的な味わい
香 り桃、りんご、バニラ、スパイスフレッシュなグリーンアップル、ミントフローラル、ほのかなバニラスモーク、フルーツ、チョコレートトロピカルフルーツ、バニラ、ハチミツ
味わいフルーティー、シェリーの甘さ、スパイシークリーミー、フレッシュ、スモーキー軽やかで滑らか、バニラの甘さピーティー、リッチ、フルボディバランスが良い、トロピカルフルーツの甘さ
使用樽シェリー樽、ミズナラ樽、アメリカンオーク樽アメリカンオーク樽、バーボン樽ホワイトオーク樽、ワイン樽、シェリー樽シェリー樽、ホグスヘッド、バーボン樽アメリカンオーク樽、シェリー樽
アルコール度数43 %43 %43 %43 %43 % ~ 50 %
価格帯¥ 14,000 ~¥ 12,000 ~¥ 6,000 ~¥ 6,000 ~¥ 6,000 ~
詳 細山 崎 ⇓白 州 ⇓知 多 ⇓余 市 ⇓富 士 ⇓

山崎 Yamasaki

ジャパニーズウイスキー山崎

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・山崎は、日本初のウイスキー蒸溜所として1923年に創業されました。創設者である鳥井信治郎氏は、スコットランドでウイスキー作りの技術を学んだ竹鶴政孝氏を招聘し、日本の風土に合ったウイスキーを作ることを目指しました。山崎蒸溜所は、大阪府と京都府の境に位置し、良質な水と湿度の高い気候がウイスキーの熟成に理想的な環境を提供しています。


特 徴 〛・・・山崎のウイスキーは、その独特のフレーバープロファイルで知られています。熟した果物の香りが特徴で、特に桃やりんご、プラムなどのフルーティーな香りが感じられます。シェリー樽や日本のミズナラ樽で熟成されることで、バニラやスパイス、ナッツの風味が加わり、非常に複雑な味わいが生まれており、フルーティーさとスモーキーさ、甘さとスパイシーさが絶妙にバランスしています。


魅 力 〛・・・山崎では、厳選された大麦とピュアな山崎の天然水を使用しています。この水はウイスキーの味わいに重要な役割を果たします。シェリー樽やミズナラ樽、アメリカンオーク樽など、様々な樽を使用して熟成することで、多彩なフレーバーを実現しています。山崎のウイスキー作りは、熟練した職人たちの技術と経験に支えられています。細部にまでこだわり抜いた製造プロセスが、山崎の高い品質を支えています。山崎は国際的なウイスキーコンペティションで数々の賞を受賞しており、その品質と味わいが世界中で認められています。

白州 Hakushu

ジャパニーズウイスキー白州

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・白州は、1973年にサントリーによって創業された蒸溜所で、日本アルプスの山々に囲まれた長野県の森の中に位置しています。サントリーの創業者である鳥井信治郎氏の息子、佐治敬三氏が手がけたこの蒸溜所は、自然環境を最大限に活かしたウイスキー作りを目指しています。豊かな自然に恵まれた場所で、清らかな水と澄んだ空気が特徴の白州は、日本の森のウイスキーとも称されます。


特 徴 〛・・・ウイスキー白州は、フレッシュなグリーンアップルやハーブの香りが感じられ、非常に爽やかな味わいが特徴です。軽やかなスモーキーさがアクセントとなり、全体的にバランスの取れた風味を楽しむことができます。自然環境を重視した製造プロセスにより、ナチュラルでピュアな風味が保たれています。


魅 力 〛・・・白州蒸溜所は、日本アルプスの豊かな自然に囲まれており、その環境がウイスキーに独自の風味を与えています。特に、蒸溜所の水源である南アルプスの伏流水は、ウイスキーのピュアでクリーンな味わいを生み出しており、フレッシュでクリーンな味わいが感じられます。特に夏の季節にぴったりの爽やかさが魅力です。また、軽やかなスモーキーさが加わることで、奥行きのある味わいを楽しむことができます。

フルーティーさとスモーキーさ、甘さとスパイシーさが絶妙にバランスしており、どのようなシーンでも楽しむことができるオールラウンドなウイスキーです。白州は、国内外のウイスキーコンペティションで数々の賞を受賞しており、その品質と味わいが広く認められています。

知多 Chita

ジャパニーズウイスキー知多

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・サントリーウイスキー「 知多 」は、2015年9月に誕生したシングルグレーンウイスキーです。その起源は、1972年にサントリーと全国農業協同組合中央会(JA)の共同出資で設立された知多蒸溜所に遡ります。

当初、知多蒸溜所はブレンデッドウイスキー用のグレーン原酒を生産していましたが、五代目チーフブレンダーの福與伸二氏が、多彩なグレーン原酒を組み合わせることで、軽やかでほのかに甘い香りを持つ「知多」を生み出しました。このウイスキーは、繊細で飲み飽きない味わいが特徴で、世界的な評価を受けています。


特 徴 〛・・・サントリーウイスキー「 知多 」は、軽やかな味わいとほのかに甘い香りが特徴のシングルグレーンウイスキーです。トウモロコシなどの穀物を主原料とし、連続式蒸溜機で蒸溜されることで、風味が軽やかで穏やかな性格を持つ「サイレント・スピリッツ」と呼ばれます。

知多蒸溜所では、クリーン、ミディアム、ヘビーの3種類のグレーンウイスキーを製造し、これらをブレンドすることで、軽やかでありながら豊かな風味とフルーティーな香りを持つ「 知多 」が生まれます。そのため、ウイスキー初心者や食中酒としても楽しみやすい一方、濃厚なウイスキーを好む方には物足りなさを感じる場合もあります。


魅 力 〛・・・軽やかで繊細な味わいにあります。トウモロコシを主原料とし、3種類のグレーンウイスキーをブレンドすることで、フルーティーでほのかに甘い香りを実現しています。

「 サイレント・スピリッツ 」と呼ばれる穏やかな風味は、ウイスキー初心者にも飲みやすく、ハイボールにすると爽快感が引き立ちます。一方で、濃厚なウイスキーを好む方には物足りなさを感じる場合も。軽やかで上品な味わいを楽しみたい方におすすめです。

余市 Yoichi

ジャパニーズウイスキー余市

Photo|画像提供 Asahi

歴 史 〛・・・余市ウイスキーは、日本のウイスキーの父と称される竹鶴政孝が1934年に北海道余市町に設立した余市蒸溜所で誕生しました。

竹鶴氏はスコットランドで本格的なウイスキー製造技術を学び、理想的な環境を求めて余市を選びました。この地はスコットランドに似た気候や豊富な水源、良質なピート( 泥炭 )など、ウイスキー造りに適した条件が揃っていました。余市蒸溜所では、伝統的な製法と地元の自然資源を活かし、力強く重厚な味わいのウイスキーが生み出されています。


特 徴 〛・・・シングルモルトウイスキー「余市」は、力強く重厚な味わいが特徴です。その理由は、創業以来続けられている「石炭直火蒸溜」製法にあります。

この伝統的な手法により、香ばしさと深みが生まれます。例えば、20年以上熟成された「余市20年」は、レーズンやドライマンゴーの甘味、ビターチョコレートの渋み、ジンジャーの爽やかさが調和した複雑な味わいが魅力です。


魅 力 〛・・・余市ウイスキーの魅力は、重厚で力強い味わいと香ばしさにあります。その理由は、創業当初から続く「石炭直火蒸溜」という伝統的な製法にあります。

石炭を使った直火蒸溜により、香ばしいスモーキーフレーバーが生まれ、深みのある味わいを実現しています。例えば、「 余市シングルモルト 」は、レーズンの甘味やビターチョコレートの渋みが絶妙に調和。重厚な飲み口が特徴で、ウイスキー通にも愛されています。

富士 Fuji

ジャパニーズウイスキーの富士

Photo|画像提供 KIRIN

歴 史 〛・・・ジャパニーズウイスキー富士は、1973年に稼働を開始した富士御殿場蒸溜所で生まれました。​この蒸溜所は、モルトとグレーンの両方のウイスキーを製造できる世界的にも稀な施設であり、スコッチ、アメリカン、カナディアンなど多様な製造技術を導入しています。

​2020年に「富士」ブランドが誕生し、その味わいは国内外で高く評価されています。 ​2023年には、蒸溜所の操業50周年を記念した特別なウイスキーも発売され、その歴史と技術の結晶として注目を集めています。 ​このように、富士は長年の経験と革新を重ね、日本の風土や食文化に合ったウイスキーとして、多くの愛好家に親しまれています。


特 徴 〛・・・​ジャパニーズウイスキー富士は、果実味あふれる芳醇な味わいが特徴です。 トップノートでは、完熟りんごやパイナップル、柑橘ピールの華やかでフルーティな香りが広がり、クレームブリュレやハチミツの甘い香り、ダージリンティーのようなフローラルな香りも感じられます。

口に含むと、とろりとしたやわらかい口当たりで、熟した白桃や洋梨、アンズのような濃厚な果実の香りとフルーツタルトを想わせる芳醇な風味が口中に広がります。フィニッシュは、甘く複雑で熟成感あふれる香味が心地良く長く続きます。

これらの特徴により、富士は多彩なモルト原酒が織りなす、果実味あふれる芳醇な味わいを楽しめるシングルモルトウイスキーとして、多くのウイスキーファンから高い評価を受けています。


魅 力 〛・・・ジャパニーズウイスキー富士の魅力は、芳醇な果実味とバランスの取れた味わいにあります。これは、富士御殿場蒸溜所が持つ独自の製造技術と、日本の風土が生み出す特性によるものです。

特に、熟した白桃や洋梨のようなフルーティーな甘みと、クレームブリュレやハチミツの香ばしさが調和し、飲みやすくも奥深い風味が楽しめます。また、なめらかな口当たりと長い余韻が特徴で、初心者からウイスキー愛好家まで幅広く支持されています。その優雅な味わいは、日本ならではのウイスキーの魅力を存分に堪能できる一本です。

ジャパニーズウイスキーの銘柄|ブレンデッド

ブレンデッド 比較表

項目 / ブランド竹 鶴オールド角瓶トリスローヤルブラックニッカフロム・ザ・バレル
特 徴上品でバランスの取れたブレンデッドピュアモルト、モルティーでコクがある角が取れた円熟した味わい昭和から愛されるスタンダードコスパに優れたライトなブレンデッド伝統的なブレンド、まろやかでリッチ軽やかでスモーキー高アルコールで濃厚、力強い味わい
香 りハチミツ、フローラル、オレンジピールドライフルーツ、スモーク、バニラキャラメル、ナッツ、バニラハチミツ、スパイス、バニラフルーツ、バニラ、ややスモーキーナッツ、ハチミツ、ウッディな香りハチミツ、ピート、ウッディスパイス、ドライフルーツ、ナッツ
味わいなめらかでフルーティー、奥深い甘さまろやかで深みがある、ややスモーキー甘くまろやかでコクがあるややスパイシーでライト、バランス良好軽やかで飲みやすく、穏やかな甘さ甘く芳醇でコクがある軽快でスモーキー、甘さも感じる濃厚でリッチ、複雑な余韻が続く
使用樽シェリー樽、ミズナラ樽、バーボン樽シェリー樽、バーボン樽ホワイトオーク樽、シェリー樽アメリカンオーク樽、バーボン樽ホワイトオーク樽ホワイトオーク樽、シェリー樽シェリー樽、ホワイトオーク樽シェリー樽、ホワイトオーク樽
度 数43 %43 %
価格帯¥ 13,000 ~¥ 9,000 ~
詳 細響 ⇓竹 鶴 ⇓オールド ⇓角瓶 ⇓トリス ⇓ローヤル ⇓ブラックニッカ ⇓フロム・ザ・バレル ⇓

響 Hibiki

ジャパニーズウイスキーの響

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・サントリー「 響 」は、日本のウイスキー技術の粋を集めたブレンデッドウイスキーです。創業90周年を記念し1989年に誕生。山崎・白州・知多の多彩な原酒を巧みにブレンドし、日本人らしい繊細な味覚と美意識を表現しています。

24面カットのボトルは一日24時間を象徴し、時間と調和の哲学を体現。国内外で高い評価を受け、今や“飲む芸術品”として世界中のファンを魅了しています。


特 徴 〛・・・調和の美を極めたブレンデッドウイスキーです。多種多様な原酒を繊細にブレンドすることで、複雑でありながら滑らかな味わいが生まれます。

熟した果実、ハチミツ、ほのかなスモークが重なり、香りと余韻が美しく広がるのが特徴。まるで交響曲のように一口ごとに変化を楽しめる、まさに“響き合う”ウイスキーといえるでしょう。日本の職人技と感性が詰まった逸品です。


魅 力 〛・・・ 響の最大の魅力は、香り・味・余韻すべてが調和する完成度の高さにあります。サントリーの高度なブレンド技術により、多様な原酒が一体となり複雑かつ滑らかな味わいが実現。熟した果実、バニラ、ミズナラのウッディさが繊細に重なり、飲むたびに新たな表情を見せてくれます。

ボトルデザインやストーリーも含め、日本の美意識を体現したウイスキーとして国内外で高い評価を得ています。

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竹鶴 Taketsuru

ジャパニーズウイスキーの竹鶴

Photo|画像提供 Asahi

歴 史 〛・・・竹鶴は、日本のウイスキーの礎を築いた男の名を冠したピュアモルトです。創業者・竹鶴政孝がスコットランドで学んだ本格的な製法を基に、ニッカ独自の哲学が詰め込まれています。1934年に北海道・余市に蒸溜所を開設し、日本で本格ウイスキー造りを実現。その志と情熱を継承し、重厚で深みのある味わいを持つ「竹鶴」は、今なお多くのファンに愛されています。歴史そのものが味に宿る一本です。


特 徴 〛・・・竹鶴の魅力は、重厚かつ繊細な味わいにあります。余市と宮城峡のモルト原酒を絶妙にブレンドし、奥行きのある香味を実現しています。ドライフルーツやナッツの香りに、ほのかなスモークとウッディな余韻が重なり、飲むほどに深みを感じられるのが特徴。

甘さに頼らず、モルト本来の力強さと複雑さで勝負するスタイルは、ウイスキー上級者にも愛される理由です。まさに“骨太なジャパニーズ”といえる一本です。


魅 力 〛・・・竹鶴の魅力は、日本のウイスキー職人魂が宿る本格派ピュアモルトである点です。スモーキーさと果実味、樽香が絶妙に調和し、深く力強い味わいが広がります。

余市と宮城峡、異なる個性を持つ2つのモルト原酒をバランスよくブレンドすることで、重厚さと繊細さを同時に楽しめるのが特長。ウイスキーの奥深さを体感したい方にこそ飲んでほしい、一本の中に情熱と歴史が凝縮された逸品です。

サントリーオールド Suntory Old

ジャパニーズウイスキーのサントリーオールド

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・サントリーオールドは、1950年に誕生した日本を代表するブレンデッドウイスキーです。戦後の復興期に「 日本人の口に合うウイスキー 」を目指して開発され、まろやかで深みのある味わいが特徴。丸みを帯びた独特のボトルは「 だるま 」の愛称で親しまれ、今なお多くの人に愛され続けています。


特 徴 〛・・・サントリーオールドは、まろやかで調和のとれた味わいが魅力のブレンデッドウイスキーです。厳選されたモルトとグレーンが織りなす、やさしい甘みと香ばしさが心地よく広がります。

ほのかなスモーキーさが後味を引き締め、飲みやすさと奥行きを両立。ロック、水割り、お湯割りと、幅広い飲み方で楽しめる一本です。


魅 力 〛・・・サントリーオールドは、親しみやすさと奥深さを兼ね備えた国産ウイスキーの名作です。飲みやすいのに味わいは豊かで、まろやかな口当たりと香ばしい香り、ほんのり漂うスモーキーさが魅力。

ロック、水割り、お湯割りと幅広い飲み方に対応し、初心者から愛好家まで満足できる一本です。

サントリー角瓶 Kakubin

ジャパニーズウイスキーの角

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・サントリー角は、1937年に誕生した日本ウイスキーの原点ともいえる存在です。「 日本人に合うウイスキー 」を目指し開発され、まろやかで飲みやすい味わいが特徴。

四角い独自のボトルは“角瓶”と呼ばれ、今やブランドの象徴に。ハイボール人気を支え続ける定番として、長く愛され続けています。


特 徴 〛・・・サントリー角は、すっきりとした飲みやすさと穏やかなコクが魅力のブレンデッドウイスキーです。日本人の味覚に合うよう設計され、クセが少なく、まろやかな口当たりとほのかな甘味が特徴。

特にハイボールにすると香りと味わいのバランスが際立ち、食事ともよく合います。手軽さと品質を兼ね備えた一本として、初心者から愛好家まで幅広く支持されています。


魅 力 〛・・・サントリー角は、手頃な価格で高い満足感が得られる、日本ウイスキーのロングセラーです。クセのないまろやかな味わいと、バランスの取れた香りが特長で、どんな飲み方でも楽しめます。

特にハイボールとの相性は抜群で、食事にもよく合います。初心者にも親しみやすく、家庭に一本あると重宝するおすすめのウイスキーです。

トリス Torys

ジャパニーズウイスキーのトリス

Photo|画像提供 SUNTORY

歴 史 〛・・・サントリートリスウイスキーは、1950年に誕生した日本の大衆ウイスキーの先駆けです。戦後の混乱期に「 うまくて安いウイスキーを届けたい 」という想いから開発され、多くの人に親しまれる存在となりました。

やさしい味わいと手に取りやすい価格が魅力で、家庭用から居酒屋まで幅広く浸透。今もなお、気軽に楽しめる定番ウイスキーとして愛されています。


特 徴 〛・・・サントリートリスウイスキーは、軽快で飲みやすい味わいが魅力のブレンデッドウイスキーです。クセがなく、やさしい甘味とスッと広がるまろやかな口当たりで、ウイスキー初心者にも親しまれています。

特にハイボールにすると爽快感が際立ち、日々の食事にもよく合います。手軽さと安定感を兼ね備えた、日常に寄り添う一本として根強い人気を誇ります。


魅 力 〛・・・サントリートリスウイスキーは、手軽さと飲みやすさを兼ね備えた国産ウイスキーの定番です。まろやかでクセのない味わいは、ウイスキー初心者にも親しみやすく、毎日の晩酌にもぴったり。

特にハイボールにすると爽快感が引き立ち、食事との相性も抜群です。価格以上の満足感があり、気軽にウイスキーを楽しみたい方におすすめの一本です。

ローヤル Royal

ジャパニーズウイスキーのサントリーローヤル

歴 史 〛・・・ローヤルは、日本のウイスキー史を語るうえで欠かせない名品です。初代マスターブレンダー・鳥井信治郎が創業60周年を記念し、1960年に完成させました。熟成原酒を贅沢にブレンドし、華やかさと深みを両立した味わいは、まさに日本のウイスキー文化の集大成。

ボトルデザインは、「 酒 」のつくり部分の「 酉 」をモチーフにしており、酒の壺などを意味しています。キャップ部分は山崎蒸留所の近くにある神社の鳥居をイメージしたものです。高級感があり、贈り物や特別な一杯にも最適な一本です。


特 徴 〛・・・まろやかで奥深い味わいが魅力のブレンデッドウイスキーです。山崎や白州の熟成原酒を中心に、香り高く調和のとれたブレンドが施されているため、初心者から愛好家まで幅広く楽しめます。

蜂蜜やバニラを思わせる甘み、ほのかなスモーキーさ、なめらかな口当たりが特徴で、ロックやストレートでも飲みやすく、食後の一杯にもぴったりです。


魅 力 〛・・・サントリーローヤルの魅力は、ブレンドの完成度と上品なバランスにあります。山崎や白州などのモルト原酒を贅沢に使用し、甘く華やかな香りと奥深いコクを実現しています。たとえば、蜂蜜や熟した果実のような風味に、ほのかなスモーキーさが重なり、どんな飲み方でも楽しめる懐の深さが特長です。贈答用にも選ばれる、品格ある一本です。

ブラックニッカ Black nikka

ジャパニーズウイスキーのブラックニッカ

歴 史 〛・・・ブラックニッカは、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の志を受け継ぐ、親しみやすい国産ウイスキーとして誕生しました。1956年に発売され、手頃な価格と飲みやすさで広く支持を集めました。

軽快な味わいとスモーキーな香りを備えつつ、ブレンデッドならではのバランス感が魅力です。初心者にも手に取りやすい1本として、今も根強い人気を誇ります。


特 徴 〛・・・ブラックニッカは、手頃ながら本格的な味わいを楽しめるブレンデッドウイスキーです。軽やかな飲み口に加え、ほどよいピート香や甘味がバランスよく調和しているため、初心者でも親しみやすいのが魅力です。

バニラのような香りと穏やかなスモーキーさが感じられ、ロックやハイボールでも飲みやすく仕上がります。毎日の晩酌にもぴったりの一本です。


魅 力 〛・・・ブラックニッカの魅力は、手軽さと本格感を両立している点にあります。価格帯はリーズナブルながら、しっかりとしたコクと香りを楽しめるため、日常的にウイスキーを楽しみたい人に最適です。

穏やかな甘みと軽やかなスモーキーさが調和し、ハイボールにすると爽快感が際立ちます。気取らず楽しめる一杯として、初心者にも安心しておすすめできるウイスキーです。

フロム・ザ・バレル From the barrel

ジャパニーズウイスキーのフロム・ザ・バレル

歴 史 〛・・・フロム・ザ・バレルは、ニッカウヰスキーが1985年に発売した高濃度ブレンデッドウイスキーで、原酒の力強さをそのまま届けることを目指して誕生しました。

熟成を終えたモルトとグレーンを再度ブレンドし、樽で再貯蔵する“マリッジ”工程を経ることで、豊かなコクと奥行きのある味わいを実現。コンパクトなボトルデザインも話題となり、国内外のウイスキーファンから高い支持を受け続けています。


特 徴 〛・・・力強さと複雑さを兼ね備えた一本です。アルコール度数51.4%という高い数値ながら、豊かなコクとまろやかな口当たりが楽しめるのは、丁寧なブレンドと“マリッジ”による熟成の賜物です。

ドライフルーツやスパイス、樽香が幾層にも重なる味わいは、ストレートで飲むとその魅力が存分に引き立ちます。玄人好みのウイスキーながら、挑戦する価値のある逸品です。


魅 力 〛・・・濃厚な味わいと高い完成度が魅力の一本です。熟成原酒を再ブレンドし、再び樽で寝かせる“マリッジ製法”により、深みのあるコクと複雑な香りを実現しています。

ドライフルーツやスパイス、樽由来のバニラ香が重なり、力強いのにまろやかな飲み口が楽しめます。ストレートやロックでじっくり味わいたい、上級者にも人気のウイスキーです。

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