カナディアン・ウィスキーの特徴と主なブランド|カクテルのお酒 ウィスキー編

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カナディアン・ウィスキーとは?

世界5大ウィスキーの一つとして主に北アメリカで飲まれているウィスキーで、アメリカ禁酒法時代にアメリカ国内でウィスキーの製造や販売が禁止になり、隣国であるカナダで生産されているウィスキーに注目が集まり、その地位を確立したウィスキーです。

カナディアン・ウィスキーは「 フレーバリングウィスキー 」と、「 ベース・ウィスキー 」の2種類に分類されています。 ただこの2種類を混合させたブレンデッド・ウィスキーがカナディアン・ウィスキーの殆どを占めています。

[ カナディアン・ウィスキーの規定 ]
  • 原料は穀物を使用し、麦芽などで糖化する。 酵母などで発行した後に蒸留したものであること
  • 容量700リットル以下の木樽で3年以上の熟成をする
  • アルコール度数40%以上で瓶詰めする
  • カラメルやフレーバリングなどの添加は可能

特徴的なのは小さめの樽で熟成させていることと、フレーバリングの自由があること。

小さめの樽で熟成すると、樽とウィスキーの接触面が通常の樽に比べて増えるので、熟成や成分の溶けだしが早くなり、早期熟成に向いています。 フレーバリングは香味を付けることをカナディアン以外のものでも許されているため、自由に個性を出すことができます。

[ フレーバリング・ウィスキー ]

原料はライ麦、トウモロコシ、ライ麦麦芽、大麦麦芽などの穀物類を使い、1塔式連続蒸留機やタブラーを使って64%~75%ほどまで蒸留します。 ライ麦を使う事でスパイシーな風味があり、アメリカン・ウィスキーで使われているタブラーを用いることで、バーボンに近い重厚さを感じられるウィスキーを造ることができます。

[ ベース・ウィスキー ]

主にトウモロコシを使います。 連続式蒸留機を使って95%以下に蒸留します。 アルコール度数が高く、クセが無いのが特徴的です。 まさにウィスキーのベースとなるためのお酒で、酒質も軽くなっています。

[ カナディアン・ブレンデッド・ウィスキー ] 

上記2種類のベース・ウィスキーを合わせたブレンデッド・ウィスキーのことです。 一般的には10%~30%がフレーバリング・ウィスキーで、残り70%~90%がベース・ウィスキーという割合です。 この比率やフレーバリングで個性が生まれます。
ボトルの中身は90%程までカナダ産以外のものを添加することが許されています。

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カナディアン・ウィスキーの歴史

カナディアン・ウィスキーの始まりは1668年頃となっていますが、本格的にウィスキーづくりが始まったのはアメリカ独立戦争後、アメリカからの重税を逃れるため、カナダとアメリカの国境付近にある5大湖周辺に移動した人達がウィスキー造りを始めてからです。

そしてそのままその土地の美しい水を活かし、ウィスキーは造られていました。 その後転機となったのが、1920年のアメリカ禁酒法です。 アメリカ国内でお酒の製造、販売などが禁止されると、アメリカ国境沿いで造られているカナディアン・ウィスキーに注目が集まります。

カナダは禁酒法を行わなかったので、アメリカのギャング達を中心に、山の裏道から多くのウィスキーを密輸してはアメリカ国内で密売していました。 このことがキッカケで多くの人にカナディアン・ウィスキーが飲まれ、そのまま世界でも飲まれるようになります。

他のウィスキーにはない独特の柔らかさと軽いブレンデッドが受けられて、アメリカ禁酒法以降も世界の市場へと拡大し、世界5大ウィスキーのひとつとして現在でも飲まれ続けています。

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カナディアンウィスキーの主な銘柄

カナディアンクラブ Canadian club

世界中で「 C.C 」の愛称で親しまれているカナディアン・ウィスキーの代表ブランドです。1858年カナダ・オンタリオ州で誕生しました。

オンタリオ州は豊かな自然と水脈に恵まれた土地のみでなく、その付近には穀物が豊富に育つ環境があるため、ウィスキーを造るのに最適な土地です。さらにこのウィンザーという街には大きな川があり、その川を渡るとアメリカ・デトロイトになり、流通の点でも便利な土地なのです。

創業者である「 ハイラム・ウォーカー 」氏は食料品店を営んでいました。アメリカが禁酒法を行うことを読み、この土地に蒸留所を設立。 蒸留所だけではなく、消防署や警察署、住宅までもを建て、街をつくってしまいます。 そしてウォーカーの読み通り禁酒法が始まり、カナディアンクラブは国内だけでなくアメリカに広く浸透していきました。

はじめは紳士クラブなどの品格のあるクラブで提供されていたことから「 クラブ・ウィスキー 」という名前だったそうですが、バーボン業者から反発を受け現在の「 カナディアンクラブ 」になったそうです。

特徴はスコッチやアイリッシュにはない軽く爽やかな口当たりに、ほのかな甘い香りを持ったウィスキーです。 これはライ麦、大麦麦芽をそれぞれ別々に蒸留し、トウモロコシを使ったウィスキーを樽詰めする前にブレンディングするという手間をかけたことによるカナディアンクラブの個性です。

ライ麦特有のピリッとした爽快感とほのかな甘味のバランスが良く、ハイボールやレモンソーダなどの炭酸類によく合う一品です。

Photo = 画像提供 SUNTORY

クラウンロイヤル Crown royal

1939年当時のイギリス国王であるジョージ6世とエリザベス女王が初めてカナダを訪問し、北米の広大な距離を鉄道で旅しました。

その訪問を知ったスピリッツ起業家( シーグラム社 )がその王室夫妻に完璧なウィスキーを送ると決め、製造に取り掛かります。

細心の注意を払い600以上のブレンドを試して完成させます。 ボトルも王族に相応しいカットガラスのデキャンターをゴールドのステッチが施された紫色の豪華なオペラバッグに収めました。

最終的に50種類以上ものウィスキーをブレンドした滑らかな味わいのウィスキーは「 クラウン・ロイヤル 」と名付けられます。

その後の1960年にはアメリカで販売され、それ以降世界一のカナディアン・ウィスキーとして現在も妥協のない基準を貫き最高級のウィスキーとして販売されています。

特徴は何といってもその滑らかさで、他にも芳醇な味わいとクセの無さ、そしてまろやかさが飲みやすさを生んでいます。 まずはロックスタイルでお試しください。

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アルバータ・プレミアム Alberta Premium

1958年に誕生した歴史あるカナディアン・ウィスキー。 原料の穀物をカナディアン・ウィスキーの中では珍しいライ麦を100%使っています。

第二次世界大戦後の翌年の1946年に、石油・天然ガス、新聞社、ビール会社で成功を納めた実業家達でした。

晴れの日が多く、乾燥した気候、昼と夜の気温差という環境のもとで上質なライ麦が育つ、アルバータ州ロッキー山脈に蒸留所を建設します。

そして1958年に「 アルバータ・プレミアム 」が完成し販売を開始。現在ではライ麦100%ウィスキーの中で世界一の販売数を誇っているまでに成長・定着をしました。

特徴は、バニラ、フルーツの甘い香りの中に、オーク樽の香りも感じられ、ライ麦特有のスパイシーな風味がそれらを包み込んでいます。

プレミアム感のあるスムースな口当たりと複雑な味わいが、飲むピッチを上げてくれる一品です。

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カナディアン・ミスト Canadian mist

1967年カナダ・オリエンタル州コリンウッドに蒸留所が設立されます。 その蒸留所がカナディアンミスト蒸留所です。

アメリカ禁酒法が撤廃されてから1960年にはいると、再びウィスキーに注目が集まります。

ウィスキー業界の危局を乗り越えたカナディアンミストは、アメリカで成功を納めます。

それからこの蒸留所は、カナディアンミストのみを製造することに力を注ぎ込み、現在では定番のウィスキーとして世界中で飲まれています。 日本ではアサヒ飲料が販売権を持ち、日本でも手軽に楽しむことができる銘柄です。

カナディアンミストの主原料はライ麦を使い、3回蒸留を行い、ホワイトオーク樽で熟成されます。 これによりライ・ウィスキー特有の香ばしさとスパイシーさを持ちつつ、軽快でスムースさがあり、まろやかさも持っています。

また微かな甘味もあり、飲み口はスッキリとしているという特徴を持っています。まさにカナディアン・ウィスキーの特徴を実感できる一品です。

Photo = 画像提供 Asahi

まとめ

お酒の歴史の中で、アメリカ禁酒法という歴史のターニングポイントに良くも悪くも大きな影響を受けたカナディアンウィスキー、現在カナダのお酒にかかる税金は、ほかの5大ウィスキーの中でもダントツに高く、生産量の7割がアメリカで消費されています。 これはアメリカ禁酒法の余韻のようにも感じられるのは僕だけでしょうか?

5大ウィスキーにはスコッチはピート香、アメリカンはバーボンに代表される力強さなどそれぞれ特徴があり、カナディアンは軽快でスムースな口当たりが特徴です。 これからウィスキーを飲んでみようと思っている方は、このカナディアンから始めるのも楽しい飲み始めかもしれません。

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