ジンのブランド・ドライジン
ビーフィーター Beefeater
世界で初めてボタニカルにオレンジピールを使用し、現在でも使われ続けています。
爽やかで洗練されたクリアな風味があり、その風味のバランスも良く、まず買う一本としてはおすすめのブランドです。
特徴的にはビーフィーターはシトラスにレモンを使用しているので、ジントニックなどを作る際には、ライムカットではなく、レモンカットをおすすめします。
原産国 |イギリス・ロンドン|Dry 中・Herbal 中
Photo|写真提供 SUNTORY
タンカレー Tanqueray
数あるドライジンの中でも、定番中の定番ブランド。 ボタニカルのバランスの取れた配合と、クリアで爽やかな味わいです。ジュニパーベリーをはじめとする数種類のボタニカルが使用され、フルーティーでスパイシーな香りと、滑らかで爽快な味わいが特徴的。
緑色の丸みのあるボトルデザインは、シェーカーをモチーフにしたもだそうです。
原産国|イギリス|Dry 強・Herbal 弱
ボンベイ サファイア Bombay sapphire
イギリスのジンの中でも特に広く知られるブランドです。このジンは、複数のボタニカルを用いて作られており、その配合は洗練されたバランスが特徴です。爽やかなジュニパーの香りとともに、柑橘系やスパイスの風味が特徴的で、滑らかで心地よい味わいが楽しめます。
ボンベイドライジンは、カクテル作りにも適しており、様々なクラシックカクテルやモダンなレシピに幅広く活用されています。
原産国|イギリス・ハンプシャー|Sweet 中・Floral 弱
ゴードン Gordon
世界で最も人気のあるジンの一つです。1769年に誕生し、250年以上の歴史を持つ伝統的なブランドです。
4回の蒸留と、ジュニパーベリーをふんだんに使用していることにより、クリアな味わいと、爽やかな香りが特徴です。
強めの香りが感じられ、風味や辛口度合いなどのバランスが魅力的なドライジンです。
原産国|イギリス|Dry 中・Herbal 弱
スタンダード・ドライジン比較表
項目 / 銘柄 | ビーフィーター | タンカレー | ボンベイ | ゴードン |
アルコール度数 | 40 % | 47 % | 40 % | 37 % |
主なボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ | ジュニパーベリー | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ | コリアンダー、アンジェリカ |
香 り | 柑橘系 | ジュニパーベリー | 柑橘類、ハーブ | ジュニパーベリー、松、コリアンダー |
味わい | 柑橘系の爽やかさとスパイシーさ | キレのある辛口 | 柔らかい口当たり | 芳醇なジュニパーベリーとスパイシーさ |
価格帯 | 1,500円前後 | 2,000円前後 | 1,500円前後 | 1,000円前後 |
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ジンのブランド・クラフトジン
シップスミス Sipsmith
ロンドン市内に2009年という最近に創立された蒸留所です。 ロンドン市内に蒸留所が誕生するのは200年ぶり。
銅の蒸留器で雑味を排除し、厳選された10種類のボタニカルを使い、古典的なジュニパーの香りとスパイシーなフレーバーが特徴であり、柑橘系の香りやスパイスのニュアンスが調和しており、洗練された味わいを持っています。
原産国|イギリス・ロンドン|Dry 中・Floral 中
バスタブ ジン Basthtnb gin
バスタブジンの由来は、アメリカ禁酒法時代に密造酒として浴槽( バスタブ )でつくられていた品質の悪いジンのこと。
現在ではその名前だけを受け継ぎ、ハーバルでスッキリとした香りに甘味が強いのを特徴に、数々の賞を受賞しています。甘味があるジンなので、そのまま水割りやロックスタイルでも飲めます。
原産国|イギリス・トンブリッジ|Sweet 中・Herbal 弱
ヘンドリックス Hendrick’s
1999年に誕生したジンで、バラの花びらのエッセンスを使用し、香水の様な香りを出し、きゅうりを使い青臭さを少しだけ残し、みずみずしさを兼ね備えた飲みごたえのある珍しいタイプのジンです。
ラベルの裏面には「 It is not for everyone( 全ての人に向けたものではない ) 」つまり万人受けは希望していないというこだわりと自信が表記されているのも珍しい一品です。その自信は2017年にコンペティションでゴールドメダルを獲得するという事で証明されています。
原産国|スコットランド・ローランド|Sweet 弱・Herbal 弱
モンキー47 Monkey 47
モンキー47のモンキーは、第二次世界大戦時イギリス軍・コリンズ中佐が退役後もドイツに残り、可愛がっていた赤毛猿と共に住み、森で採れたボタニカルをもとにジンを作っていたことからこの名が付きました。「 47 」は47種類ものボタニカルを使用していることに由来しています。
キレの良さがこのジンの特徴で、そのキレに滑らかでバランスの取れた味わいがあり、柑橘系の爽やかな香りとスパイシーなニュアンスが絶妙に調和しています。
原産国|ドイツ・シュヴァルツヴァルト|Sweet 中・Floral 強
ザ・ボタニスト The botanist
スコットランド・アイラ島といえばスコッチウイスキー蒸留の聖地。その島内にジンの蒸留所を設立しました。
アイラ島に自生するボタニカルを、島内に在住している植物学者に収集依頼し、珍しいボタニカルをふんだんに使い、クセが無くジュニパーベリーが優しく香るジンが誕生しました。
ジュニパーの清涼感に加えて、柑橘系や花の香りが豊かで複雑な風味を生み出しています。手作業で収穫されたボタニカルが使われることで、高品質なジンが生み出され、その洗練された味わいと、独特のアイラ島の風土を感じさせるのが最大の特徴です。
原産国|スコットランド・アイラ島|Dry 中・Herbal 中
オピア Opihr
「 オピア 」とはソロモン王時代に繁栄した地域の名前で、その時代に高価なスパイスがオピアに集められたことからこの名前が付きました。
東南アジアから厳選したスパイスを取り寄せて使われている一風変わったジンです。
リッチさと、土っぽい香り、そして柔らかな味わいを感じられます。東洋のエキゾチックなスパイス感溢れるジンとして、新たなスタイルを創造しています。オリエンタルな香りもしっかりと感じられ、一風変わったジントニックをお試しください。
原産国|イギリス・ウォーリントン|Dry 弱・Herbal 弱
シタデル Citadelle
ブランデーの生産で有名なコニャック地方の現在もコニャックを生産しているブランドがつくったジンです。
19種類ものボタニカルを使い、バーテンダーが選ぶジンのコンペティションで金賞の受賞歴があります。
甘めの口当たりに、香り、味共に洗練されていることから、他の材料との相性も抜群です。
原産国|フランス・コニャック|Sweet 強・Herbal 弱
アイル・オブ・ハリス Isle of harris
ボトルのデザインは、島ならではの穏やかな波をモチーフにしているのでしょうか?
スコットランド・ハリス島の独自の風味が特徴です。ハリス島固有のボタニカルを使用し、ジュニパーや柑橘系のフレーバーに加えて、地元の植物や海藻などがブレンドされています。
ジンは海の香りや地元の風土を感じさせ、滑らかでバランスの取れた味わいを持っています。
原産国|スコットランド・ハリス島|Sweet 弱・Floral 中
マーレ Mare
スペインのカタルーニャ地方で生産されるプレミアムなクラフトジンです。
このジンは、地中海の風土にインスパイアされたボタニカルを使用し、爽やかな柑橘系の香りと地中海の植物のニュアンスが特徴です。
また、手作業で収穫されたボタニカルを使用することで、高品質な味わいを実現しています。
原産国|スペイン・コスタドラダ
コーヴァル Koval
2008年、ウイスキーを生産していた会社が製造したアメリカ産クラフトジンです。比較的新しいブランドですが、その高い品質で世界中のジン愛好家から注目されています。
原料は全てオーガニック農法で栽培されたものを使用しており、ジュニパーベリーに加え、ラベンダー、オレンジピール、シナモンなどのボタニカルを使用しており、華やかな香りと、複雑な植物の絡みを感じられる一品です。
原産国|アメリカ・シカゴ|Sweet 弱・Herbal 中
季の美 Kinobi
原産国|日本・京都|Sweet 弱・Floral 中
六 Roku
原産国|日本|Sweet 弱・Floral 強
桜尾 Sakurao
2018年に広島県の中国醸造が設立した、比較的新しいブランド蒸留所です。
ボタニカルの14種類の内9種類を広島県産のものを使用しており、舌ざわりは甘めで、まろやかで飲みやすい味わいです。
柑橘類の爽やかな香りと、ヒノキや桜の和の香りが特徴です。
原産国|日本・広島|Dry 中・Floral 弱
サイゴン・バイガー Saigon baigur
サイゴンとはベトナム・ホーチミン市の旧名称で、そのサイゴンに11世紀頃に存在していた町の名前がバイガー。
ベトナムを象徴するボタニカルを使用した独特な味わいでライム、レモングラス、ベトナムコリアンダー、スターアニス、ピンクペッパーなど、ベトナム産のボタニカルを12種類使用しています。
ライムやレモングラスのフレッシュでフルーティーな香り、スターアニスやピンクペッパーのスパイシーな香りが特徴です。
原産国|ベトナム・ホーチミン|Dry 弱・Herbal 中
クラフトジン 比較表
項目 / 銘柄 | シップスミス | バスタブジン | ヘンドリックス | モンキー 47 | ザ・ボタニスト | オピア | シタデル |
原産国 | イギリス | イギリス | スコットランド | ドイツ | イギリス | イギリス | フランス |
アルコール | 40 % | 40 % | 44 % | 38 % | 42 % | 40 % | 40 % |
主なボタニカル | コリアンダー、アンジェリカ、レモンピール | コリアンダー、アンジェリカ、オレンジピール | キュウリ、バラの花びら、カモミール | 47種類のハーブ、スパイス | 22種類のハーブ、スパイス | コリアンダー、アンジェリカ、サフラン、カルダモン | コリアンダー、アンジェリカ、オレンジピール、レモンピール |
香 り | 柑橘類、スパイス | 柑橘類、ハーブ | 柑橘類、バラ、キュウリ | ハーブ、スパイス | 柑橘類、ハーブ | サフラン、カルダモン | 柑橘類、スパイス |
味わい | 軽やか | 爽やか | 芳 醇 | 複 雑 | 複 雑 | スパイシー | 芳 醇 |
おすすめ | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル |
価格帯 | 2,000円前後 | 2,000円前後 | 3,000円前後 | 4,000円前後 | 3,000円前後 | 4,000円前後 | 3,000円前後 |
項目 / 銘柄 | アイルオブ ハリス | マーレ | コーヴァル | 季の美 | 六 | 桜尾 | サイゴン バイガー |
原産国 | イギリス | スペイン | アメリカ | 日 本 | 日 本 | 日 本 | ベトナム |
アルコール度数 | 40 % | 40 % | 47 % | 45 % | 40 % | 45 % | 43 % |
主なボタニカル | コリアンダー、アンジェリカ、ヘザー、昆布 | コリアンダー、アンジェリカ、オレンジピール、タイム | コリアンダー、アンジェリカ、ラベンダー、レモングラス | コリアンダー、柚子、生姜、山椒 | 桜葉、生姜、柚子 | 山椒、生姜、陳皮 | レモングラス、ベトナム産ボタニカル |
香 り | 昆布、ヘザー | 柑橘類、ハーブ | ラベンダー、レモングラス | 柚子、生姜 | 桜葉、生姜 | 山椒、生姜 | レモングラス、ベトナム産ボタニカル |
味わい | 爽やか | 爽やか | 芳 醇 | 爽やか | 爽やか | スパイシー | 爽やか |
おすすめ | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル | カクテル |
価格帯 | 3,000円前後 | 2,000円前後 | 4,000円前後 | 3,000円前後 | 3,000円前後 | 3,000円前後 | 3,000円前後 |
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ジンのブランド・オールドトムジン
ジンクス・オールド・トム・ジン Jinx
ラベルの黒猫は、オールドトムジンが誕生した際の猫の看板をモチーフにしています。
オールドトムジン特有の甘味と、オレンジピール、ビターを使用していることがジンクスの大きな特徴です。
シトラスを印象強くしているジンで、甘味と酸味のバランスが良く、飲みやすい味わいです。
原産国|イギリス・ロンドン|Sweet 強・Floral 中
ヘイマンズ・オールド・トム・ジン Haymans
オールドトムジンは、イギリス国内で完全に生産が終了してしまった時期がありました。
しかし多くのバーテンダーの依頼により、1800年代のレシピを引っ張り出し、オールドトムジンを復活させました。それがこのヘイマンズなのです。
他のオールドトムジンよりも砂糖量が少なく、甘すぎない味わいと、ジュニパーの香りがしっかりと感じられる本格的な味わいです。
原産国|イギリス・ロンドン|Sweet 弱・Herbal 弱
オールドトムジン 比較表
項 目 | ジンクス | ヘイマンズ |
アルコール度数 | 47 % | 40 % |
甘味料 | 砂 糖 | 糖 蜜 |
主なボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ、オレンジピール |
香 り | 柑橘類、スパイス | 柑橘類、ハーブ |
味わい | 甘味と苦味のバランス | 甘味と苦味のバランス |
おすすめ | カクテル | カクテル、ストレート |
価格帯 | 3,000円前後 | 2,000円前後 |
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ジンのブランド・ジュネヴァ
ノールドオールド・ジュネヴァ Noord’s old
1757年創業の歴史ある蒸留所で作られており、伝統的な製法と上質な原料で生産されています。大麦、小麦、ライ麦をベースにジュニパーベリー、コリアンダー、リコリスなど10種類のボタニカルを使用しており、複雑な味わいを楽しめます。
職人の仕上がりを第一にし、量産は行っていないことが最大の特徴です。
色は薄い琥珀色をしており、ほのかに樽と麦の香り、口当たりはまろやかかつジュニパーベリーの香りが爽やかさを演出しています。 例えるならジンの中のウイスキー。
原産国|オランダ・アムステルダム|Sweet 中・Herbal・強
ノールドヤング・ジュネヴァ Noord’s jonge
1757年創業の歴史ある蒸留所で、伝統的な製法と上質な原料で生産されています。
3年未満の樽熟成を経て、柔らかな口当たりと、ジュニパーベリーの爽やかな香りを生んでいます。
オールドと違い色は無色透明でスッキリとしているのと、麦の香りが強めなのが特徴。
オールドが芳醇で、ヤングはフレッシュが特徴です。
原産国|オランダ・アムステルダム|Sweet 中・Herbal・中
ボルスジュネヴァ Bols
1820年にルーカス・ボルスが考案したレシピをもとに、ボトルは伝統的な陶器ではなくガラス製のスタイリッシュなデザインに変更し、2008年に世界に発売された一品。
オーク樽で18カ月以上の時間をかけて熟成し、ほのかな麦と樽の香りに、ジュニパーベリーの爽やかな香りを感じられるジュネヴァです。 飲みやすくバランスが良いため、どのカクテルにも合います。
原産国|オランダ・アムステルダム|Sweet 強・Herbal・強
Photo|画像提供 Asahi
ズイタムオールド・ジュネヴァ Zuidam zeer old
ベルギーの国境に近い小さな蒸留所で、1975年に品質の高い蒸留酒をつくるために創設しました。アメリカンオーク樽を使用し、最低でも12か月以上は熟成させ、とても明るい琥珀色になっているジュネヴァです。
ジュニパーベリー、コリアンダー、リコリス、アニスシードなど10種類のボタニカルを使用しており、複雑な香りを楽しめます。
原産国|オランダ・バーレルレ=ナッサウ|Sweet 強・Herbal・弱
ジュネヴァ 比較表
項目 / 銘柄 | ノールド オールド | ノールド ヤング | ボルス | ズイタム |
アルコール度数 | 40 % | 37 % | 37 % | 40 % |
熟 成 | 8年以上 | 3年未満 | な し | 8年以上 |
主なボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ | ジュニパーベリー、コリアンダー、オレンジピール | ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ |
香 り | 複雑 | 爽やか | 柑橘類 | 複雑 |
味わい | 芳醇 | フレッシュ | 軽やか | 芳醇 |
おすすめ | ストレート、ロック、カクテル | ストレート、ロック、カクテル | ロック、カクテル | ストレート、ロック、カクテル |
価格帯 | 2,000円前後( 年数で変わる) | 1,500円前後 | 1,000円前後 | 2,000円前後 |
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ジンのブランド・シュタインヘーガー
シュリヒテ・シュタインヘーガー Schlichte
シュリヒテは1766年に蒸留所を設立し、現在にも製法レシピは全く変わっておらず、その伝統を伝え続けています。
シュタインハーゲン内に残る蒸留所は2か所あり、このシュリヒテはその一つです。
飲むとジュニパーベリーを強く感じ、醸造酒を思わせる味わいを感じることができます。
ジュニパーベリー、ミント、セージなど28種類のハーブを使用しており、複雑な味わいと香りが楽しめます。程よい甘味と苦味のバランスが良く、飲みやすい味わいです。
原産国|ドイツ・シュタインハーゲン
シンケンヘーガー Schinkenhager
写真のラベルを見るとわかるかと思いますが、ハム( 生ハム )ととっても相性が良いことで有名なシュタインヘーガーです。
シンケンヘーガーは辛口で、他のシュタイヘーガーと比べると香りを押さえていることから、塩辛の生ハムなどと合わせるとお酒も進みます。ブランドはシュリヒテと並んで世界でも高い地位を確立している2大ブランドです。
原産国|ドイツ・シュタインハーゲン
シュタインヘーガー 比較表
項目 / 銘柄 | シュリヒテ | シンケンヘーガー |
アルコール度数 | 40 % | 43 % |
主なボタニカル | ジュニパーベリー、ミント、セージ | ジュニパーベリー、ミント、セージ |
香 り | ハーブ、スパイス、柑橘類 | ハーブ、スパイス、柑橘類 |
味わい | 甘味と苦味のバランス | 甘味と苦味のバランス |
おすすめ | ストレート、ロック、カクテル | ストレート、ロック、カクテル |
価格帯 | 2,000円前後 | 2,500円前後 |
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ジン歴史・製法
ジンとは世界4大スピリッツの一つで、その中でもカクテルレシピは一番多いと思われます。
誕生はオランダですが、オランダをはじめイギリス、ドイツと各国が独自に成長、発展をしていったスピリッツで、現在ではロンドン・ドライジンが世界で主流となっています。
ジンの歴史
ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。
最初薬用酒としてこの世に生まれたジュネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。
その後イギリスに持ち込まれたジュネヴァは、イギリス国内でも人気を博し、ジンと名前を変え、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。
ジンのおかげで税収も増えますが、それと同時にアルコール中毒や犯罪をも増加させ、一時死亡率が出生率を超えてしまうほどの社会問題に発展してしまいます。
後にこの時代を「 狂気のジン時代 」と呼ぶようになります。
19世紀に入ると連続式蒸留機の発明により、それまでの雑味を砂糖や大量のボタニカルで隠す必要がなくなり、クリーンで上質なジンが製造可能となります。
そしてジンは海を渡りアメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。
これらが「 ジンはオランダで生まれ、イギリスが育み、アメリカが輝かせた 」という言葉が生まれた原型です。
ジンの製法・原料
まず麦などの穀物を酵素と水と一緒に糖化させます。その後糖化した材料をアルコール発酵させ、連続式蒸留機でアルコール度95%以上のニュートラル・スピリッツをつくります。
出来上がったニュートラル・スピリッツにジュニパーベリーをメインとした様々なボタニカルを漬け込み、約1日間おきます。 使うボタニカルは、シトラス、コリアンダー、カルダモン、キャラウェイなど様々です。
これらに決まりはなく、各蒸留所が決めた素材を使い、その蒸留所の個性としてつくられます。 日本は日本ならではの玉露、柚子、山椒などが使われています。
漬け込みを終えると再度蒸留し、加水してアルコール度数40%前後( 定義は37.5%以上 )に調整しボトリングして完成です。