レシピと作り方
ミントジュレップの材料
Recipe no.448
- バーボンウイスキー・・・・・・60ml
- 砂糖・・・・・・・・・・・・・2tsp
- ソーダ・・・・・・・・・・・・30ml
- ミントの葉・・・・・・・・・・5枚
- クラッシュアイス
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技法 = ステア
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ クラッシュアイス = 細かく砕いた氷のこと
ミントジュレップの作り方
グラスは ジュレップカップ がよく冷えておすすめです。 他には オールドファッションドグラス( ロックグラス )や タンブラーグラス、ゴブレット などが使われることが多いようです。
あらかじめクラッシュアイスをつくっておきます。
クラッシュアイスは溶けやすいのでグラスには後で入れましょう。
グラスの中に ミントの葉、砂糖、を入れ、ペストルなどで砂糖を溶かしながらミントを軽く潰します。
ミントを飾り、ストローを挿せば完成です。
Point = クラッシュアイスは溶けやすいので素早く作りましょう。
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ミントジュレップの誕生
〚 誕生のキッカケと由来 〛・・・ミント・ジュレップは、1861年 ~ 1865年のアメリカ合衆国の内戦である南北戦争時代には飲まれていたという記録があり、起源でいうとさらに古いと言われています。古くからあるタイプでは、現在のようにバーボンウイスキーベースだけではなく、様々なお酒がベースとしてつくられていたようで、バーボンウイスキーに定着したのは1875年頃だそうです。
バーボンウイスキーに定着したキッカケは1875年にアメリカ・ケンタッキー州に競馬場が開催し、その際に第1回ケンタッキー・ダービーが行われ、その時にクラブハウス内でバーボンウイスキーをベースとしたミント・ジュレップが提供されたのが要因と言われています。
ケンタッキー・ダービーとは、現在アメリカクラシック三冠の一つとして、アメリカの数ある競馬の中でも最高峰のイベントで、3歳牝馬の最大の目標となっているダービーです。
ミントジュレップの起源は18世紀に遡ります。当時、このカクテルは特にアメリカ南部で人気を博しました。ミントジュレップという名前は、「ジュレップ」がペルシャ語で「バラ水」を意味する「gulab」に由来し、後に「薬草入りの甘い飲み物」を指すようになりました。ミントジュレップは元々、薬用として飲まれていたとも言われており、徐々に爽やかなカクテルとして進化しました。
〚 歴 史 〛・・・1938年からこのバーボンウイスキーをベースとしたミント・ジュレップはこのケンタッキー・ダービーのオフィシャル・ドリンクとなり、毎年ケンタッキー・ダービーの度に80,000杯以上の数が飲まれているそうです。
ミントジュレップはアメリカ南部の伝統を象徴するカクテルとして知られています。19世紀には既に人気のある飲み物となり、特にケンタッキー州で愛されていました。1800年代後半には、ケンタッキーダービーの公式ドリンクとして採用され、その名声を確立しました。
当時、氷が貴重だったことから、ミントジュレップのようにクラッシュドアイスをたっぷり使ったカクテルは、贅沢で特別なものとされていました。また、ミントのフレッシュな香りとバーボンの濃厚な味わいの組み合わせが、多くの人々を魅了しました。
ミントジュレップの特徴・感想
〚 特徴と味わい 〛・・・カクテルの材料は、バーボンウイスキー、氷、ミントの葉、砂糖で、お酒の材料がウイスキーのみというとってもシンプルな内容です。 バーボンウイスキーにミントの爽やかな香りと風味を加え、キンキンに冷やして飲むジュレップ・スタイルで、そのシンプルさがこれまで飲まれ続けている理由なのかもしれません。
ミントジュレップは、バーボンウイスキーのリッチでスパイシーな風味と、ミントの爽やかな香りが特徴的です。シンプルシロップがバーボンの強さを和らげ、全体的にバランスのとれた味わいを作り出します。クラッシュドアイスを使用することで、冷たくリフレッシングな飲み心地が楽しめます。
〚 魅 力 〛・・・ミントジュレップの最大の魅力は、そのシンプルさと優雅さです。バーボンの深い味わいとミントのフレッシュさが一体となり、特に暑い夏の日に最適な一杯です。また、ケンタッキーダービーとの結びつきが強いため、このカクテルを飲むこと自体が特別なイベントや伝統を感じさせます。
ミントジュレップは、アメリカ南部の文化や歴史を象徴するカクテルとして、今でも愛され続けています。そのシンプルなレシピにもかかわらず、味わいの深さと飲みやすさが多くの人々を魅了し、特別な場面に華を添える一杯です。
ウイスキーハイボールを飲まれている方は多くいますが、たまにこのミントジュレップを飲むと、ハイボールとは違った爽快感を楽しめるので、特に夏の暑い日にはおすすめのカクテルです。
- ウイスキーハイボールのページは ⇒ コチラ
ミントジュレップの材料
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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
- 画像をクリックでランキング総合ページへジャンプします。
ー ミントジュレップのランキング歴 ー
- 2018年・39th / 4回連続選出・04 down ⇓
- 2017年・35th / 3回連続選出・14 down ⇓
- 2016年・21th / 2回連続選出・04 down ⇓
- 2015年・17th / 初選出
- 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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ベースのお酒・ウイスキー
ウイスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いています。
ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。
ウイスキーの誕生・歴史
ウイスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。
ウイスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウイスキーが有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。
熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけて、スコッチウイスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウイスキーを造るようになります。蒸留したウイスキーを隠すため、木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。
フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげで、スコッチは大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウイスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。
しかし1860年頃から、フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。
この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年以上もの時間を費やします。
壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウイスキーを飲むようになり、ウイスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。
Photo|フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )
アメリカとウイスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人達がアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。
その移住した人々は、農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。
その後ウイスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウイスキーや、カナディアンウイスキーが定着していきます。
Photo|ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵
日本のウイスキー・・・日本に初めてウイスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。
そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウイスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つとして確立しています。
Photo|ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航
- ウイスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ
ウイスキーの原料・製法
ウイスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。
ウイスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウイスキーやバーボンウイスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。
原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウイスキー特有の香りの元になっているのです。
ウイスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成
様々な工程を終え、樽熟成後にはウイスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。
- ウイスキーの製法・原料は ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
カクテルスタイル
ー ジュレップ Julep ー
1815年イギリスのフレデリック・マリアット船長がアメリカ南部の農園でミントの香りがする赤ワインを飲んだ事が最古の記録です。
アメリカ南部では古くからあるスタイルで、最初はワインをベースとして飲まれていました。
ミントと若葉と砂糖を混ぜ、砕いた氷を詰めたグラスに スピリッツを注いだスタイルです。
「 ジュレップ 」とは「 苦い薬を飲むための水 」という意味があり、バーボンウイスキーの強さを和らげるために入れる水にミントを加えたことが始まりと言われています。
カクテルのスタイルよりも、「 ミントジュレップ 」というカクテルが先に誕生し、その後「 ジュレップ 」が他のカクテルでも使われ、カクテルスタイルになりました。
- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ミントジュレップにおすすめのグラス
ジュレップカップ Julep cup
素材は真鍮にシルバーメッキ仕上げなので、冷たいものを入れると結露が発生し、視覚、触覚、味覚で冷たさを感じることができ、涼しい雰囲気を演出できます。 主にウイスキーベースの「 ミントジュレップ 」に使われることが多いです。
オールドファッションド グラス Old fashioned glass
カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。
タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。
古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。ります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ミントジュレップで使う道具
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