エデン|カクテルレシピ・作り方・特徴|ウイスキー + アップルリキュール + 紅茶

ウイスキーベースショートカクテルのエデン
目次
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レシピと作り方

エデンの材料

Recipe no.213

  • バーボンウイスキー・・・・・・30ml
  • アップルバレル・・・・・・・・20ml
  • ストレートティー・・・・・・・10ml
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

  • ウイスキーの歴史・製法などは ⇒ 歴史 / 製法 & 原料
  • アメリカンウイスキーの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ

エデンの作り方

グラスは、カクテルグラスシャンパングラスのクープ型 を使います。

STEP
準備する

ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やし、余分に出た水分を捨てます。

STEP
材料を合わせる

バーボンウイスキー、アップルバレル、紅茶をミキシンググラスに入れます。

STEP
ステアする

しっかりとステアを行い、ストレーナーを付けてグラスヘ注げば完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 24% ~ 25% 前後
  • 最適なTPO = 日中
  • カクテル言葉 = 「 あなたに一目惚れ 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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エデンの特徴・感想

絵画、エラストゥス・ソールズベリー・フィールド作のエデンの園

Photo|エラストゥス・ソールズベリー・フィールド作・エデンの園
画像引用 Wikipedia

「 エデン 」とは旧約聖書の創世記2章8節~3章24節に登場する理想郷のことです。 西洋においては楽園( パラダイス )とはこのことを指します。
その昔、エデンは旧約聖書の架空の場所ではなく、実際にどこかに存在していたとされていました。しかし現在もその場所を特定できてはいません。 残っている書物などの多くの説では「 エデンから流れ出た 」という記述があることから、川の上流にあったのではないかと考えられています。 またユダヤ教の伝承によればアルメニア・エレバンの近くにアラトトという山があり、ここにノアの箱舟が流れ着いた場所との言い伝えがあります。そのことにより、エレバンにエデンがあったのではないかと考えられています。

エデンと言えばリンゴを想像する方が多いと思います。 このカクテルには、その名の通りリンゴのお酒「 アップルバレル 」が使われており、それをウイスキーと紅茶を合わせるレシピで、ウイスキーの芳醇な香りとまろやかさ、アップルバレルのフルーティーな甘味、紅茶の優しい口当たりと香りが飲みやすく、エデンの雰囲気を十二分に出しているカクテルです。

エデンの材料

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ベースのお酒・ウイスキー

食卓に置かれたブレンデッドスコッチのバランタインのボトル

ウイスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いています。

ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。

ウイスキーの誕生・歴史

ウイスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。

ウイスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウイスキーが有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。


熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけて、スコッチウイスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウイスキーを造るようになります。蒸留したウイスキーを隠すため、木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。


コフィー式連続式蒸留機

連続式蒸留機の登場・・・1831年に「 イーニアス・コフィー 」が、連続で蒸留を行える連続式蒸留機の実用化に成功しました。

これによりトウモロコシなどの穀物を使ったグレーンウイスキーが造れるようになり、万人が好む洗練されたウイスキーを、比較的安価で大量に生産できるようになりました。

Photo|コフィー式 連続式蒸留機


フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげで、スコッチは大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウイスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。

しかし1860年頃から、フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。

フィロキセラ・ブドウネアブラムシの絵

この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年以上もの時間を費やします。

壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウイスキーを飲むようになり、ウイスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。

Photo|フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )


ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵

アメリカとウイスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人達がアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。

その移住した人々は、農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。

その後ウイスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウイスキーや、カナディアンウイスキーが定着していきます。

Photo|ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵


日本のウイスキー・・・日本に初めてウイスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。

そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウイスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つとして確立しています。

Photo|ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航

ヴィルヘルム・ハイネ作ペリー黒船来航の絵
  • ウイスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ

ウイスキーの原料・製法

ウイスキーの三つの材料

ウイスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。

ウイスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウイスキーやバーボンウイスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。

原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウイスキー特有の香りの元になっているのです。

ウイスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成

様々な工程を終え、樽熟成後にはウイスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。

  • ウイスキーの製法・原料は ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

ショートカクテルを作る際、ロングカクテルのようにグラスの中に直接材料を入れる技法「 ビルド 」ができないため、ミキシンググラスで材料を混ぜ合わせて( ステア )、小さめのグラス( カクテルグラス )に注ぐ技法を用います。

ステアとは?

カクテル道具のミキシンググラスとストレーナー

簡潔に言うとステアとは、「 バースプーンで混ぜる 」ことです。

ショートカクテルの場合、ミキシンググラス( 写真 )と呼ばれる大きくて厚みのあるグラスに、氷と材料を入れ、かき混ぜるスタイルです。

ステアにはもう一つ役割があり、「 冷やす 」という役目もあります。基本的には常温保存されている材料が多く、それらを冷やすために行います。

簡単にまとめますと、「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

バースプーンの使い方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

カクテルのTPO用語

オール・デイ・カクテル All day cocktail ー

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。ストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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エデンにおすすめのグラス

カクテルグラス Cocktail glass

カクテルグラス・ショートグラス

逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。

脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。

カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。

一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。

容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。

使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

シャンパングラスのフルート型とクープ型

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。

エデンで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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