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クイーンズペグという優雅な名前の裏には、実はちょっとした冗談が隠れています。「peg」は、イギリスの古い俗語で、単なる酒の一杯分を指す、王室とは無縁の言葉なのです。
そこに「Queen’s(女王の)」を付け加えるだけで、まさにこの一杯が生まれます。冷えたジンにシャンパンを満たすだけ。しかもこのレシピは、ジェームズ・ビアード自身が監修した1962年版の本に、今も変わらぬ形で掲載されています。今夜、誰もあえて複雑にしようとしなかった、この完成された一杯を味わってみてください。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.095
- ドライジン・・・・・・・・・・30ml
- スパークリングワイン・・・・・Full
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
作り方

スパークリングワイン( シャンパン )とグラスはよく冷やしておきましょう。
グラスにドライジンを入れ、泡立たないように スパークリングワイン( シャンパン )を満たします。
軽くステアをして完成です。
このカクテルを混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアしましょう。
Point = お好みで氷を2~3個入れてもO.Kです。
- 技法 = ステア
- グラス = シャンパン・フルート
- アルコール度数 = 16% ~ 17% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食前
- カクテル言葉 = 「 決心 」
- カクテル誕生日 = 「 不明 」
クイーンズペックの詳細と動画
由来・誕生

「Peg」という言葉自体には、王室らしさは何一つありません。イギリスやかつての英領インドでは、「peg」は単に酒の一杯分の量、あるいは一杯そのものを指す古い言葉にすぎず、「ウイスキー・ペグ」と呼ぶときと同じ言葉です。そこに「Queen’s(女王の)」を付け加えることで、まさに名前の通り、ごくありふれた「一杯」を表す言葉から、王室にふさわしい一杯が生まれたというわけです。
このレシピは、単なる言い伝えではなく、実際に記録が残っています。20世紀半ばのアメリカのバーテンディングを代表する名著、パトリック・ギャヴィン・ダフィー著『The Standard Bartender’s Guide』の1962年改訂版(監修はあのジェームズ・ビアード)に掲載されているのです。作り方はほとんど変わっていません。大きめのワイングラスに氷を1つ入れ、ジンとシャンパンを注ぐ、それだけです。
1960年代から誰も複雑にしようとしなかったからこそ成立している、数少ない完成された定番の一つだと私は思います。
特徴・味わい

クイーンズペッグは、冷えた泡にジンを一滴“背筋”のように通す、凛とした食前酒。気泡がジュニパーの香りをやさしく持ち上げ、のどごしは軽快、余韻はキリッとドライ。甘味を足さないぶん輪郭がはっきりし、乾杯の一口から気持ちを切り替えてくれます。
鍵は温度と静けさ。よく冷やしたグラスにジンを注ぎ、泡立てないようスパークリングを満たし、1〜2回だけそっと回す。氷は基本使わず、冷製のまま仕上げると透明感が出ます。
見た目に反して度数は上がるのでピッチはゆっくり。塩気のあるアミューズや白身魚の前菜と合わせると、香りの直線が料理の旨みを引き立て、シンプルなのに晴れやかな印象を残します。
ポイント・アレンジ

相性の良い食べ物・おつまみ
- 生牡蠣 — ジュニパーのキリッとした香りとワインのミネラル感が、牡蠣の潮の香りと共鳴し、互いのコクを引き締め合います。
- スモークサーモンのカナッペ — サーモンの脂のコクにジンのハーバルな香りが寄り添い、泡が次のひと口の前に口の中をリセットしてくれます。
- 白身魚のカルパッチョ — 繊細な魚には、繊細な一杯を。まっすぐな香りの輪郭が、この一皿の上品さを決して邪魔しません。
作り方のポイント
多くの人がやりがちな失敗は、スパークリングワインを勢いよく注いでしまうこと。これだと、グラスに落ち着く前に炭酸が抜けてしまいます。グラスの内側に沿わせてゆっくり注ぎ、ステアは1〜2回にとどめれば、泡をしっかり残せます。
アレンジ
- シトラス・クイーンズペグ — レモンやオレンジピールを薄く一枚加えると、より華やかで香り高い後味になります。
- ロゼ・クイーンズペグ — スパークリングワインをロゼに変えると、やわらかくフルーティーな色と味わいに仕上がります。
- ハーバル・クイーンズペグ — セージやローズマリーの葉を一枚、ジンに軽くマドルしてからスパークリングワインを満たすと、奥行きのある香りが生まれます。
私なら、必ずジンを先に注ぎ、スパークリングワインは自然にその上に落ち着かせます。ここで混ぜすぎると、このカクテルの主役である泡そのものを消してしまうことになります。
レシピ動画
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材料リスト
エキゾチックフルーツと蜂蜜のアロマが広がる、北イタリア生まれの甘口スパークリング。フルーティーでバランス抜群の泡が、特別な瞬間を華やかに彩ります
キリッとした味わいとクリアな飲み口が特徴。シンプルなカクテルで本来の個性が際立ちます。シェーカーをモチーフにした緑色の丸みあるボトルも印象的な一本です
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