レシピと作り方
カンパリグレープフルーツの材料
Recipe no.350
- カンパリ・・・・・・・・・・・45ml
- グレープフルーツジュース・・・Full
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技法 = ステア
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- カンパリの歴史・主なカクテルは ⇒ コチラ
カンパリグレープフルーツの作り方
グラスは、ゴブレット、タンブラーグラス がよく使われます。 他にも ハリケーングラス、コリンズグラス などが使われることもあります。
しっかりとステアをすれば完成です。
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カンパリグレープフルーツの詳細
歴史・特徴
〚 由来・歴史 〛・・・カンパリグレープフルーツは、カンパリの普及とともに愛されるようになったカクテルです。カンパリは1860年にイタリアのミラノでガスパーレ・カンパリによって作られたリキュールで、苦味のある味わいと深い赤色が特徴です。カンパリはイタリアを中心に「 アペリティフ 」( 食前酒 )として広く親しまれてきました。
このカクテルは、特に20世紀中盤にカンパリの様々な飲み方が試される中で誕生したと考えられます。グレープフルーツジュースの酸味とカンパリのほろ苦さは非常に相性が良く、シンプルでありながら満足感のある味わいが多くの人に支持されました。カンパリグレープフルーツは、カンパリの苦味を和らげつつ、より飲みやすくするためのアレンジとして人気が高まったカクテルです。
〚 特 徴 〛・・・カンパリグレープフルーツの最大の特徴は、そのシンプルさと、カンパリとグレープフルーツの風味の調和です。カンパリのハーブやスパイスによる苦味が、フレッシュなグレープフルーツジュースの酸味と自然な甘さでうまく引き立てられており、バランスが取れた味わいを楽しめます。
また、グレープフルーツジュースの使用により、カクテル自体が軽やかでさっぱりとした飲み口になっており、アルコール度数が比較的低めなため、昼間や食前酒としても楽しみやすいです。カンパリの美しい赤色とグレープフルーツの黄色が混ざることで生まれる、鮮やかで目にも爽やかな色合いも、このカクテルの魅力です。
特徴・味わい
〚 味わい 〛・・・カンパリグレープフルーツの味わいは、カンパリのビターな風味とグレープフルーツの酸味が絶妙に絡み合い、リフレッシュ感に溢れています。カンパリ独自の苦味がフルーツジュースの酸味によって和らぎ、飲むごとに心地よい刺激が感じられます。カンパリのほろ苦さが好きな方にはもちろん、爽やかで酸味のあるカクテルを楽しみたい方にもぴったりです。
また、カンパリの苦味がグレープフルーツジュースによって引き締まり、口の中で苦味と酸味、甘さが複雑に重なり合い、後味はすっきりとして爽快です。炭酸水を加えてカンパリグレープフルーツソーダにしても、さらに爽快感が増して楽しめるでしょう。
〚 魅 力 〛・・・カンパリグレープフルーツの魅力は、そのシンプルさとエレガントな味わいです。材料が少ないため、自宅でも簡単に作ることができ、特別な道具を必要としません。それでも、カクテルの持つ独特な苦味と酸味のバランスが、大人の洗練された飲み物として楽しめるポイントです。
また、カンパリの持つ鮮やかな赤色とグレープフルーツの爽やかな色合いが調和し、見た目が非常に美しいため、パーティーや集まりの際にも映える一杯です。そのビターでフルーティーな味わいは、リゾート気分を楽しみたい時やリフレッシュしたい時に最適です。
カンパリグレープフルーツは、そのさっぱりとした味わいから、食前酒や軽く一杯飲みたい時にぴったりのカクテルです。また、ノンアルコールで作ることも可能で、グレープフルーツジュースだけを使ってカンパリ風味のドリンクとして楽しむこともできます。
カンパリの持つ奥深いほろ苦さと、グレープフルーツのフレッシュな酸味が織り成すカンパリグレープフルーツは、大人の味わいを楽しむことができる一杯です。特にリフレッシュしたい時や、ゆっくりと味わいたいときに、ぜひこのカクテルを楽しんでみてください。そのバランスの取れた味わいが、心地よいひとときを演出してくれるでしょう。
カンパリグレープフルーツの材料
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ベースのお酒・カンパリ
「 カンパリ Campari 」とは、イタリア・ミラノで生まれた様々なハーブやスパイスから作り出されたハーブ & ビター 系のリキュールです。非常に複雑な風味を持ち、最大の特徴は「 サッパリとした苦味 」で、食前酒にとても向いています。
何も知らずに初めて口にする人は、苦手意識を持つかもしれませんが、その苦味がクセになり、そのままロックスタイルで飲む人もいるほどです。見た目は美しい赤色をしていて、その赤色を活かしたカクテルも存在しています。
ハーブの香りに苦味、ほんのりと感じられる甘味がそのままでも飲むことができ、オレンジジュースなどの果汁系、ソーダやトニックウォーターなどの炭酸類と割っても美味しく飲める幅広さも持ち合わせています。
カンパリの歴史
Photo|ガスパーレ・カンパリ|画像引用 Wikipedia
1842年ガスパーレは14歳という若さでトリノにある酒場で見習いとして働き、そこでお酒の知識を身に付けます。
そして地元ノヴァラに帰りカフェ経営を始め、1860年にミラノへ進出。 そこではカフェだけではなく、お酒の販売も同時に行うようになり、そこで自家製リキュールを開発します。
そのリキュールが後の「 カンパリ 」で、当時は「 ビッテル・アルーソ・ドランディア( オランダ風苦味酒 )」と名付け販売していました。
ガスパーレの商売は繁盛し、1867年に近くのアーケード街である ヴィットリオ・エマヌエレ通りで「 カフェ・カンパリ 」を始めます。 そこでカンパリのオリジナルリキュールが人気商品となり、イタリア国王ウンベルト1世、イギリス国王エドワード7世も訪れるという名店となりました。
その後1882年にガスパーレ・カンパリが死去すると、次男である「 ダヴィデ 」が後を継ぎ、製造業が大きく需要を迎えると1904年に自社工場を設立させ、長かった名前を家名である「 カンパリ 」に改名し、フランス、スイスなどの国外に輸出するという販売に力を注ぎます。
カンパリの味わいと製造
はじめの製造から150年たった現在でも変わらない製法で作られています。
キャラウェイ、カルダモン、コリアンダー、オレンジピールなどが主原料だと言われています。
ただ原料は全部で60種類以上あり、その製法や分量など、数少ない製造責任者のみ知られていて、詳細は公開されていません。 正式に判明しているのは、「 水 」、「 アルコール 」のみです。
しかし専門家の分析や官能検査によって、ビター・オレンジ果皮、キャラウェイ、コリアンダー、カルダモン、シナモン、ナツメグなどの約30種類以上のハーブやスパイス類を使用し、それらを100℃でに出した後、中性スピリッツを加えアルコール度数69度で15日間タンクで熟成させます。 これに水、砂糖、アルコール、天然色素を加え、更に1カ月熟成させ濾過をしてボトリングされるということが判明しています。
- カンパリの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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カンパリグレープフルーツにおすすめのグラス
ゴブレット Goblet
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
ハリケーングラス Hurricane grass
ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。
そもそもハリケーン・ランタンの由来は、ハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。480ml ~ 600ml の内容量が一般的です。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。
他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
カンパリグレープフルーツで使う道具
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