[ スポンサーリンク ]
[adcode]
レシピ
材 料
Recipe no.233
- クレーム・ド・カシス・・・・・45ml
- ミルク・・・・・・・・・・・・Full
技法 = ビルド
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ
作り方
グラスは、タンブラーグラス、ゴブレット、ハリケーングラス、コリンズグラスが使いやすいです。
- Step 1 = グラスに氷を入れ、クレーム・ド・カシス、ミルクを入れます。
- Step 2 = しっかりと ビルド をして完成です。
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
特徴・感想
「 カシス・ミルク 」のカシスとは、ストロベリー、ブルーベリーなどのベリー系の一つで、直径約1cmほどの黒色に近い紫色をした実のことです。 カシスという名前はフランス語であり、和名は「 クロスグリ 黒酸塊 」、英語では「 ブラックカラント Blackcurrant 」と呼ばれ、味は甘酸っぱく、えぐみがあり、ブルーベリーに見た目同様近いです。
世界最大の生産国はポーランドで、世界の約半分の量が生産されています。 日本では東北の方( 主に青森県 )で生産が行われているそうです。
カシス・ミルクは、ベリー系特有の甘酸っぱさと、甘味が特徴のカシスをコクとまろやかさのあるミルクで割ったレシピで、アルコール度数も低く、口当たり、香りなどどこを見ても飲みやすさバツグンのカクテルです。
カシスの甘酸っぱい風味とミルクがミルクに溶け込み、爽やかな甘味になっています。
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
関連 カクテルレシピ リスト・一覧
※ 画像をクリックすると、レシピ リスト・一覧ページへジャンプします。
〚 他のカクテル レシピリスト 〛
このカクテルに使う材料
ベースのお酒・カシスリキュール
カシスとはスグリ科スグリ属で、小さな食用の果実をつける温帯地域に分布する落葉低木で、ビタミンCやアントシアニンが豊富だそうです。
本来の名前は和名が「 クロスグリ 」で英名で「 ブラックカラント 」と言い、カシスという名前はフランス語で、おそらく居酒屋などで「 カシス・オレンジ 」などがメジャーになったので、カシスという名前の方が馴染みになったのではないかと思います。
カシスリキュールの歴史
Photo = フランス・ブルゴーニュ地方
クレーム・ド・カシスは1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。
このラグート社は1836年に設立し、ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実に着目します。 そして5年間で開発し発売しました。
1858年には娘婿のルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 そしてその後もフランボワーズなど様々なリキュールを発売し、有名ブランドとして現在も販売しています。
現在ではフランス国内のリキュール生産量の25%、果実系リキュールの部類では40%の生産量を占めていて、毎年1,600万リットルのクレーム・ド・カシスが生産され、その大部分がフランス国内で消費されています。
カシスリキュールの原料・製法
カシスリキュールの製造は、基本的にワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。
収穫後すぐにマイナス30度で保存され、中性スピリッツの中で5cmくらいの小ささまで砕かれ、今度はマイナス5度ほどで1っカ月以上保存します。
後は砂糖を加えて甘味、酸味、香りなどのバランスをとり、濾過して完了です。
注意点としてカシスリキュールは温度、酸化に弱く一度栓を開けてしまうと常温では保存できず、開栓後の常温保存の寿命は早くて10日、もって20日なので、冷蔵保存が必要となります。
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
カシスリキュールの主なブランド
ブランド別特徴表
- 甘味が強め・・・・・ルジェ・ラグート Lejay Lagoute
- フルーティー・・・・キューゼニア Cusenier / レニエ・ド・ディジョン Regnier de dijon
- 品質・コク・・・・・ヴェドレンヌ Vedrenne / 望月 Mochizuki
- バランス・・・・・・マリーブリザール Marie brizard
[ ルジェ・ラグート Lejay Lagoute ]
ルジェは1841年からカシス・リキュールを造り続けているブランドで、カシス・リキュールの元祖と言える存在です。
原料のカシスはブルゴーニュ産。 そのブルゴーニュ産のカシス中でも厳選された良質なものを選び、保存料・添加物を一切加えず、カシス本来のフルーティーな香りと味わいを引き出して製造された一品です。
カシス・リキュールの中では一番の認知度が高いと言っても過言ではなく、日本でもスーパーやコンビニでも見ることがある定番中の定番ブランドです。
Photo = ルジェ・クレーム・ド・カシス( 写真提供 SUNTORY )
[ キューゼニア Cusenier ]
キューゼニア社のカシス・リキュールは、1857年フランス東部・ジュラ山地・オルナン村のキューゼニアという土地付近からとれる果実から蒸留酒を造ることからスタートさせました。
キューゼニアのカシス・リキュールはブルゴーニュ地方・ディジョン市周辺のカシスを使い、ディジョン市内の工場で製造されています。
特徴はコクがあり深い味わいながら、アルコール度数は低めに抑えているところと、キューゼニア自体の特徴でもあるフルーティーさです。
[ ヴェドレンヌ Vedrenne ]
1919年、世界的に有名なワインの銘醸地であるフランス・ブルゴーニュ地方のニュイ・サン・ジョルジュでヴェドレンヌ社は誕生しました。
この土地はブドウの栽培地として最高の土壌と気候に恵まれており、それと同時にカシスの果実を栽培することも最適な土地であり、多くの高品質なカシスが栽培されています。
雑味が無く、芳醇なアロマを感じられ、華やかな風味と奥行きのある深い甘味が特徴的。そのこだわりで世界最多の受賞歴を誇るまさにスーパー・カシスです。
[ マリー・ブリザール Marie brizard ]
マリー・ブリザードとは女性の名前で、1755年にアニゼットを初めて造り世に出した最初の人物です。
1755年に会社を設立し現在では様々なリキュールと共に、シロップの製造にも力を入れているブランドです。
マリーブリザードのカシスは、フランス・ブルゴーニュ産の厳選されたカシスを使い、まろやかで甘すぎない味わいのカシスリキュールを製造しています。 マリーブリザードは、甘味、香り、酸味などのバランスの良さが最大の特徴と言えます。
[ 望月 Mochizuki ]
1965年( 昭和40年 )に弘前大学教授によってドイツからクロスグリを移植したのが始まりです。
その後1975年に株分けされ栽培がスタートします。 栽培は原種ならではの風味や栄養成分を大切にするために、徹底管理。できる限りの農薬の不使用、収穫は手摘みといった一途な取り組みが高品質なカシスを産み、2015年に国の地理的保護制度( GI )に登録されました。
青森県・青森市のカシスは、現在「 あおもりカシス 」としてブランド化し、様々な商品となって販売されています。
その「 あおもりカシス 」を1本あたり200g以上使い、じっくりと低温で約2か月間浸漬させ、香料などの添加物を加えず造り上げたリキュールで、酸味とフルーティーな深い香りが最大の特徴と言えます。
- カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
ビルドとは?
材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
カクテルを飲むタイミング用語 TPO
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
[adcode]
このカクテルのおすすめ グラス
タンブラーグラス Tumbler glass
カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンク以外で使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
ハリケーングラス Hurricane grass
ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。
ハリケーン・ランタンはハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。
480ml ~ 600ml の内容量が入るものが一般的です。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの
「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、その名前が付いたのが最初と言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあり、別名の多いグラスです。 これだけ名前が多いということは、それだけ様々な場面で多くの人に使われているという事かもしれません。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ