レシピと作り方
焼酎サイドカーの材料
Recipe no.457
- 焼酎・・・・・・・・・・・・・30ml
- ホワイトキュラソー・・・・・・15ml
- レモンジュース・・・・・・・・15ml
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技法 = シェーク
焼酎サイドカーの作り方
グラスは カクテルグラス か シャンパングラスのクープ型 をおすすめします。
しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注げば完成です。
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焼酎サイドカーの特徴・感想
焼酎の口当たりとクセをベースに、オレンジの果皮をつかってつくり出した甘味のあるホワイトキュラソー、柑橘系酸味のレモンジュースを加えたレシピで、本家サイドカーの芳醇さはなくとも、サッパリと爽やかな風味と、焼酎のクセが味わいの深さに加え飲みやすさまで兼ね備えた一品です。
〚 由来と歴史 〛・・・「 焼酎サイドカー 」は、クラシックな「 サイドカー 」をベースに、日本の伝統的な蒸留酒である焼酎を使用してアレンジされたカクテルです。サイドカー自体は、第一次世界大戦後の1920年代にフランスで誕生し、ブランデーをベースにオレンジリキュールとレモンジュースを組み合わせたエレガントなカクテルです。
焼酎サイドカーは、20世紀後半から21世紀初頭にかけて、日本国内でカクテル文化が広がる中で誕生しました。焼酎という日本独自のスピリッツを使った新しいカクテルを生み出す流れの中で、サイドカーのレシピが焼酎に置き換えられました。このカクテルは、伝統と革新を融合させる試みの一環として、多くのバーテンダーによって考案されました。
〚 特 徴 〛・・・焼酎サイドカーの特徴は、使用する焼酎によって大きく異なります。麦焼酎を使うと、クリーンで滑らかな風味が得られ、芋焼酎を使うと、よりリッチで土っぽい味わいが生まれます。オレンジリキュールの甘みとレモンジュースの酸味が焼酎の風味を引き立て、全体的にバランスの取れた味わいが楽しめます。
〚 味わい 〛・・・焼酎サイドカーの味わいは、次のような要素を含みます。
- 甘酸っぱさの調和: オレンジリキュールとレモンジュースが絶妙なバランスを保ち、焼酎の風味を引き立てます。
- 焼酎の特徴: 焼酎の種類によって異なる風味が前面に出ます。麦焼酎ならクリアで穏やかな味わい、芋焼酎なら豊かなアロマが楽しめます。
- エレガントな仕上がり: クラシックなサイドカーのエレガントさを損なわず、日本ならではの個性が加わっています。
〚 魅 力 〛・・・焼酎サイドカーの最大の魅力は、クラシックなカクテルのエレガンスと、日本独自のスピリッツである焼酎のユニークな風味が融合している点です。焼酎をベースにすることで、日本らしい一杯に仕上がっており、焼酎の多様な味わいを楽しむことができます。また、焼酎という素材自体が比較的軽めの風味を持つため、幅広い層の飲み手に親しみやすいカクテルとなっています。
焼酎サイドカーは、日本のカクテル文化の進化を象徴する一杯であり、伝統とモダンのバランスを楽しむことができる、特別なカクテルです。
焼酎サイドカーの材料
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サイドカーの由来とバリエーション
サイドカーの誕生・由来
サイドカーの誕生には幾つかの説があり、確定しているものはありません。有力なものが、フランス・パリのニューヨークバーのオーナーであり、カクテルの歴史には必ず出てくる人物でもある「 ハリー・マッケルホーン 」氏が、1933年に考案した説。
マッケルホーンが考案したカクテルに「 ホワイトレディー 」があり、これをフランス人に向けて改良したカクテルが「 サイドカー 」と言われています。
このカクテルを飲みに来る常連客がサイドカーを乗って来ていたことからこの名前が付いたそうです。
ただマッケルホーン自身が1919年に著した本の中に、このレシピは「 チャールズ・マハニー 」氏のレシピという但し書きがあることから、他の名前で存在していたようです。しかしながら現在このレシピは「 サイドカー 」として世界中に知れ渡っています。 これはマッケルホーン氏の功績であることには間違いありません。
サイドカーのバリエーション
- サイドカー・・・・・・・・・本家本元のブランデーベースカクテル
- ウィスキーサイドカー・・・・ベースをウィスキーに変更したレシピ
- サイレントサード・・・・・・ベースをスコッチウィスキーに変更したレシピ
- チャペルヒル・・・・・・・・ベースをバーボンウィスキーに変更したレシピ
- シュバリエカクテル・・・・・サイドカーにアンゴスチュラビターを追加したレシピ
- ビッグボーイ・・・・・・・・レモンジュースをレモンシロップに変更したレシピ
- ビトゥイーンザシーツ・・・・サイドカーにラムを追加したレシピ
- ドーヴィル・・・・・・・・・サイドカーにカルヴァドスを追加したレシピ
- アップルカー・・・・・・・・ベースをカルヴァドスに変更したレシピ
- シャンパーニュサイドカー・・サイドカーをシャンパンで割ったカクテル
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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今回紹介したカクテルの材料
ー ホワイトキュラソー White curacao ー
誕生・由来・・・キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。
1634年にオランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設。 その後港を建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産し、さらに貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから貿易なども相まって栄えるようになりました。
17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト、オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。
製造・原料・・・ブランデーや他のスピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで、風味づけをした果実系リキュールの一つです。
原酒のスピリッツに乾燥させたオレンジの果皮と、生のオレンジの果皮を浸漬して蒸留、その後甜菜糖と呼ばれる砂糖を加えます。甜菜糖とは体に優しいとされるオリゴ糖が入り、メロンに匹敵する15度以上という糖度を持っている砂糖です。 その砂糖を加えアルコール度数を純粋で調整し、約40度のアルコール度数まで上げます。
味わい・香り・・・オレンジの甘味や酸味が感じられますが、通常のキュラソーよりも甘さが控えめです。さまざまなボタニカルやスパイスが使用されており、複雑な味わいが感じられます。甘さと苦味、さまざまな香りがバランスよく調和しています。
香りは、オレンジの皮から作られているため、強いオレンジの香りがします。リキュールを注いだ時にも、爽やかなオレンジの香りが広がります。
- ホワイトキュラソーの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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焼酎サイドカーにおすすめのグラス
カクテルグラス Cocktail glass
逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。
脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。
カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。
一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。
容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。
使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。
シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。
当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。
始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
焼酎サイドカーで使う道具
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