オリンピック|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来|ブランデー + オレンジキュラソー + オレンジジュース

ブランデーショートカクテルのオリンピック
目次
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レシピと作り方

オリンピックの材料

Recipe no.166

  • ブランデー・・・・・・・・・・20ml
  • オレンジキュラソー・・・・・・20ml
  • オレンジジュース・・・・・・・20ml
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = シェーク

オリンピックの作り方

グラスは、カクテルグラスシャンパングラスのクープ型 を使います。

STEP
材料を合わせる

シェーカーにブランデー、オレンジキュラソー、オレンジジュース、氷を入れます

STEP
シェークする

しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注げば完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 22% ~ 23% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食後
  • カクテル言葉 = 「 待ち焦がれた再会 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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オリンピックの由来・特徴

1964年東京オリンピックの聖火ランナー

由来と歴史 〛・・・1924年パリ・オリンピック開催を記念してつくられた由緒あるカクテル。考案者はホテル・リッツのチーフ「 フランク・ヴェルマイヤー 」氏です。

オリンピックというカクテルは、名前の通りオリンピック競技大会にちなんで名付けられたと考えられています。その華やかさとスポーツイベントの栄誉を象徴するようなフルーティーな風味を持ち、パーティーや祝賀の席で楽しまれることが多いです。具体的な発祥年についての記録ははっきりしていませんが、20世紀前半のカクテル黄金期に作られたとされ、当時から人気を集めていました。

このカクテルは、シンプルで洗練されたレシピによって、ブランデーの芳醇な香りとオレンジの爽やかな風味が引き立てられています。そのため、多くのクラシックカクテルと同様に、時代を超えて愛される一杯となっています。


特 徴 〛・・・オリンピックの特徴は、そのシンプルな材料とバランスの取れた味わいにあります。3つの材料のみで作られるため、素材の風味がストレートに楽しめます。ブランデーの豊かなフルーティーな香りがオレンジキュラソーとオレンジジュースと絶妙に混ざり合い、甘さと酸味、そしてほんのりとした苦味がバランスよく調和しています。

オレンジキュラソーはオレンジの皮から抽出されるリキュールで、甘さとともにほのかなビター感があり、それがカクテル全体に奥行きを与えています。このシンプルな組み合わせによって、カクテルの全ての要素が引き立ち、特にフルーツ系の香りを存分に楽しむことができます。


オレンジキュラソーのグランマルニエ

味わい 〛・・・オリンピックの味わいは、フルーティーで爽やか、かつブランデーの芳醇さがしっかりと感じられるバランスの取れたものです。最初に口に含むと、オレンジジュースのフレッシュな酸味と甘さが感じられ、次第にブランデーのコクのある深みと香りが広がります。そして、オレンジキュラソーの甘さが全体をまとめ、後味にはほんのりとしたビター感が心地よく残ります。

このカクテルは全体的にライトで飲みやすく、アルコール感が強すぎないため、食前酒としても適しています。オレンジジュースのフレッシュさがカクテル全体に爽やかさを与え、甘さと酸味のバランスが絶妙で、シーンを選ばずに楽しめる一杯です。


魅 力 〛・・・オリンピックの最大の魅力は、その華やかでフルーティーな風味とシンプルな作り方にあります。このカクテルは、材料が少なく、かつ特別な道具を使わずに比較的簡単に作ることができるため、自宅でも本格的なカクテルを楽しむのにぴったりです。

また、そのバランスの取れた味わいから、カクテル初心者から経験豊富なカクテル愛好者まで幅広く楽しむことができます。オレンジの風味が特徴的で、飲むたびに新鮮さと華やかさを感じることができるため、パーティーや特別な日の乾杯にもぴったりです。

さらに、ブランデーの香りを楽しむことができるため、ブランデーの入門的なカクテルとしても人気があります。ブランデーをストレートで飲むには強すぎると感じる方でも、オリンピックならその芳醇な香りをフルーツの風味とともに楽しむことができるでしょう。

オリンピックは、その名の通り祝賀的な意味合いを持つカクテルであり、華やかな色合いやフルーティーな味わいが、お祝いの席にぴったりの一杯です。季節を問わず楽しめるこのカクテルは、ブランデーとオレンジというクラシックな組み合わせで、シンプルながらも奥深い味わいを提供し、飲む人を特別な気持ちにさせてくれます。

オリンピックの材料

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今回紹介したカクテルの材料

ー オレンジキュラソー Orange curacao ー

樽貯蔵庫を背景にしたリキュール・オレンジキュラソーのグランマルニエ

誕生・由来・・・キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。1634年にオランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設。 その後港を建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産し、さらに貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから貿易なども相まって栄えるようになりました。

17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。


製造・原料・・・ブランデーや他のスピリッツをベースに、オレンジの果皮を漬け込んで風味づけをし、人工着色料を使ってオレンジ色にした果実系リキュールの一つです。

オレンジキュラソーも、ブルーキュラソー同様人口着色での色付けを行っており、オレンジの果実などが入っているわけではありません。 あくまで果皮をアルコールに漬け込んだものです。


味わい・香り・・・オレンジキュラソーは、オレンジの皮から抽出されるエッセンスを主な味わいとしています。そのため、オレンジの甘みが感じられ、口当たりは滑らかです。

香りは、鮮やかなオレンジの香りがします。リキュールを注いだ時にも、強いオレンジの香りが広がります。

  • キュラソーの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ

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シェーカーの使い方

シェーカーを振る女性バーテンダー

シェーカーの利用目的は・・・

  • 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
  • 材料を素早く冷却する
  • アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )

といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。

スリーピースシェーカー

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

スリーピースシェーカーの各部位名称
  1. ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
  2. ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
  3. トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )

〚 Step 2 = 持ち方 〛

スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。

右利き用( 左利きの方は逆 )

  • 左手 親指   = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
  • 左手 人差し指 = ボディ
  • 左手 中指   = ボディ底を押さえるように
  • 左手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
  • 右手 親指   = トップを押さえるように
  • 右手 人差し指 = ボディ
  • 右手 中指   = ボディ
  • 右手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )

特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。

〚 Step 3 = 振り方 〛

シェーカーの振り方

まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。

  1. 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
  2. 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
  3. この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )

混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。

シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。

〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛

シェークしたカクテルをグラスに注ぐ女性バーテンダー
  1. シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
  2. ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
  3. ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。

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ツーピース( ボストンシェーカー )

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

ツーピース・ボストンシェーカーの部位名称

まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。

小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )

ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )

ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。

ボストンシェーカーでつくったカクテルをステアするバーテンダー

〚 Step 2 = 持ち方 〛

ツーピース・ボストンシェーカー

ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。

写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。

〚 Step 3 = 振り方 〛

スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。

振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。

笑顔でカクテルをシェークする男性バーテンダー

〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛

シェークしたカクテルをメッシュストレーナーを使ってグラスに注いでいる女性バーテンダー
  • まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
  • 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
  • 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )

写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。

シェーク後にカクテルをグラスヘ注ぐ

写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。

フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )

  • シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

ディジェスティフ Digestif

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。

女性が食後のコーヒーを飲んでいる

刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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オリンピックにおすすめのグラス

カクテルグラス Cocktail glass

カクテルグラス・ショートグラス

逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。

脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。

カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。

一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。

容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。

使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

シャンパングラスのフルート型とクープ型

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。

オリンピックで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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