レシピと作り方
イタリアンアイスティーの材料
Recipe no.542
- アマレット・・・・・・・・・・40ml
- レモンジュース・・・・・・・・1tsp
- ウーロン茶・・・・・・・・・・Full
- レモンスライス
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
技法 = ステア
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- アマレットの歴史、原料、主なカクテルは ⇒ コチラ
イタリアンアイスティーの作り方
しっかりとステアをして、バースプーンなどを使ってレモンスライスをグラスの中に入れれば完成です。
※ レモンジュースやレモンスライスは無しでもかまいません。
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イタリアンアイスティーの特徴・感想
今回紹介したカクテルは、ベースのお酒にアマレットという杏の核を使ってアーモンドの香りと濃厚な甘味を持ったリキュールを使っています。 このイタリア生まれのリキュールに、ウーロン茶を混ぜることで、「 イタリアンアイスティー 」という名前になったのではないかと思います。
割り材料として使っているウーロン茶は、1970年代の初めに日本に上陸し、1970年代後半から伊藤園が日本人向けにアレンジしたものを販売させたのが始まりだそうで、日本に上陸後すぐに大阪万博で広まったことや、ピンクレディーがメディアの前で「 健康の為に飲んでいる 」という発言をキッカケに大流行した中国茶です。
甘味が強く濃厚な種子系のリキュールをベースに、ウーロン茶で割るというとってもシンプルで簡単なレシピで、アマレットの甘味をウーロン茶が爽やかにしているのが最大の特徴です。イタリアンアイスティーの魅力は、なんといっても紅茶とリキュールの意外なマリアージュが生み出す、奥深い味わいです。ディサローノ・アマレットのほろ苦い口当たりと杏仁の香りと甘味が、ウーロン茶の渋みと合わさることで、複雑で深みのある味わいに仕上がります。
割り材料をウーロン茶ではなく、紅茶を使って飲んでいる方もいるようなので、ぜひお試しください。 その際にはストレートティーを使って、シロップなどの甘味は少量か、入れずに( リキュール自体に甘味があるため )つくりましょう。お家でつくるカクテルとしてはかなりオススメな一品ですので、ぜひお試しください。
カクテル「イタリアンアイスティー」は、アマレットの甘さとレモンジュースの酸味がバランスよく調和した爽やかなカクテルです。簡単に作れるため、初心者にもおすすめです。その魅力的な風味とリフレッシュ効果があり、特に暑い季節にぴったりの一杯として楽しんでください。
イタリアンアイスティーの材料
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ベースのお酒・アマレット
アマレットとは?
アマレットとは、イタリア原産のリキュールで、アーモンドのような香りがしますが、アーモンドのリキュールではなく杏の種( 核 )を主原料にした種子系リキュールです。( アーモンドも使用しています )
バーに行くとだいたい置いてあり、そのまま飲むよりは、カクテルのサブ材料として使われることが多く、甘味や香りでベースの材料を引き立てます。
名前の由来は、写真のお菓子( アマレッティ )の香りが似ていることからこのネーミングになったそうです。
リキュールの数ある分類の中で、種子系リキュールに分類され、アルコール度数は 28%前後ほど。
Photo|イタリアのお菓子 アマレッティ Amaretti
アマレットの歴史
Photo|ベルナルディーノ・ルイーニ作・聖母マリアの結婚
16世紀中頃、イタリア北部にあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会が聖母マリアのフレスコ画を描く任が出されます。 この大仕事を任せることになった人物が、これまでに数々のキリスト教の画を描いてきた「 ベルナルディーノ・ルイーニ 」に決定。 彼はミラノ市サローノ町の宿で滞在します。 そのルイーニが宿泊している宿の女主人がとても美しく、ルイーニは絵のモデルとして雇います。そして女主人をモデルにしているうちに、ルイーニは瞬く間に恋に落ちます。
絵を完成させると、女主人はお礼に杏の核を原料に果実、ハーブを使ったリキュールをルイーニに送りました。 この時お礼に渡したリキュールが後のアマレットの原型と言われています。
1800年の始めの頃にこの話を知った人物がレシピを復元し、アマレッティの香りに近かったため「 アマレット 」と名付けて販売を開始しました。この時から現在まで製造方法は変わっていないとされています。
現在ではアマレットは何種類かあり、元祖のアマレットは、「 ディサローノ 」と呼ばれ、日本で販売しているサントリーは、表記をディサローノとしています。
ルイーニの記録はあまりなく、その後女主人と結婚したのかどうかはわかりません。 ただルイーニは一人息子が存在していて、その息子も画家になっていることと、ルイーニの最後はミラノという記録は残っていることから、女主人と結婚しているかもしれません。
アマレットの原料
アマレットの原料は、杏の種のさらに中にある核、アーモンド、カカオ、バニラビーンズなどを使用しています。主原料は杏の核ですが、香りはアーモンドの香りが強く感じられます。
厳密に言うとアマレットに使用される杏の核は、「 甜杏仁 テンキョウニン 」と言われるもので、甘味が強いのが特徴です。杏仁豆腐に使われているのは、「 苦杏仁 クキョウニン 」で、こちらも甘味もありますが、苦味も強くあるのが特徴で、苦杏仁は主に薬、漢方などに使用され、鎮咳剤・去痰剤として用いられるようです。
その杏の核を何十種類もの果実、ハーブを蒸留液に浸します。 その後でアルコールを配合し、熟成されて造られています。
アマレットは、その独特の風味と香りから、多くのカクテルやデザートに使用される人気のリキュールです。ブランドごとの風味の違いを楽しみながら、お気に入りの使い方を見つけてみてください。
- アマレットの歴史・製法は ⇒ コチラ
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アマレットのブランド
ー ブランド別比較表 ー
ブランド/項目 | ディサローノ | トスキ | ルクサルド | ラッツァローニ | ボルス |
原産国 | イタリア | イタリア | イタリア | イタリア | オランダ |
アルコール度数 | 28 % | 28 % | 28 % | 24 % | 24 % |
特 徴 | 高品質で世界的に有名なアマレット | 伝統的な製法を守る老舗ブランド | 老舗メーカーによるクラシックな味わい | 伝統的なビスコッティから作られる | 甘くて滑らか、使いやすいアマレット |
味わい | 甘くてスムーズ、バニラやキャラメルの風味 | 甘さが控えめで、ナッツの風味が強い | 甘くてリッチ、フルーティーな風味 | 独特のアーモンドビスケット風味 | アーモンドとカラメルのバランスが良い |
主な成分 | アプリコットの核、アーモンドエキス、バニラ | アーモンド、ハーブエキス | アーモンド、スパイス | アーモンドビスコッティ、スパイス | アーモンド、カラメル |
カクテルへの適用 | プレミアムカクテルやデザートに最適 | さっぱりとしたカクテルやコーヒーに最適 | 濃厚なカクテルやデザートに最適 | ビスケットの風味を活かしたカクテルやデザートに最適 | 様々なカクテルや |
価格帯 | ¥ 2,500 台 | ¥ 2,800 台 | ¥ 4,400 台 | ¥ 4,000 台 | ¥ 2,000 台 |
ー ディサローノ Disaronno ー
アマレットの元祖、一番有名な銘柄。
紹介したアマレットの歴史はこのディサローノの事で、一番古くからあり、一番飲まれているアマレットです。
高品質で世界的に有名なアマレット。アプリコットの核を使用しており、バニラやキャラメルの風味、甘くてスムーズさが特徴。
杏仁とアロマティックの豊かな香り、エレガントな甘味、そして奥深い味わいが特徴で、イタリアらしい独特なボトルデザインも魅力のひとつです。
ー トスキ Toschi ー
リキュールを生産している銘柄で、ノチェロ( くるみを原料としたリキュール )が有名。
トスキは酒類の品質向上と市場拡大を目的とするコンペティション、IWSC で活躍します。
2004年のIWSCで金メダルを獲得すると、翌年2005年にIWSCでシルバーメダル、ドイツのISWCでシルバーメダル、サンフランシスコのIWSCでもシルバーメダル、を獲得しました。
2007年、2008年、2010年にも同じくシルバーメダルを獲得する優秀な銘柄です。
トスキは、バラエティ豊かなハーブやスパイスが調和した独自のブレンドで知られており、その深い味わいが魅力です。カクテルのベースとしてだけでなく、食前酒やデザートのアクセントとしても愛されています。
他のアマレットブランドに比べ、甘さが控えめで、ナッツの風味が強いことが最大の特徴です。
ー ルクサルド Luxardo ー
マラスキーノの発祥ブランドとして名高く有名な名門。
ルクサルドが生産しているアマレットは、他のアマレットとは違い、通常使用されている杏子の核ではなく、地中海にある島、イタリア・シチリア島産のビターアーモンドの核を使用しています。
シチリア島のビターアーモンドの品質は、世界でも最高品質で、その核から作られるアマレットは言うまでもなく世界最高峰の品質です。 コンテストなども受賞しておりラベルにもその自信が表記されています。
ビターアーモンドのエッセンスを含むことにより、甘さを引き締め、複雑な味わいをもたらし、洗練されたバランスを生み出しています。甘くてリッチで、老舗メーカーによるクラシックな味わい、そしてフルーティーな風味が特徴です。
ー ラッツァローニ Lazzaroni ー
1851年創業の老舗メーカー・ラッツァローニが製造するアマレット。カクテルのみならず、お菓子などでも使われるようになりました。 中でも生クリームや、牛乳といった乳製品との相性が良いことがラッツァローニの特徴です。
原料の実にイタリア銘菓アマレッティを破砕してスピリッツに3ヶ月以上漬け込んで作ります。アマレット独特の甘い香りが特徴です。
伝統的なビスコッティから作られるアマレット。独特のアーモンドビスケット風味が特徴。
ー ボルス Bols ー
オランダが誇る言わずと知れた世界有数のリキュールメーカー。
ボルスのブルーキュラソーは世界で一番の消費数を誇り、リキュールの種類も他のメーカーより数多く揃えており、リキュールの中では一般的によく手に入れやすい品です。
甘くて滑らかで使いやすいアマレット。アーモンドとカラメルのバランスが良く、カラメルの風味が特徴的なアマレットです。濃厚でありながらもスッキリとした味わいがあり、カクテル材料としてこだわっている一品です。
Photo|画像提供 Asahi
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オール・デイ・カクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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イタリアンアイスティーにおすすめのグラス
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
イタリアンアイスティーで使う道具
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