キルシュカシス|カクテルレシピ・作り方・特徴|キルシュワッサー + カシスリキュール + ソーダ

リキュールベースロングカクテルのキルシュカシス
目次
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レシピと作り方

キルシュカシスの材料

Recipe no.397

  • キルシュワッサー・・・・・・・30ml
  • クレーム・ド・カシス・・・・・30ml
  • ソーダ・・・・・・・・・・・・Full
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

キルシュカシスの作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。他には ゴブレットタンブラーグラスが使われることが多いです。

STEP
材料を合わせる

グラスに氷、キルシュワッサー、クレーム・ド・カシスを入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにソーダを満たし、ゆっくりと軽くステアすれば完成です。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 9% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 愛の芽生え 」
  • カクテル誕生日 = 「 4月27日 」

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キルシュカシスの特徴

サクランボとカシスの実

由来・歴史 〛・・・キルシュカシスのキルシュとは、キルシュワッサーのことで、さくらんぼを種子ごと潰し、発酵させ、6週間前後寝かせた後に蒸留したスピリッツです。

「 キルシュカシス 」というカクテルは、ドイツやスイスなどのドイツ語圏で親しまれているキルシュヴァッサーを使用したものです。キルシュヴァッサーは、黒いチェリーを発酵させ、蒸留して作られる無色透明のブランデーで、特有のフルーティで甘い香りを持っています。この蒸留酒は、16世紀から続く長い歴史を持ち、主にドイツ南部やスイス、フランスのアルザス地方で生産されています。

「 カシス 」との組み合わせは、フランスの影響が強く、特にフランスのブルゴーニュ地方ではカシスリキュールが非常に人気です。これら二つの伝統的なリキュールの出会いが「 キルシュカシス 」の誕生につながったと考えられます。


特 徴 〛・・・「 キルシュカシス 」の最大の特徴は、二つのフルーティなリキュールの組み合わせによる豊かな風味です。キルシュヴァッサーのチェリーの香りが、クレーム・ド・カシスの濃厚なベリーの風味を引き立て、甘さと酸味のバランスが非常に良いカクテルです。甘みが強いカシスリキュールに、キルシュヴァッサーの持つフルーティでスッキリとしたアルコール感が加わり、全体的にまとまりのある味わいが楽しめます。

また、ソーダ水を加えることで、軽やかな泡立ちが生まれ、より爽やかで飲みやすいカクテルに仕上がります。ソーダなしの場合は、よりリッチで濃厚な味わいを楽しむことができるため、飲むシーンや好みに合わせてバリエーションを楽しむことができます。


味わい 〛・・・「 キルシュカシス 」は、まず口に含むとカシスリキュールの甘酸っぱい濃厚なベリーの風味が広がり、次にキルシュヴァッサーのチェリーの香りがそれに続きます。カシスの甘さがチェリーの風味と混ざり合い、フルーティで贅沢な味わいが感じられますが、キルシュヴァッサーが加わることで全体が引き締まり、バランスの取れた仕上がりになります。

ソーダ水を加えた場合は、甘さが抑えられ、軽やかでスッキリとした飲み心地になるため、食前酒やカジュアルなシーンでも楽しみやすいカクテルとなります。


魅 力 〛・・・「 キルシュカシス 」の魅力は、そのフルーティでリッチな味わいシンプルな作り方です。特に、カシスリキュールの甘みとキルシュヴァッサーの繊細なチェリーの香りが絶妙に融合し、甘すぎず飲みやすいバランスを持っています。フルーティでありながらも大人のカクテルとしての品格を感じさせる一杯です。

さらに、シンプルなレシピでありながらも、ソーダ水の有無や、飲むグラスの違いによって味わいの変化を楽しむことができる点も魅力的です。また、見た目も鮮やかで、グラスの中で美しい赤紫色が広がり、視覚的にも楽しめます。


キルシュカシスのまとめ

  • キルシュヴァッサーとカシスリキュールを組み合わせたフルーティなカクテル
  • キルシュヴァッサーはチェリーの蒸留酒、カシスリキュールは黒スグリのリキュール
  • ソーダ水を加えると爽やかに、加えないと濃厚でリッチな味わい
  • フルーティで甘酸っぱいベリーとチェリーの香りが特徴
  • シンプルなレシピで作りやすく、見た目も鮮やか

「キルシュカシス」は、チェリーとベリーの豊かな風味が楽しめるカクテルで、特にフルーティなカクテルを好む人におすすめです。

キルシュカシスの材料

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今回紹介したカクテルの材料

カシスリキュール Cassis liqueur ー

バーの背景とクレームドカシスのボトル

Photo|画像提供 SUNTORY

誕生・由来・・・1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。このラグート社は1836年に設立し、ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実に着目します。 そして5年間で開発し発売しました。

1858年には娘婿のルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 その後もフランボワーズなど様々なリキュールを発売し、有名ブランドとして現在も販売しています。


製造・原料・・・カシスリキュールは、ワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。収穫後すぐにマイナス30度で保存され、中性スピリッツの中で5cmくらいの小ささまで砕かれ、今度はマイナス5度ほどで1カ月以上保存します。後は砂糖を加えて甘味、酸味、香りなどのバランスをとり、濾過して完了です。


味わい・香り・・・カシスベリーの自然な甘さが特徴であり、口に含むとフルーティーで甘い味わいが広がります。カシスベリーの酸味も感じられ、甘さとのバランスが取れています。

香りは、カシスベリーの強い香りが特徴であり、リキュールを注いだ時には鼻に抜けることがあります。カクテル以外にも、デザートの材料やソースなどに使われることもあり、幅広く活躍しているのも特徴のひとつです。

  • カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。

食前酒が並んでいる

テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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キルシュカシスにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トムコリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

キルシュカシスで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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