レシピ
材 料
Recipe no.058
- ウォッカ・・・・・・・・・・・30ml
- ホワイト・キュラソー・・・・・15ml
- レモンジュース・・・・・・・・15ml
技法 = シェーク
作り方
グラスは カクテルグラス か シャンパングラスクープ型 を使用します。
- Step 1 = シェーカーにウォッカ、ホワイト・キュラソー、レモンジュース、氷の順に入れます。
- Step 2 = シェーク します。
- Step 3 = シェークした材料をグラスヘ注ぎ完成です。
- アルコール度数 = 25% ~ 26% 前後
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特徴・由来・感想
名前の由来

「 バラライカ 」とは、写真にある三角の形をしたロシアの民族楽器のことです。
ロシア国内では安価な楽器で、あまり世界では使用されていませんでしたが、19世紀ごろバラライカを中心としたオーケストラを編成すると、そこから火が付き世界に知られる楽器へと変貌しました。
カクテル「 バラライカ 」は、グラスに入った逆三角形の形、ロシア生まれのウォッカを使用していることから、その名が付けられたのではと考えられています。
特徴・感想
1965年、サボイのカクテルブックで初登場し有名になります。
ウォッカのクリアな味わい、アルコール感ある飲みごたえと、ホワイト・キュラソーの風味と甘み、レモンジュースの柑橘系の酸味を合わせたレシピです。口当たりはサッパリとしているため飲みやすさを感じますが、アルコール度数は高めのカクテルです。 ショート・カクテル全般に言えることですが、少しずつ味わいながら飲むことをオススメします。
このカクテルで使う材料
ベースのお酒 ウォッカ

世界4大スピリッツの一つ、ロシア生まれのウォッカです。 ウォッカの特徴は、連続式蒸留機と白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過をすることで、無味無臭に近くクリアな味わいな所です。 他のスピリッツと違い原料が定まっていないことが特徴としてあります。
ウォッカの歴史

14世紀後半にブドウを原料とした蒸留酒が世に出ると、15世紀にも入りロシアに蒸留の技術が入ってきました。 蒸留の技術は錬金術師が偶然編み出したものとされており、その技術によって生まれたお酒は、ラテン語で「 アクア・ヴィテ 」( 命の水 )と呼ばれるようになりました。そのアクア・ヴィテがロシア語に変換すると、「ジィーズナヤ・ヴァダー 」ジィーズナヤ=命、ヴァダー=水です。 そのヴァダーがウォッカの語源と言われています。
ウォッカが世界に広まったきっかけは、1917年頃ロシア革命でフランスに亡命したスミノフ2代目の「 ウラジミール・スミルノフ 」がパリで小規模な工場を建て、そこで製造を開始したのがきっかけです。 その後もこの製法は南ヨーロッパからアメリカまで伝わります。 そして第二次世界大戦後にはさらに世界中に広まり、各地で生産されるようになりました。
ウォッカの原料
穀物を蒸して麦芽を加え、糖化、発酵させ、蒸留してアルコール度数を95度以上のグレーン・スピリッツを作ります。 それを水でアルコール度数40度~60度まで薄めた後、白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過します。
この手法は1810年頃にペテルブルクの薬剤師「 アンドレイ・アルバーノフ 」が三過法を考案しました。 更に19世紀に入り、連続式蒸留機が導入され、現在の製法に近づきました。

こうしてウォッカは無味・無臭の状態に近づいていきました。
ウォッカが他のスピリッツと違う点は、各生産地で原料が違う所です。
- ロシア = 小麦
- フィンランド = 大麦
- ポーランド = ライ麦
- アメリカ = とうもろこし
また銘柄によってはじゃがいもや果実を使われています。
- ウォッカの歴史・製法は ⇒ コチラ
ウォッカの種類
〚 ピュア・ウォッカ 〛

ウォッカの特徴は、連続式蒸留機と白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過をすることで、無味無臭に近くクリアな味わいな所です。
他のスピリッツと違い原料が定まっていないことが特徴としてあります。これらを「 ピュア・ウォッカ 」と呼びます。
Photo = シロック Siroc
- おすすめのピュア・ウォッカは ⇒ コチラ
〚 フレーバード・ウォッカ 〛
ピュア・ウォッカをベースにして、ハーブや果実、香辛料などを浸したり、人工甘味料を添加して製造されます。
無味無臭に近いウォッカから一気に香り豊かなスピリッツになり、ソーダ割りなどのシンプルなカクテルにも使えるようになります。 風味の種類もレモンやオレンジをはじめ、豊富にあります。
Photo = グレイグース・ル・オランジュ Grey goose

- おすすめのフレーバード・ウォッカは ⇒ コチラ
カクテルの材料
ホワイト・キュラソー

キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。
この島は1499年にスペイン人によって発見されます。 元々は先住民であるアラワク諸族が住んでいましたが、1527年からスペイン人に労働奴隷として連れていかれるようになり、現在ではほぼ絶滅しているそうです。
1634年にオランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設。 その後港と建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産で栄えるようになりました。 貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから、様々な国が寄るようになりました。
17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。
シェーカーの使い方

シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛


スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- ・人差し指 = ボディ
- ・中指 = ボディ底を押さえるように
- ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- ・人差し指 = ボディ
- ・中指 = ボディ
- ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛

まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛

- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
ツーピース・シェーカー( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

まずはツーピースシェーカー( ボストン・シェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショート・ティン 」、ガラス製であれば「 パイント・グラス 」です。 ショート・ティン( パイント・グラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショート・ティン( パイント・グラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショート・ティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショート・ティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショート・ティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 上記写真の様に立てると曲がったようになります )

ショート・ティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛

ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
上記写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショート・ティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。

〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛

- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショート・ティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショート・ティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショート・ティンが外れない場合は2回叩きましょう )

左の写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
カクテルグラス Cocktail glass

シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは主に口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」がある。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。 当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に、一緒に作られました。始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにもつかわれたそうです。 容量は180ml ~ 300mlが一般的。

- グラス紹介ページは ⇒ コチラ