アメールピコンハイボール|カクテルレシピ・作り方・特徴|アメールピコン + ソーダ

リキュールベースロングカクテルのアメールピコンハイボール
目次
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レシピと作り方

アメールピコンハイボールの材料

Recipe no.160

  • アメールピコン・・・・・・・・45ml
  • グレナデンシロップ・・・・・・2tsp
  • ソーダ・・・・・・・・・・・・Full
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

アメールピコンハイボールの作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。 他には ゴブレットタンブラーグラスが使いやすいです。

STEP
材料を合わせる

グラスに氷を入れ、アメールピコン、グレナデンシロップを入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにソーダを満たし、ゆっくりと軽くステアすれば完成です。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 4% ~ 5% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 分かり合えたら 」
  • カクテル誕生日 = 「 1月4日 」

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アメールピコンハイボールの特徴

リキュールのアメールピコン

Photo|アメール・ピコン

由来と歴史 〛・・・アメールピコン(Amer Picon)は、19世紀にフランスの軍人であるガエタン・ピコン(Gaétan Picon)がアルジェリアに駐在していた時に開発したリキュールです。彼は、当時流行していたキナ(キニーネ)の健康効果に着目し、オレンジの皮とハーブを加えた独自のビターリキュールを作り上げました。ピコンはその風味豊かなリキュールを「アメールピコン」と名付け、フランス国内外で瞬く間に人気を博しました。

「 アメールピコンハイボール 」は、20世紀初頭にこのリキュールを使ったシンプルな飲み方として誕生しました。ピコンの豊かな風味を活かしつつ、軽快な飲み口を求める愛好者たちに支持され、パリのビストロやカフェで親しまれる定番のカクテルとなりました。


特 徴 〛・・・このカクテルの最大の特徴は、アメールピコンの風味にあります。アメールピコンは、オレンジの皮やゲンチアナ、シナモンなどのハーブを用いたビターリキュールで、深いオレンジの香りと心地よい苦味、そして甘さが調和した味わいを持っています。この複雑な風味が、ソーダの爽快感と絶妙にマッチし、飲むたびに変化する味わいが楽しめます。

アメールピコンのハーブが香り、口に含むとグレナデンシロップの甘味とほろ苦さを感じながらゴクゴク飲めるハイボールスタイルのカクテルです。


味わい 〛・・・「 アメールピコンハイボール 」は、最初に感じるオレンジの爽やかな香りと、口に広がるほろ苦さが印象的です。後味には、リキュール特有のハーブとスパイスの複雑さが残り、次の一口を誘います。シンプルながらも奥深い味わいが特徴で、食前酒としても、軽いディナーやカジュアルな集まりの場でも楽しむことができます。


魅 力 〛・・・「 アメールピコンハイボール 」の魅力は、その飲みやすさと風味の奥深さの両立にあります。アメールピコンの個性的な風味がソーダで爽やかに引き立てられ、ビターリキュールを初めて試す方にもぴったりです。また、グラスを手に取るとオレンジピールの香りが鼻をくすぐり、見た目にもエレガントな演出が可能です。

さらに、このカクテルはシンプルなレシピでありながら、材料を変えることでさまざまなアレンジが楽しめるのも魅力の一つです。例えば、少し甘さを足すためにジンジャーエールで割るアレンジも人気です。軽やかで心地よい飲み心地が、昼間のリラックスタイムから夜のカジュアルなパーティーまで、どんなシーンにも合わせやすい一杯と言えるでしょう。

「 アメールピコンハイボール 」は、ビターリキュールの世界に一歩踏み込むのに最適なカクテルです。その独特の味わいをぜひ一度、堪能してみてください。

アメールピコンハイボールの材料

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今回紹介したカクテルの材料

ー グレナデンシロップ Grenadine syrup ー

グレナデンシロップ

誕生・由来・・・グレナデンシロップの誕生は幾つか説があり、その中でも有力なものは、17世紀フランスの農家で誕生したと言われています。

誕生してしばらくは、農家で薬作りや飲み物の材料として利用されていました。19世紀になり、カクテルが普及され始めると、様々な材料と合うことから、グレナデンシロップは注目を浴びるようになり、定番シロップとして使われるようになりました。


製造・原料・・・ザクロの果実からジュースを絞って加熱し、ジュースを濃縮させるため一部の水分を蒸発させます。濃縮されたジュースに砂糖を加え、完全に溶解させます。砂糖の量は、甘さや濃度を調整するために調節されます。砂糖が完全に溶解したら、液体を冷却して完成です。

現在ではザクロのみではなく、木イチゴカシスエルダーフラワーなど様々なベリーなどを使って製造されています。


味わい・香り・・・シロップであるため甘味が最大の特徴ですが、ザクロやベリーを使っているので、フルーティーな香りが感じられ、微かな酸味と果実類の甘味が味わえます。

カクテルでの使用は、色を付けるために使われたり、風味を加えるためや、甘味を足すために使用されています。カクテルでの使用だけではなく、お菓子作りの色付け、香りづけなどにも使われています。

  • グレナデンシロップの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルスタイル

ハイボール Highball ー

カクテルスタイル・ハイボール

日本では一般的にウイスキー + ソーダのことをハイボールと呼びますが、スタイル定義はスピリッツにノンアルコールのもので割ったことを言います。

名前の由来は定説がなく、いくつかの説があります。

  • スコットランドのゴルフ場で、ウイスキーにソーダを割る飲み物を試していました。そこへたまたま高々と打ち上げてしまったゴルフボールが飛び込んできた時に「 これはハイボールだ 」と言った説。
  • ソーダの丸い気泡が上へ上がって行くのをみて「 ハイ( high )・ボール ( boll ) 」からきている説。
  • 開拓時代のアメリカ鉄道の踏切で、ボール信号というのが一般的に使用されていました。( ボールが上がっていれば進行、上がっていない時は停止 )
    とあるウイスキーが好きな駅員が、望遠鏡で隣駅のボール信号をバーボンを飲みながら見ていて、ボールが上がると次は自分の管轄ボールの番なので、バーボンをソーダで割り、一気に飲み干して駅に向かっていた説。

他にもありますが、ここでは3つ紹介いたしました。どの説にも共通しているのは、ハイボールはウイスキーのソーダ割から始まっているという事です。日本で主流になっているハイボールは、まさに元祖のレシピということです。

  • カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ

カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。

食前酒が並んでいる

テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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アメールピコンハイボールにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

アメールピコンハイボールで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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