チャーリー・チャップリン のカクテルレシピ・作り方・特徴・由来|スロージン + アプリコットリキュール + レモンジュース

リキュールベースロングカクテルのチャーリーチャップリン

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喜劇王チャーリー・チャップリンに捧げられた、ルビー色に輝くエレガントなカクテル。西洋すももと杏子の甘酸っぱいハーモニーに、レモンの爽やかさが加わった一杯は、1920年代ニューヨークの華やかな夜を今に伝えています。初心者でも飲みやすく、仕事帰りのリラックスタイムにぴったりな味わいです。

目次
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レシピと作り方

材 料

作り方

※ ショートカクテルにする場合はグラスに氷は入れません

チャーリーチャップリンとは?

世界的俳優になるまで・・・

映画・小さな放浪者のチャーリーチャップリン

Photo|1915年「 小さな放浪者 」演じたチャップリン
画像引用 Wikipedia

今回紹介した「 チャーリーチャップリン 」とは、1900年代前半に活躍した喜劇王こと「 チャールズ・スペンサー・チャップリン 」の名前をそのまま名付けたカクテルです。

イギリスで歌手と女優の間に生まれましたが、離婚後父親はアルコール依存症、母親は病弱だったため、幼少期はものすごく貧しい家庭で育ちました、やがてチャップリンは親の影響もあったためか舞台に憧れ始めます。

そしてその願いを叶え、舞台俳優として活動し、失敗もありながら1909年に初の主役級の役を演じることができます。1910年に所属していた劇団がアメリカを回っていた時に、チャップリンの演技が高く評価され、チャップリンの人生は変わります。

2度目のアメリカ訪問の際に、ニューヨークの劇団と契約を交わします。そして2本目の映画「 小さな放浪者 」の際に、チャップリンの代名詞でもある大きな靴、ダボダボのズボン、小さめのジャケットと帽子、そしてチョビヒゲとスティッキというチグハグな衣装が生まれたのです。

チャップリンはその後も点々と事務所を変え、映画監督、俳優、コメディアン、ときには作曲も手掛けながら、世界屈指の収入を得るまでになっていき、チャップリンは世界初の国際俳優になったのです。

チャップリンと政治、そして最後・・・

映画・独裁者のチャーリーチャップリン

Photo|1940年「 独裁者 」を演じるチャップリン
画像引用 Wikipedia

イギリスがナチス・ドイツに対して宣戦布告をした1939年、元々政治的緊張とファシズムの台頭に不安を持っていたチャップリンは、ヒトラーと似ているとメディアに度々言われていたのを逆手に取り、これまでサイレント喜劇に徹してきたことを捨て、「 独裁者 」という映画を2年の脚本制作、1年の撮影期間を要し、大成功を納めます。

その後チャップリンの人気は絶頂になり、発言力が世界的に高まると、政治に関して発言や活動をするようになります。 その際にアメリカから「 共産主義者 」と揶揄されますが、チャップリン本人は「 私は平和主義です 」と反論ます。しかしそれは届くことはありませんでした。 1950年に入るとついにアメリカはチャップリンに再入国を取り消され、アメリカとの関係を切りました。

スイスに移ったチャップリンは、その後も映画と平和の活動を続け、世界平和評議会から平和賞をもらうなど絶えず物議を醸しだす人物でありました。

1960年代に入ると、軽微な脳卒中を起こしたことをキッカケにチャップリンの健康状態がゆっくりと下り始めます。その後カンヌ国際映画祭、レジオンドヌール勲章など輝かしい賞を受けます。

そして1972年に映画芸術科学アカデミーは、チャップリンにアカデミー名誉賞を授与することを決め、アメリカと関係を切っていたチャップリンは受けるか辞退するか悩んだ末、20年ぶりにアメリカの地を踏むことを決意しました。

サイレントという声も音もない状態で絶えず笑いをつくっていた喜劇の王様チャップリン。 「 頭の中には常に次の作品が浮かんでくるので引退できない 」と言っていたチャップリンは、生涯現役を貫き、そして1977年12月にこの世を去りました。

チャーリー・チャップリンの特徴・動画

由来・誕生

アプリコット・スモモ・レモン

1920年代、ニューヨークの名門ウォルドルフ・アストリア・ホテルで誕生したこのカクテルは、当時世界中の映画館を笑いの渦に巻き込んでいた喜劇王チャーリー・チャップリンへの敬意を込めて名付けられました。

使用されるスロージンは、イギリスの田園風景に自生する西洋すももの実「スローベリー」をジンに漬け込んだリキュールで、17世紀頃から家庭で親しまれてきた伝統的な果実酒です。濃い赤紫色の液体からは、ベリー系の甘酸っぱい香りが立ち上り、アプリコットリキュールの芳醇な杏子の香りと混ざり合うと、フルーティーで華やかな香りが広がります。

禁酒法前夜のニューヨークで生まれたこの一杯は、映画スターたちが集う華やかな夜を彩り続けてきました。

特徴・味わい

カクテルを飲む眼鏡の女性

グラスに注がれたチャーリー・チャップリンは、透明感のあるルビー色をしており、光にかざすとまるで宝石のような輝きを放ちます。スロージンの西洋すももが持つベリー系の甘酸っぱさと、アプリコットリキュールの熟れた杏子の芳醇な香りが混ざり合い、レモンジュースの爽やかな柑橘の香りが全体を引き締めています。

口に含むと、最初にアプリコットの濃厚な甘みが舌を包み込み、次にスロージンのプラムのような果実味が広がります。レモンジュースの鋭い酸味がそれらをまとめ上げ、甘すぎずキレのある味わいに仕上がっているのが特徴です。喉を通る瞬間、フルーツの甘みと酸味が調和し、後味には爽やかな余韻が残ります。

アルコール度数は18〜19度前後と程よく、お酒に慣れていない方でも飲みやすい一杯。甘酸っぱいフルーティーな味わいは、仕事終わりのリラックスタイムにぴったりで、一口飲めば気分が華やぎます。


Point|バーテンダーからのおすすめ

  • 相性の良い食べ物おつまみ・・・生ハムやドライフルーツ、チーズなど塩気のあるおつまみが酸味と甘みのバランスを引き立てます。特にブリーチーズやカマンベールとの相性は抜群です。
  • 作り方のポイント・・・シェークは素早く行うことが重要です。リキュールベースのため氷が溶けやすく、ゆっくりシェークすると水っぽくなってしまいます。キリッと冷やして提供しましょう。
  • 飲み方の注意・・・酸味が強めのカクテルなので、空腹時に飲むと胃に負担がかかる場合があります。軽くおつまみをつまみながら楽しむのがおすすめです。
  • アレンジ方法・・・酸味が苦手な方は、レモンジュースをパイナップルジュースに変えてみてください。トロピカルな甘みが加わり、より飲みやすくマイルドな味わいになります。

レシピ動画

材料リスト

ドライジンの名門ブランドゴードンを使い、スローベリーを漬け込んで加糖したリキュール。 ベリー特有の甘酸っぱさと、ジンのサッパリとした飲み口や風味が特徴の一品です。

フランス産とアフリカ産の厳選されたアプリコットにコニャックを加えられており、豊かな香りと柔らかで杏の濃密な甘味が詰まったテイストを味わえる一品。

イタリア産有機栽培されたフェミネロ種を搾ったストレート果汁100%のレモンジュース。濃縮還元とは違う爽やかでフルーティーな生レモンのテイストを味わえ、甘味と酸味のバランスが良い。

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