レシピと作り方
サムライの材料
Recipe no.171
- 日本酒・・・・・・・・・・・・40ml
- ライムジュース・・・・・・・・20ml
- レモンジュース・・・・・・・・1tsp
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技法 = シェーク
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
サムライの作り方
グラスは、カクテルグラス か シャンパングラスのクープ型 を使います。
シェーカーに日本酒、ライムジュース、レモンジュース、氷を入れます。
しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注げば完成です。
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サムライの誕生・特徴
〚 由来と歴史 〛・・・カクテル「 サムライ 」は日本酒をベースにライムジュースと少しのレモンジュースを加えたカクテルです。 当初サムライは「 サケ・ライム 」と呼ばれていましたが、いつの間にか名前が「 サムライ 」となっていました。 由来などは不明です。 同じようなカクテルで「 サムライ・ロック 」という日本酒をロックスタイルで飲むというカクテルがあり、このカクテルも始めは「 サケ・ロック 」と呼ばれていて、1985年に 日本酒センターが日本酒+ライムジュースのカクテルネーミングを当時の雑誌で募集したところ、「 サムライ 」が当選。 その後ロックスタイルであることから「 サムライ・ロック 」となりました。 今回紹介したサムライも、このサムライ・ロックと何らかの繋がりがあるのかもしれません。
日本酒はもともと日本の伝統的な飲み物で、そのままストレートで楽しむことが多いですが、海外のカクテル文化が日本に浸透する中で、日本酒を使った新しいカクテルが多く生まれるようになりました。サムライはその中でも代表的な存在で、和と洋の融合を象徴するようなカクテルです。このカクテルの人気は、特に日本酒の持つ魅力を新たな形で再発見できる点にあります。
〚 特 徴 〛・・・サムライの特徴は、日本酒の繊細な風味と柑橘の爽やかな酸味のバランスにあります。日本酒はその香りと味わいが繊細で、フルーツやスパイスと組み合わせることで独自の魅力が引き立ちます。このカクテルでは、ライムジュースを加えることで爽やかさが増し、日本酒の持つ優雅な旨味と絶妙に調和しています。
ガムシロップの甘さも調整しやすく、日本酒の種類や個々の好みに合わせてカスタマイズできるため、オリジナリティが楽しめるのも特徴の一つです。
日本酒ベースにライムとレモンを加えて作るカクテルで、ライムジュースとレモンジュースを入れることで、柑橘系の酸味が強く前面に出ており、日本酒特有の麹の香りはかすかですが残っています。
〚 味わい 〛・・・一見日本酒ベースと気づかないかもしれませんが、日本酒特有の飲み口やキレはそのままで、このキレがサムライという名前のルーツなのかもしれません。
味わいは、日本酒特有の滑らかで柔らかな風味と、ライムジュースの酸味が見事にバランスしています。まず一口飲むと、ライムのフレッシュな香りと酸味が口に広がり、その後に日本酒のまろやかで軽やかな旨味が続きます。
ガムシロップを加えることで、酸味と甘さがバランスよく整い、全体的に飲みやすく仕上がっています。シンプルな材料でありながら、奥深く、繊細な味わいが感じられるのがこのカクテルの魅力です。日本酒の風味をしっかりと感じながらも、酸味が加わることで軽やかで爽やかな後味を残します。
〚 魅 力 〛・・・訪問外国人の80%が日本酒を飲むといったデータもあり、サムライやサムライロックは、日本酒をそのまま飲んでみて、苦手だという方にはもってこいのカクテルです。
サムライの魅力は、そのシンプルな材料で作りながらも奥深い味わいを楽しめる点です。日本酒は多くのバリエーションがあり、それぞれの銘柄ごとに異なる風味を持っています。そのため、このカクテルでは使用する日本酒によって風味が大きく変わり、さまざまな楽しみ方が可能です。たとえば、辛口の日本酒を使うことでよりシャープでキリッとした味わいに仕上げたり、フルーティーな純米酒を使ってまろやかで芳醇な風味にしたりと、飲む人の好みに応じたバリエーションが楽しめます。
また、サムライは非常に飲みやすいカクテルであるため、日本酒にあまり馴染みのない方にもおすすめです。特に女性や若い世代にも人気があり、日本酒をカジュアルに楽しめるスタイルを提供してくれます。ライムジュースの酸味が、日本酒の持つアルコールの強さを和らげてくれるため、アルコール度数をそれほど感じさせず、すっきりとした飲み心地が味わえます。
さらに、サムライという名前自体が持つ力強さや日本文化へのリスペクトも、カクテルとしての魅力を増しています。日本酒のもつ伝統と、柑橘系のフレッシュな風味との融合は、まさに「サムライ」の精神—柔と剛、繊細さと力強さ—を表現しているかのようです。
サムライは、食事前のアペリティフとしても非常に優れたカクテルで、その軽やかな酸味が食欲を刺激してくれます。また、暑い季節には爽やかな清涼感をもたらし、寒い季節には心地よい香りが心を温めてくれます。和のエッセンスを感じながら、モダンなカクテルとしての楽しみ方ができる、そんな一杯がサムライです。
サムライの材料
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関連のカクテルレシピ リスト
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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サムライにおすすめのグラス
カクテルグラス Cocktail glass
逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。
脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。
カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。
一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。
容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。
使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。
シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。
当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。
始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
サムライで使う道具
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