レシピと作り方
エッグビールの材料
Recipe no.559
- 卵黄・・・・・・・・・・・・・1個
- シュガーシロップ・・・・・・・1tsp
- ビール・・・・・・・・・・・・Full
- マドラー
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技法 = ステア
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
エッグビールの作り方
グラスは ピルスナーグラス か ゴブレット をおすすめします。他は タンブラーグラス、コリンズグラス もおすすめです。
グラスとビールはよく冷やしておきましょう。
グラスに卵黄を入れ、バースプーンなどで軽く潰してシュガーシロップを入れます。
泡が入るスペースを空けて、泡立たないようにゆっくりとビールを入れ、軽くステアします。
マドラーをゆっくりと入れて完成です。
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エッグビールの特徴・味わい
〚 由来・歴史 〛・・・エッグビールの起源は、ヨーロッパの冬の伝統的なドリンク文化にあるとされています。特にドイツや東欧の一部地域では、寒い冬の季節に栄養補給や滋養強壮を目的として、卵黄やハチミツを加えたビールが親しまれてきました。ビールに卵黄を加える習慣は、古代からの健康ドリンクの名残でもあり、風邪の予防や体力回復のために飲まれていたと言われています。
その後、ビールと卵を組み合わせたカクテルは他の地域にも広まり、特に寒い地域では冬の一杯として定番化しました。エッグノッグのような温かい卵ベースのドリンクと同じく、エッグビールも体を温め、活力を与える飲み物としての役割を果たしてきました。
〚 特 徴 〛・・・卵を使うのカクテルにはリバイバー( 迎え酒 )のものが幾つかあり、今回紹介したエッグビールもそのひとつです。 飲み過ぎた後にぜひお試しください。 もちろんこのカクテル自体を楽しむこともおすすめできます。
- クリーミーでリッチな口当たり:卵黄を加えることで、ビールにまろやかさが生まれ、クリーミーな味わいが楽しめます。普通のビールとは異なり、やや濃厚でデザートカクテルのような仕上がりです。
- カスタマイズの楽しさ:砂糖の量やビールの種類、ナツメグやシナモンなどのトッピングを調整することで、好みの味わいにカスタマイズできるのもエッグビールの魅力です。
- 栄養価が高く冬にぴったり:卵黄を使っているため、栄養価が高く、寒い季節に体を温める役割を果たします。滋養強壮や風邪予防の目的でも愛飲されることがあります。
〚 味わい 〛・・・エッグビールの味わいは、通常のビールに比べてまろやかで、ほのかな甘さが加わり、リッチな風味が楽しめます。卵黄のコクがビールに溶け込み、ビールの苦味が柔らかく感じられます。特に、スタウトのような濃厚なビールを使うと、卵黄の風味が際立ち、デザート感覚で楽しむこともできます。
ナツメグやシナモンをトッピングすることで、スパイシーな香りが漂い、味わいにアクセントが生まれます。温かさを感じられる一杯で、ビールの苦味と卵のコクが絶妙なバランスで調和するのが特徴です。
〚 魅 力 〛・・・ビールと卵黄というちょっと躊躇してしまう組み合わせのカクテルですが、卵黄のコクが苦味と炭酸の爽快感のビールをまろやかに飲みやすくしてくれています。 さらにシュガーシロップをアクセントとして入れることで、少しの甘味も加わりクセになるかもしれません。
- 冬の特別な一杯としての温かみ:エッグビールは、寒い季節や体が疲れている時に、栄養補給や温かみを感じられるカクテルとして重宝します。滋養強壮を意識した飲み物としても楽しめます。
- レトロでユニークなカクテル体験:ビールと卵という珍しい組み合わせが、レトロな雰囲気を醸し出し、新鮮な体験が楽しめるカクテルです。味わいが個性的で、カクテルファンやビール愛好者にとって新しい楽しみになります。
- カスタマイズしやすさ:砂糖の甘さやトッピングのスパイスで風味を変えられるため、自分好みの一杯を作る楽しさが味わえます。また、ビールの種類を変えて風味の違いを楽しむのもおすすめです。
- 古くからの健康ドリンクとしての魅力:エッグビールは、長い歴史を持つ健康ドリンクの名残を感じさせます。卵黄の栄養価とビールのリラックス効果が相まって、活力を与える一杯として特別な価値があります。
エッグビールは、冬の温かみと豊かな栄養価を楽しめる、リッチでクリーミーなカクテルです。普段とは異なるビール体験を提供し、体も心も温めてくれる一杯として、多くの人に愛されています。
エッグビールの材料
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
リバイバー Reviver
英語で「 Something that revivers 」と定義されていて、「 何かを再び活性化させるもの 」という意味になります。
これをお酒の意味に変えると、飲み過ぎた後に、再度活性化させるという意味で、日本では「 迎え酒 」という言葉があり、江戸時代にはすでにこの風習は存在していました。
リバイバーの目的は、気分をスッキリさせ、二日酔いなどの気分の悪さを抑えるために飲むお酒のことです
現在はエタノール効果で中枢神経が抑えられておらず、痛覚などが鈍るため、二日酔いの症状である頭痛や吐き気が収まるのではなく、緩和されているだけで、結局のところ「 気のせい 」という考えになっています。なお迎え酒を続けるとアルコール依存症にもなりやすいので、注意が必要です。
カクテルでは「 コープスリバイバー 」というカクテルが最も認知度が高く、これは「 死者をも蘇らせるもの 」という意味です。
特徴はスピリッツなどのサッパリしたもの、アルコール度数が低いものまたはノンアルコールのものもあります。 日本ではビールとトマトジュースを割った「 レッドアイ 」が良く飲まれています。ちなみにコープスリバイバーは迎酒の中でもアルコール度数は高い方です。( 何せ死者をもう一度蘇らせるお酒という名前ですから・・・ )
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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エッグビールにおすすめのグラス
ピルスナーグラス Pilsner glass
ピルスナーとは1842年にチェコのピルゼンで生まれたビアスタイルです。 世界で最も多く飲まれているビールで、日本国内の流通しているビールの9割がこのピルスナーに分類されるものです。
キレのある喉越しとホップの苦味が特徴です。世界でも7割がピルスナータイプと言えます。
ピルスナータイプの特徴は爽やかな味わいと喉越しの良い口当たりです。その特徴を最大限に生かすグラスとして生まれたのがこのピルスナーグラスです。
背の高いグラスにする事で、ビールを飲む際にピリッとした炭酸が真っすぐ口の中へ入ってくる構造で、口の狭さは炭酸が抜けるのを抑えるためです。
背が高く真っすぐなことで、グラスの底から浮き上がってくる気泡が美味しそうな見た目を演出していて、ビールを目でも楽しむこともできます。 310ml ~ 375ml の内容量が入るサイズが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。
他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
エッグビールで使う道具
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