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ジンベース ショート

ジン & イット( ジンアンドイット )|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来を解説( ドライジン・スイートベルモット )

今回紹介した「 ジン & イット 」のイットとは、英語の「 It 」ではなく「 イタリアン 」の略だそうで、スイート・ベルモットを製造しているブランド「 マルティーニ 」が自社の製品を売り込むために考案されたカクテルだとも言われています。このカクテルは、カクテルの王様と呼ばれるマティーニの原型になったカクテルとされています。現在はレシピの分量は変わっていませんが、甘味があるオールド・トム・ジンではなく、辛口とキレのドライジンが使われていることが多く、甘味が抑えられています。ドライジンの香りとキレ、スイート・ベルモットのハーブ香と甘味が特徴的なカクテルです。

オレンジ・ブルーム|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・ホワイトキュラソー・スイートベルモット )

「 オレンジ・ブルーム Orange Bioom 」とは、「 オレンジの花が開花する 」また「 オレンジの花が咲く 」などという意味です。カクテルは辛口でキレのあるドライジンをベースに、オレンジの果皮をスピリッツに漬けこんでつくられたホワイトキュラソーと、ニガヨモギを中心にハーブ類をワインに漬け込んでつくられたフレーバー・ド・ワインのスイート・ベルモットを合わせたレシピで、爽やかでフルーティーな香りを感じられ、スイート・ベルモットとホワイトキュラソーの甘味が飲み口を良くしており、ドライジンが飲みごたえとサッパリさを加えているカクテルです。

ギブソン|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・ドライベルモット・パールオニオン )

マティーニとほぼ同じレシピというカクテルです。 マティーニはステアでつくるのに対し、ギブソンはシェークするのと、マティーニのオリーブをパールオニオンに変える以外は全く同じです。名前の由来は、1900年代の前半に活躍したイラストレーターの「 チャールズ・ダナ・ギブソン 」の名前から付いたと言われています。カクテル自体は、マティーニ同様キレと辛口が特徴のドライジンをベースに、ニガヨモギなどのハーブ類を白ワインに漬け込んでつくられたドライ・ベルモットを合わせたレシピで、どちらもドライと付いていることもあり、その辛口が最大の特徴と言えます。ドライジンのクリアさとハーブ香漂うベルモットが強烈なパンチを与えつつも、奥底に爽やかさを感じられる一品です。

キス・イン・ザ・ダーク|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・ドライベルモット・チェリーブランデー )

由来や誕生の時期などは不明なですが、古くからあるジンベースの定番カクテルです。ネーミングをそのまま訳すると「 暗闇の中でのキス 」という名前で、なんともロマンチックというかセクシーといったネーミングです。辛口とキレのドライジンをベースに、何十種類ものハーブを使ったフレーバー・ド・ワインのドライ・ベルモットという定番の組み合わせに、サクランボとブランデーからつくり出したリキュールのチェリー・ブランデーの甘味を加えたレシピで、全体的にチェリー・ブランデーの甘味と香りを感じながらも、ベルモットの風味がカクテル全体を複雑で絶妙な美味しさに仕上げている一品です。

カンパリネット|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・カンパリ・スイートベルモット )

キレがあるドライ感が特徴のドライジンをベースに、クセになる苦味を持つリキュールのカンパリと、ニガヨモギを中心に何十種類ものハーブやスパイスを白ワインに漬け込み、甘味を加えてつくられたスイート・ベルモットを合わせたレシピで、ネーミングはイタリアを代表するビター&ハーブ系リキュールの「 カンパリ 」が前面に出てはいますが、ベースのお酒はジンになります。ベースのお酒はジンですが、飲んでみるとカンパリの苦味と香りが前面に出ており、カンパリとの相性が良いスイート・ベルモットの甘味がカンパリを後押ししていて、その全体を文字通りジンが土台となっているカクテルです。

カルーソー|カクテルレシピ・作り方・由来・特徴を解説( ドライジン・グリーンミントリキュール・ドライベルモット )

カクテル「 カルーソー 」の名前は、1800年後半から1900年前半に活躍したオペラ史上で外すことのできないテノール歌手です。 「 千の風になって 」を歌っている「 秋川 雅史 」さんが記憶に新しいテノール歌手です。カクテルの特徴は、ドライジンのキレをベースに、爽快感のグリーンミント・リキュールとハーブの香りとドライ感が特徴のドライ・ベルモットを合わせたレシピで、カルーソーの歌声のように、ミントの突き抜けるような爽快感とどっしりとしたアルコール感が特徴的なカクテルです。

カフェ・ド・パリ|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・卵白 )

ドライジンのキレのある飲み口に、卵白のまろやかさを合わせ、少量の生クリームとアニスを使ったリキュールであるアニゼットをアクセントに加えたレシピで、全体的にアニゼットの香りを微かにに感じながら、卵白と少量の生クリームがまろやかさとコクを生んでいるカクテルです。 飲みやすく口当たりも良いですが、殆どの量をドライジンが占めているため、飲みごたえとアルコール度数の高さもあるので、ゆっくりと味わいながら飲みましょう。

アーミー & ネイビー|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・アーモンドシロップ・レモンジュース )

ネーミングを日本語にすると「 陸軍と海軍 」になります。 この名前が付いた由来は、1890年代からアメリカの陸軍士官学校と、海軍士官学校の間でフットボール対抗試合が行われていて、その後に戦地へ赴く前のラストマッチを記念して考案されたという説があります。カクテルの特徴は、スピリッツ特有の飲みごたえと辛口ドライジンをベースに、オルゲートシロップと呼ばれる濃厚で脂肪分があるアーモンドシロップと、柑橘系酸味のレモンジュースを加えたレシピで、オルゲートシロップの強烈な甘味が目立ちながらも、ドライジンの風味とレモンの酸味が微かに感じられるカクテルです。

カジノ|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・レモンジュース・マラスキーノ )

カジノとはご存じの通り「 賭博場 」のことです。辛口にアルコール感ある飲みごたえのドライジン、香り高いサクランボのリキュールであるマラスキーノ、柑橘系酸味のレモンジュースを合わせているため、ガツンとスッキリ具合が強めの大人のカクテルです。 その強めでスッキリとしたカクテルは、カジノでよく似合うカクテルです。

オレンジ・ブロッサム|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ドライジン・オレンジジュース )

オレンジ・ブロッサムの「 ブロッサム Blossom 」とは、「 花 」、「 開花 」という意味があります。オレンジの花には「 結婚式の祝福 」「 花嫁の喜び 」「 純粋 」「 愛らしさ 」という花言葉があり、結婚式のプレディナー・カクテル( 食前酒 )として現在でも飲まれているそうです。辛口のドライジンをベースに、オレンジジュースを加えることで、スッキリとした飲みごたえと、フルーティーな甘味を同時に感じ、オレンジジュースの存在が飲みやすくしているカクテルです。